立派なサツキなど30鉢

古川盆栽同好会の展示会が6日、大崎市民ギャラリー・緒絶の館で始まった。サツキをはじめ、会員6人が大切に育ててきた約30鉢の中には樹齢50~60年の作品もあり、訪れる人たちは手間暇を惜しまぬ愛情から生まれる美しさに目を見張っている。8日まで。針金で幹を矯正してくねらせ枝葉で棚を作る旧来型のほか、近年は一方向に流れるように見える新しい形も増えているという。会場には一つの鉢に異なる木を配したり、あえて枝の一部を枯らしたりして野趣あふれる世界観を演出したものや、挿し芽から育てた細いサツキの木までバラエティーに富んだ盆栽が並び、来場者を楽しませている。
18校が11競技で熱戦

第2回大崎地区中学校総合体育大会(大崎地区中学校体育連盟主催)が5月24、25、28日の3日間、大崎地方各会場で開かれ、1市4町の計18校が11競技で白熱した試合を繰り広げた。その結果、古川東が古川南と合同で出場したソフトボールを含め団体5種目で優勝。柔道団体は男女ともクラブチームが制した。柔道男子団体は大崎柔道クラブが連覇し、女子団体は田尻柔道スポーツ少年団が初優勝。家族やチームの仲間から送られる声援を受け、選手たちは豪快に技を繰り出していた。
「イブニングウェイ」運行
JR東日本は7月から毎週金曜日、特急「イブニングウェイ」を東北本線仙台-小牛田・石越間で運行する。週末の帰省などの需要に応える。仙台-小牛田間の所要時間は普通列車と比べ10分短く34分となる。仙台発で、1日2本運行する。途中停車駅は鹿島台と松山町、小牛田、田尻、瀬峰、梅ケ沢、新田。午後6時15分発(小牛田同51分着)と同8時34分発(小牛田同9時8分着、石越同9時36分着)。8月15日は運行しない。車両は、陸羽東線で運行される臨時列車「快速湯けむり号」などで使用されるキハ110系で、JR東日本管内では28年ぶりの気動車特急復活となる見込み。鉄道開業当時をイメージしたレトロラッピングを施した2両編成。リクライニング機能付きの指定席108席を備える。
武者行列の参加者募集
「第62回政宗公まつり」(9月14日、大崎市岩出山)に向けて実行委事務局の市岩出山総合支所地域振興課は2日、メイン行事「伊達武者行列」の参加者募集を始めた。仙台藩祖伊達政宗が岩出山城に拠点を構えた青年期、豊臣秀吉の朝鮮出兵に従う行列がモチーフ。派手ないでたちは「伊達者」の語源となったとされる。総合支所地域振興課へ。電話0229(72) 1211。
暴力団排除へ団結強化
遠田地区暴力団追放対策協議会は3日、本年度総会を美里町中央コミュニティセンターで開き、暴力団排除に向けて団結を強めることを確かめた。県警組織犯罪対策一課と県暴力団追放推進センターによると、昨年末現在、暴力団員は県内に410人、遠田地区内に数人確認している。年々減少し、県内では10年前と比べ約6割減った。一方、匿名・流動型犯罪グループと共謀し特殊詐欺を操るなど油断できないという。また、昨年度、同センターに寄せられた相談は5000件を超え、多くが新規契約における暴力団に関する属性照会だった。
年金と税の仕組み学ぶ
公的年金と税について知ってもらうセミナーが3日、宮城誠真短大で開かれた。1年生16人が専門家から講義を受け、一生涯関わる年金、税の仕組みや大切さを学んだ。キャリアガイダンス授業の一環。この日は日本年金機構古川年金事務所の職員が講師を務め、国民年金や厚生年金の仕組み、受け取る年金には条件に応じた種類があることなどを説明。いずれも老後や思いがけないリスクに備え、人と人が支え合う大切な制度であることを強調した。古川税務署による租税教室も開かれ、坂本光一署長が税は何のためにあり、どんな種類があるのかなどを分かりやすく解説。また、ネットオークションなどの副業収入をうっかり申告漏れしていた事例をVTRで紹介し、「税について知らないのは非常に怖い。授業をきっかけに勉強してもらえれば」と呼び掛けた。
古代の刀剣展
大崎市図書館郷土コーナーで、「古代の刀剣」展が開かれている。7日に始まる日本刀展示会「見どころ学べる!目で観る刀の教科書展」(市役所ほか)の関連企画で、市内の遺跡から出土した刀剣を間近で見ることができる。29日まで。松山の金谷亀井囲横穴墓墳(市指定史跡)から出土した直刀は飛鳥時代のもので、長いもので約80㌢ある。把頭の形が蕨に似ている蕨手刀は北海道、東北地方で出土されたのが8割ほどに上り、県内では主に北部で約50点の例がある。直刀の刀身の薄さは職人技を感じさせ、蕨手刀のデザイン性も優れている。いずれも中央政権から与えられた権力の象徴と考えられているが、蕨手刀には蝦夷とのつながりを指摘する意見もあるという。鉄は別の製品に作り替えることも可能だが、出土品は副葬品のため本来の形が残された。