商店街を仮装パレード

古川黎明中高の文化祭「黎明祭」の一般公開に先立つ3日夕方、仮装パレードが大崎市古川七日町などで行われた。思い思いの衣装や着ぐるみを身にまとった同校の高校生有志約100人が商店街を練り歩き、地域住民らに文化祭をPRした。文化祭に一般の人々を呼び込む仮装行列は、同校では初めて。黎明祭を盛り上げようと実行委員会で提案されたが、当初は反対意見もあったという。委員たちは参加者募集や警察への届け出など、他校の事例を参考にしつつ、ほとんど手探りで実施にこぎ着けた。午後4時の時点で気温30度を超す蒸し暑さの中、生徒たちは市販や自作の衣装を着た個性的な姿で道の駅おおさきに集合。中心街の約2㌔を練り歩きながら、道行く人たちにチラシを配り、「土曜日に文化祭があります。ぜひ来てください」などと呼び掛けた。
動物登場する絵画や書

大崎市民ギャラリー・緒絶の館で、所蔵作品展「緒絶の館に住まう動物たち」が開かれている。動物が登場する絵画や書27点を展示。学芸員が見どころを紹介するギャラリートーク(6日)、学芸員と対話し作品への理解を深める「おしゃべりな鑑賞会」(12日)もある。ポスターに採用されている秋山巌の木版画「兄弟げんか」は2羽の愛らしいフクロウが来館者の人気を集めている。ほかにも穏やかに草を食べるウマ、墨の濃淡だけで立体感を表現したエビやスズメなど、動物に対する作家の慈しみが感じられる作品ばかり。詩や和歌を題材にした書では篆書体などの姿で隠れた動物を探し、意味を読み解く面白さもある。
熱中症 過去最多ペース
全国的に猛暑が続く中、大崎広域消防本部管内(大崎市、色麻町、加美町、涌谷町、美里町)では熱中症に伴う救急搬送者数が6月末現在31人と過去最多を上回るペースだ。本部警防課は住民らに適切な暑さ対策と体調管理を呼び掛けている。消防本部のまとめによると、救急搬送者数が先月だけで25人に上り、6月として2014年以降の最多。今季累計は31人と、年間で過去最多だった23年(計224人)の同時期と比較して9人多い。「今後も〝危険な暑さ〟が予想され、増加ペースは加速していく恐れがある」(警防課)。搬送者31人のうち入院が必要な中等症は17人で、残る14人は軽症。重症と死亡はない。年齢別でみると65歳以上の高齢者が6割を占める。状況別は「住居」が屋外よりも多く半数以上。部屋に設置されたエアコンを使用せず発症してしまうケースも目立つという。
大崎に元気と活力を
おおさき青年会議所(JC)の6月例会事業「他団体交流でイノベーション」が6月27日、大崎市役所で行われた。会員のほか、市議や市職員、民間団体関係者など約100人が参加し、市に元気や活力をもたらすアイデアを出し合った。同事業は、地域課題を解決するための実現可能な取り組みについて、団体や職業の枠組みを超えて考えてもらう取り組み。市観光交流課との共催で実施した。後半は参加者が4~6人の12グループに分かれ、商工業や農業などそれぞれの専門分野に基づいて議論。次々と出る意見をファシリテーターが一つにまとめ、「コメの地産地消を推進」「パタ崎さんの動画チャンネルを作り全国展開」など、具体的なアイデアとして発表した。おおさきJCはこの日の内容を整理し、10月をめどに市へ提案書を提出する考え。
期日前投票始まる
第27回参院選の期日前投票が4日始まり、仕事や家庭の事情で投票日(20日)の投票が難しい有権者が意中の政党と候補者に一票を投じた。県内の期日前投票所は、前回(2022年)と比べ44カ所多い149カ所設けられ、一部を除き投票日前日までの16日間、午前8時半から午後8時まで投票できる。このうち大崎市内は11カ所で、15日からは大崎生涯学習センター・パレットおおさき(午前9時~午後7時)、16~18日には鳴子温泉地域3カ所にも増設される。市役所本庁舎屋内広場(パタ崎さん家)の投票所には、午前中から有権者が次々訪れ、投票していた。同市古川小泉の東陽子さん(78)は「年金の受け取り額が以前と比べ減った。一時給付や消費減税より社会保障をしっかりしてほしい」と話した。
昭和100年、戦後80年語る
大崎市の田尻郷土研究会(佐藤紀久子会長、会員数約100人)は6月28日、沼部公民館で座談会「昭和100年、戦後80年を語る」を開いた。市内の戦争体験者5人が登壇し、当時の出来事や戦後の復興期について語った。戦中は、天皇、皇后両陛下の写真や教育勅語を安置するため各小学校に設置された「奉安殿」、東京から学童疎開してきた児童、国防婦人会が竹やり訓練をしていた日常風景などについて語った。編隊を組んだ戦闘機が東北本線を走る列車めがけて爆撃したため避難した記憶を話した人もいた。
震度6の地震発生想定
大崎市古川東大崎地区の防災訓練(東大崎地区振興協議会主催)が6月29日、旧東大崎小体育館で行われた。震度6の地震が発生した想定で、住民は心肺蘇生法や応急手当て、毛布を使った搬送などに取り組んだ。訓練には約120人が参加。地震発生を知らせる防災無線が鳴ると、住民は自身と家族の無事を知らせる黄色い旗を玄関などに掲げ、道路に危険がないか確認しながら指定避難所の体育館へ集合した。自動体外式除細動器(AED)を使った心肺蘇生法では、講師を務める古川消防署員へ積極的に質問しながら真剣な表情で体験。会場に展示した段ボールベッド、テント、簡易トイレも関心を集めていた。
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