2025/07/06


市内全域で道路清掃

 美しいまちづくりに貢献しようと、建設業65社でつくる大崎市建親会は4日、市内7地域(古川、松山、三本木、鹿島台、岩出山、鳴子温泉、田尻)で道路清掃のボランティア活動を繰り広げた。2006年の発足初年度以来、毎年取り組んでいる「道路クリーンキャンペーン」。インフラ整備や災害支援に加え、環境美化面でも市勢発展に一役買っている。このうち古川地域では25社が8班に分かれて実施。同日朝、市役所本庁舎駐車場で出発式があり、高橋克幸会長(仙北建設社長)は「市民、市を訪れる方々が道路を気持ちよく安全利用できるよう清掃し、地元で業を営む責務として地域貢献を」と気勢を上げた。

障害の有無超え楽しく

 障害の有無にかかわらず楽しく体を動かすスポーツイベント「インクルーシブスポーツキャラバン」(障がい者サポーターズGolazo!など主催)が6月28日、タカカツアリーナ大崎(古川総合体育館)で開かれた。県内から親子ら約180人が参加し、チアダンスやボールを使ったゲームで交流した。特別支援学校・学級と通常学級の子どもたちが共に活動し、障害に対する理解を深めてもらう取り組みで、2021年から県内各地で開かれている。大崎市での開催は5回目で、尚絅学院大の学生や障害者サッカーチームのメンバーなどが指導者として協力した。参加者たちは両手にポンポンを持ってチアダンスを練習したり、空気を入れた大きなビニール袋を使ってバレーボールをしたりしてスポーツを満喫。サッカーボールを使った運動では2人一組になり、手をつないでドリブルを練習した後、ゲームに挑戦。相手チームのディフェンスをかいくぐり、見事にゴールを決めて喜ぶ姿も見られた。

高齢化率 大崎圏域34・9%

 県は2日、高齢者人口(65歳以上)調査の結果を公表した。それによると、3月末現在、65歳以上は65万8415人で、前年同期から0・1%増加。総人口が0・7%減少したのと対照的だった。大崎圏域の高齢化率は34・9%だった。各市町村が住民基本台帳を基に調査した数値を集計した。高齢化率(総人口に対する65歳以上の割合)は29・7%で、前年比0・2㌽上昇。全国平均(昨年10月1日現在29・3%)をやや上回った。高齢化率を7圏域(仙南、仙台、大崎、栗原、登米、石巻、気仙沼・本吉)別にみると、最も高かったのは栗原圏域の43・2%で、前年比0・6㌽上昇。次いで気仙沼・本吉圏域41・2%、登米圏域38・3%と続き、大崎圏域は5番目に高い34・9%、前年比0・6㌽の上昇だった。最も低いのは仙台圏域で26・4%。

 

地域課題解決に挑戦

 東北福祉大の学生が大崎市を訪ね、住み慣れた地域での暮らしを難しくしている課題の解決に取り組むプロジェクトが6月14日と28日に行われた。学生29人が古川高倉、田尻沼木諏訪峠、鳴子温泉鬼首の3地区に分かれて住民と交流し、担い手不足や世代交代の打開策、持続可能な地域づくりを模索した。市と同大、市社会福祉協議会の三者で締結している地域福祉の推進に関する協定に基づく実践活動で、3年目。参加した学生の多くは福祉行政学科に在籍しており、奉職前に地域へ飛び込むことは貴重な学びになるという。住民の温かさに緊張がほぐれ、地域を支える人から話を聞いた学生たち。住民と一緒に体操をして交流する姿もあった。このうち地区内外から人を集める工夫として、古川高倉矢目地区では学生から「交通の便に苦労している住民向けに買い物ツアーはどうか」という声があった。

 

塩釜市と包括連携協定

 宮城誠真短大(大崎市古川)と塩釜市は6月30日、教育活動や子育て支援などで協力する包括連携協定を結んだ。同短大が自治体と同種の協定を締結するのは大崎市に次いで2例目。塩釜市役所で開かれた締結式には山口義康学長、佐藤光樹市長と短大、同市関係者ら8人が出席。山口学長と佐藤市長が協定書に署名、調印した。具体的な取り組みとしては、放課後児童学級の運営や学生によるボランティア活動などを想定している。短大側は、協定を機会に地域の高校とのつながりをつくり、学生確保にもつなげたいという。

 

商店街にジャズ響く

 「瀬峰ジャズフェス」が6月29日、栗原市瀬峰のJR瀬峰駅周辺の駐車場で開かれ、市内外から参加したバンドらの演奏が商店街に響き渡り、にぎわいを創出した。実行委員会が初めて開催。「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」(仙台市)を立ち上げた安田智彦さんや、地域で活躍するアマチュアバンドなど10団体が出演した。商店街には華麗なジャズの音色やロックのリズムが響き、オリジナル曲を披露するバンドも。市外からも多くの来場者があり、演奏に合わせ体を動かし、大きな拍手を送っていた。会場には出店も並び、商店街の関係者や農家が飲食物、野菜などを販売した。