2025/07/04


「ジビエ文化創出」受け着任

 捕獲されたイノシシのジビエ(野生鳥獣肉)特産化に取り組む大崎市は1日、第二種狩猟免許所持者の粕谷玲緒さん(26)=千葉市=を地域おこし協力隊員に委嘱した。「ジビエ文化創出」がミッション。粕谷さんは大学卒業後、IT企業を経て「ITスキルを地域活性化に役立てたい」と酒田市地域おこし協力隊に応募。離島「飛島」で2年間働き、SNSによる島の情報発信や住民支援に当たった。「もともとジビエに興味があり、学生時代に狩猟免許まで取ってしまった」ほどの強い好奇心が、次なる〝地域おこし〟の場に大崎市を選んだきっかけという。

20年節目のコンサート

 ことし結成20年を迎えた美里町のハーモニカ愛好会「ドレミの会」は6月29日、町文化会館でコンサートを開いた。平均年齢77歳の会員13人が息を合わせて優しい音色を響かせ、節目を彩った。コンサートは4回目で、独自アレンジを加えた民謡や映画主題歌、歌謡曲、アニメソングなどバラエティー豊かな楽曲を演奏。軽妙な中にどこか哀愁漂う響きで聴衆を魅了した。

参院選公示 宮城選挙区7人立候補

 第27回参院選(改選数124)が3日公示され、改選数1の宮城選挙区では正午までに自民党新人、立憲民主党現職、れいわ新選組新人、参政党新人、政治団体「チームみらい」新人、政治団体「NHK党」新人、無所属新人の合わせて7人が立候補を届け出た。物価高対策や消費減税、少子化対策、社会保障、石破茂政権の評価などを主な争点に17日間の選挙戦に入った。投票日は20日で、即日開票される。立候補したのは届け出順に、チームみらい新人でAIエンジニアの角野為耶氏(35)、れいわ新人で元会社員の石井義人氏(62)、立民現職で再選を狙う石垣のりこ氏(50)、参政新人で党県会長のローレンス綾子氏(55)、自民新人で元県議の石川光次郎氏(58)=公明推薦=、無所属新人で不動産賃貸業の中村高志氏(65)、NHK党新人で元警察官の前田太一氏(39)の7人。

 

安全確保の取り組み確認

 労働災害防止や安全意識高揚を図る「全国安全週間」が1日始まった。準備期間に当たる6月30日、宮城労働基準協会古川支部と古川労働基準監督署の8人が美里町北浦のウレタン・プラスチック製品製造「東北イノアック小牛田工場」(従業員約230人)をパトロールし、安全確保に向けた取り組みを確認した。同社によると、安全確保に向けて毎月、産業衛生専門医を交えた安全衛生委員会を開いているほか、重点項目を定めて職場内を巡視している。過去の労働災害から発生リスクを予見し、対策や従業員の再教育を徹底。「ヒヤリハット」について毎月1人1件提出することを義務付けている。昨年度の二次健診の受診率は100%だった。

 

県大会初出場で優勝

 大崎市古川を拠点にする中学軟式野球クラブ「大崎西部ベースボールクラブ」は、第42回全日本少年軟式野球県大会(6月21~22日、石巻市河南中央公園野球場)で初優勝を飾った。「中学生の甲子園」と呼ばれる全国大会の出場権を懸けて5日、福島県会津若松市で開かれる東北ブロック予選に挑む。同クラブは、中学校部活動の地域移行を受け昨年3月に発足した、市内初の中学野球クラブチーム。メンバーは現在、1、2年生26人。元古川学園高野球部監督の米倉亮さんと中村洋介さんがそれぞれ監督、コーチを務めている。県大会は、県内8ブロックの代表によるトーナメント戦。同クラブは初戦で矢本第二(東松島市)、続く準決勝で丸森(丸森町)を下し、決勝では桜丘(仙台市)に完封勝ちした。