七夕飾りの製作学ぶ

「おおさき古川まつり」(8月3、4日)で大崎市古川の中心街を彩る七夕飾りの製作講習会が14日、古川商工会議所で開かれ、参加した学校の教員や生徒らがくす玉の作り方などを学んだ。講習会は大崎市古川地域イベント連絡協議会七夕部会が、学校や事業所などに呼び掛け開催。市内の小中学校、小中一貫校の教員、生徒合わせて9人が参加した。講師を務めたのは、古川まつりの七夕飾りコンテストで特賞など入賞を重ねた「てんまん」の天満孝一郎代表取締役(66)。天満さんは、くす玉と吹き流しを組み合わせた七夕飾りの基本構造を説明した後、くす玉に張る花作りを指導。くす玉を花の色の組み合わせなどでデザインするといい、参加者は専用の紙を細く蛇腹折りにして中心をホチキスで止め、たたまれた状態の紙を一枚一枚広げて花びらの形を作った。この後、出来上がった花を、くす玉となる新聞紙が貼られた球体の竹籠にのり付けしていった。天満さんは「花作りが一番手間のかかる作業なので、早くデザインを決めて作業を進めてほしい」とアドバイス。七夕飾りが減少しているため、「学校の協力は大きな力」と期待を寄せていた。
地域ぐるみで詐欺防止

「電話やSNSでお金の話が出たら詐欺」−。高齢者狙いの特殊詐欺に注意を促す街頭啓発活動が年金支給日の13日、大崎地方で相次ぎ行われた。地域ぐるみの呼び掛けで被害を未然防止する構えオレオレ詐欺や投資詐欺など全国で相次ぐ特殊詐欺から高齢者を守ろうと、大崎市田尻地域防犯協会(富田文司会長)はウジエスーパー田尻店で啓発活動を繰り広げた。金曜へ前倒しの年金支給日に合わせて企画し協会、古川署、市田尻総合支所から計11人が参加。店頭に陣取り、買い物客とATM利用者に詐欺の手口が記されたチラシを手渡していったほか、「特殊詐欺に注意!」の横断幕を掲げてPRした。
加美署と加美郡内の金融機関は特殊詐欺被害防止キャンペーンを行い、加美署員と行員、加美地区防犯指導隊員が、来店した高齢者らに啓発チラシやグッズを手渡して注意を呼び掛けた。七十七銀行中新田支店(佐東拓夢支店長)では、一日警察署長を委嘱された同支店の千葉志乃さん(39)らが、店舗入り口や訪問した高齢者宅でチラシやポケットティッシュが入った啓発グッズを配布。グッズを受け取った人たちは、特殊詐欺の手口についての説明にも耳を傾け、詐欺被害に遭わないよう意識を高めていた。
「大和伝」再現の経緯紹介
大崎市松山の刀匠、8代法華三郎信房(1909~2000年)が現代によみがえらせた日本刀の作風「大和伝」について、発祥や再現の経緯を紹介する講演会が15日、市松山老人福祉センターで開かれた。市松山ふるさと歴史館が主催し、集まった約30人のうち半数以上を女性が占め、刀剣に対する関心の高さをうかがわせた。大和伝は、大和国(現奈良県)で育まれ、鎌倉時代から南北朝時代にかけ「保昌派」など5流派に分かれた。直線模様の美しい刀紋「柾目肌」を特徴としている。講師の塩釜神社博物館(塩釜市)学芸員、茂木裕樹さんは「日本刀は、刀身を薄く鋭利にしながらも鎬に厚みを持たせ強度を保った。熱した鋼を打ち伸ばし折り返すことで鋼が層になって重なり、表面に現れる細かな肌目(鍛え肌)が特徴となっている」と述べた。大和伝について「分厚く、頑健な作り込みで、鍛え抜かれた地金の美しさと刀文(刀身の模様)も見どころ。保昌派に柾目が現れる傾向が強い」という。作刀を担った大和鍛冶に関し「奈良の有力寺社の武器として作刀していたと考えられる。その後、寺社が力を失ったり鉄の生産、流通が全国に広がったりして保昌派の特徴は薄れ、室町時代には純然な柾目肌などの作風の刀匠はほぼ途絶えてしまった」と語った。
核兵器廃絶訴える
核兵器の廃絶を訴える「原水爆禁止国民平和大行進」が全国を巡っている。17日には初めて涌谷町内を行進し、参加者たちが「戦争をなくそう」と訴えた。行進は68回目で、5~6月に北海道、本州、四国、九州をそれぞれ出発。広島に原爆が投下された日の8月6日にかけ、47都道府県を巡る予定。宮城県には今月15日に入り、大崎、登米両市などを回った。涌谷町役場前では遠藤釈雄町長から「地道な運動を通して心の輪を広げ、戦禍や核兵器をなくしたい」と激励を受けた。その後、14人がまち中心部を練り歩き、「核兵器をなくそう」などと声を張り上げて行進した。
多くの投句に期待
大崎市俳句協会(京極久也会長)は13日、「大崎地域俳句大会」(10月5日、市図書館)に向けた開催要項の発送作業をJR古川駅前の市民活動サポートセンターで行った。作業には会員15人が当たり、多くの投句を期待しながら取り組んだ。大会は、大崎地方の俳句愛好団体が結束し2023年から開催。俳句のユネスコ無形文化遺産登録を目指す運動を促すことも開催の目的にしている。前身の大崎市俳句大会から数え、ことしで通算20回の節目を迎える。開催要項は事前に題を決めて募集する「兼題」の投句用紙も兼ねており、昨年は704句が寄せられた。この日、会員たちはA3判の要項約1500部を手分けして封筒に入る大きさに折り、このうち約300部を封入。送り先はこれまで大会に投句したことがある県内外の人や、大崎地方の俳句団体メンバーなどさまざま。県俳句協会や首都圏大崎連絡協議会にも配布を依頼している。兼題は「四季雑詠」で、未発表句を3句一組で投句する。投句料は一組1000円。
スポーツで3地区交流
大崎市古川にある3地区公民館(富永、高倉、清滝)のスマイルボウリング交流会が13日、旧高倉小体育館で開かれた。参加した40人は3地区混合で編成した8班に分かれ、白熱した試合を展開した。他地区の住民と一緒に健康づくりを楽しもうと、3地区が会場を持ち回りで毎年開催しており、今回で8回目。スマイルボウリングはボウリングをアレンジしたニュースポーツ。助走せず投球し、マットのレーン途中に設置されたゲートを通過させてピンを倒す。会場に集まったのは、普段からサークル活動や公民館事業でプレーし腕を磨いている〝猛者〟ばかり。鋭い視線で狙いを定めてボールを投げ、勢いよくピンを倒すと、班のメンバー同士で歓声を上げ、ハイタッチで喜びを表現していた。
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