2025/07/02


県内のアユ釣り解禁

 県内の主要河川で1日、アユ釣りが解禁された。大崎地方の江合川や鳴瀬川でもこの日を待ちわびた釣り人が早朝から川に長いさおを伸ばす姿が見られ、にぎわっていた。町魚がアユの加美町では、鳴瀬吉田川漁協が解禁前に稚魚約14万匹を放流。この日、同漁協は午前6時から鳴瀬川の小野田大橋で釣り人らの安全祈願を行った後、各釣り場に巡回に向かった。小野田大橋をはじめ、鳴瀬川の石神橋、旭橋、あゆの里公園付近には多くの太公望が訪れ、釣りを楽しんでいた。

出水期に備え水防演習

 本格的な出水期を前に6月29日、大崎市岩出山の江合川河川敷で水防演習があり、市と市消防団、大崎広域消防本部など関係機関の計250人が豪雨災害での初動対応を確認した。記録的豪雨に伴い江合川が氾濫注意水位を上回り、さらに堤防ののり面が一部崩壊、越水破堤の恐れがあるとの想定。市消防団7支団のうち同川流域4支団(古川、岩出山、鳴子、田尻)が役割分担し、ブルーシートや積み土のうによるのり面の応急補強や、土のう付きの樹木を川へ投げ込み水勢を弱める「木流し」など水防工法を次々実践していった。

参院選3日公示

 任期満了(28日)に伴う第27回参院選は3日公示される。宮城選挙区(改選数1)には現職と新人合わせて6人が立候補を予定しており、物価高騰策や消費減税、少子化対策、発足7カ月を迎えた石破茂政権に対する評価などを争点に激戦となる見込み。投開票は20日。立候補を表明しているのは、立憲民主党現職で再選を目指す石垣のりこ(50)、いずれも新人で自民党、元県議の石川光次郎(58)、参政党県連会長で牧師のローレンス綾子(55)、れいわ新選組東北補佐で元住宅建設会社支店長の石井義人(62)、政治団体「NHK党」の元警察官前田太一(39)、政治団体「チームみらい」のAIエンジニア角野為耶 (35)の6氏。

 

直売所で販売実習

 栗原市の一迫商業高3年生14人が6月27日、地元の農産物直売所あやめの里で販売実習を行った。山林火災で大きな被害を受けた岩手県大船渡市から商品を仕入れ、売り上げは全て同市に寄付する意向。そうした心意気を知った住民らは、開店前から会場に集まり、生徒が厳選した商品を買い求めていた。総合実践の授業で、販売実習を選択した生徒が毎年実施している。今回、生徒は4班に分かれ、社長、会計、広報の役割を分担。開催時間帯の客足を確認し、事前の市場調査を参考に仕入れる商品を絞り込んだ。メーカーとの交渉では、被災地支援というテーマを説明し、快諾を得た。会場には海産物の一夜干し、カレーやラーメン、調味料、和洋菓子など17品目が並んだ。手作りのポップや看板、「少しお値段は高めですがおいしいですよ」といったセールストークが購買意欲をくすぐり、最高値の商品が5分ほどで完売。「買い過ぎちゃった」と笑顔の客も多かった。

 

環境保全の大切さ学ぶ

 大崎市は6月26日、環境教育に向けた事業「おおさきエコアクション」推進事業の一環で、環境講演会を松山小(児童数162人)で開いた。同校と下伊場野小の5年生合わせて28人がリサイクルのプロから話を聞き、環境保全に向けてできることについて考えた。講師は、同市古川と美里町にリサイクル工場を持つ「国本」(同町南小牛田)の引地豊代表。「ごみはもともと身の回りで必要なものだったことから、生きているとごみは必ず出る」として一例に棒アイスを挙げ、アイスを食べた後に残る包装フィルムと棒を示した。ごみが出る場面として一般家庭のほか、引っ越しなど人生の一大イベント、大規模災害発生後の画像を例示。5年前、大崎地域の一般家庭から出たごみは1世帯当たり年間632㌔(指定ごみ袋約200袋分)に上ったという。

 

映画「囁きの河」リオーネで舞台あいさつ

 熊本豪雨を題材にした映画「囁(ささや)きの河」が11日から全国で順次公開される。13日は大崎市のシネマ・リオーネ古川で舞台あいさつがある。2020年夏の豪雨で被災した熊本県人吉球磨地域を舞台に「復興の歩みを見つめ、その土地で生きる人々の希望と再生を自然の力と併せて描いた」(公式サイトより)。NHK連続テレビドラマ「おしん」演出の大木一史さんが監督を務め、故郷で奮闘する主人公役に地元・人吉市出身の俳優中原丈雄さん、その息子役に渡辺裕太さんをそれぞれ起用した。リオーネ古川での舞台あいさつには、大木監督、中原さん、渡辺さん、青木エグゼクティブプロデューサーの4人が登壇予定。13日午前9時半からの本編観賞者が対象で、上映終了後に実施見通し。