2025/06/05


受動喫煙ない社会へ

 

 6月6日までの「禁煙週間」にちなみ、受動喫煙防止を呼び掛ける「イエローグリーンライトアップ」が全国各地で繰り広げられている。大崎市内でも旗振り役の市医師会(会館)をはじめ、いくつかの施設が黄緑色に染まる。大崎市民病院も午後6~9時、2階フロア一角を黄緑色の明かりで照らしている。患者や地元住民らが普段とは違う幻想的光景に見入ったり、スマートフォンのカメラを向けたりする姿も。

 

利用団体ら成果発表

 大崎市地域交流センター・あすもで5月31日から2日間、「第2回あすもまつり」が開かれ、趣味活動に取り組む44団体が日頃の成果を発表した。初日は強い雨に見舞われたが、2日間合わせて前回より約200人多い約1440人が来場した。あすもまつりは、同センターや各地区公民館などで活動する団体が、成果を披露する機会で、実行委員会と同センターが主催。お祭りムードを盛り上げようと、会場内の装飾にも力を入れた。初日は太極拳やフラダンス、舞踊などの発表があり、夕方はダンスパーティーも開催。2日目は歌声や楽器演奏が響き渡った。また、和服リメーク、木目込み人形、絵画、押し花などの展示会場では高い技術と優れたセンスが来場者の関心を集めていた。

 

大崎(品川区)の住民 大崎市へ

 東京都品川区大崎の住民約40人が5月31日から2日間、大崎市に滞在し、田植えやこけしの絵付けを通して市民と交流を深めた。同じ「大崎」の地名の下、30年以上続く交流をさらに深めていくことを誓い合った。主催した「大崎風土耕舎」の佐藤俊明会長(75)と品川区商店街連合会副会長の綱島信一さん(75)によると、1988~89年に各市町村に1億円が交付された「ふるさと創生事業」を活用し、人材育成に向けて大崎地方1市13町(当時)の有志が立ち上げた地域づくり団体「大崎コミュニティカレッジ」が同区を訪れたのが交流の始まり。大崎風土耕舎は、大崎市の企業経営者や市議でつくり、毎年10月にJR大崎駅で開かれている商店会イベント「しながわ夢さん橋」に30年以上にわたり出店している。かつては同駅構内に田んぼを設け、旧中新田町(現加美町)出身の伊藤宗一郎衆院議長(当時)が訪れたこともあったという。

 

協力隊員に内藤さん任命

 涌谷町は1日、新たな地域おこし協力隊に、同町出身の内藤康子さん(55)を任命した。同町の隊員は通算11人目で、主に町のPRや災害関連情報の発信に努めてもらう。内藤さんは東北工科美術専門学校(現東北文化学園専門学校)卒。都内の広告代理店勤務や仙台市の飲食店長を経て、沖縄県石垣市で伝統工芸「八重山みんさー織」の商品企画や販売促進に従事した。町企画財政課に配属され、通信アプリLINE上に町の公式アカウントを設けて町の行事などについて配信を目指す。2日に町役場で辞令交付があり、遠藤釈雄町長が「町の発信に努めてほしい」と内藤さんを激励した。

 

列車の旅プレゼント

 心身に障害がある人たちを鉄道旅行に招く「旅のプレゼント」が5月31日、大崎市岩出山のJR陸羽東線沿線で行われた。参加者は貸し切り列車で鳴子温泉や岩出山の風景を満喫し、観光やレクリエーションも楽しんだ。旅のプレゼントは、東日本旅客鉄道労働組合仙台地方本部(JR東労組仙台地本)がJR発足5年目の1992年から行っている社会貢献活動。組合員が鉄道を利用する障害者の目線に立ち、設備やサービスの改善に役立てることも狙いとしている。コロナ禍による中止期間を経て8年ぶりの実施となることしは、山形県最上町の障害者支援施設「最上ふれあい学園」の利用者30人とスタッフ20人を招待。同施設は90年の開所当時から毎週欠かさず陸羽東線赤倉温泉駅を清掃しており、沿線市民団体「りくとうサポーターズ」が長年のお礼として推薦した。

 

企業が求める生徒とは

 企業関係者を講師に招き、業務や社会人に求められる心構え、資質について学ぶセミナーが5月30日、鹿島台商業高であった。全校生徒64人が講師の話を通して在学中に身に付けておくべきことなどを学んだ。全学年を対象に毎年この時期に開催していて、生徒にとって3年間で計10社以上から話を聞くことができる貴重な機会。3月に卒業した生徒の中には、セミナーに参加した企業に就職した人もいるという。この日、県内に本社や事業場を置く飲食や事務、食品製造、機械製造、介護、建設など8社のほか県警がブースを構え、事業概要や職場環境、待遇について紹介。製品サンプルを示したり、同校を卒業した社員が仕事のやりがいを語ったりする場面も見られた。生徒たちはそれぞれ4ブースを回り、気になる点を質問。企業が求める生徒像や、あいさつをはじめとしたコミュニケーション、基本的生活習慣の大切さを学んだ。