2025/06/03


ポニー牧場開設1カ月

 白いポニーの親子と触れ合うことができる牧場「ポニーズガーデン」が大崎市鹿島台広長にオープンしてから1カ月を迎えた。訪れた人たちが、ポニー親子との触れ合いを楽しんでいる。親子はもともと食肉に加工される運命にあったが、地元出身の女性が一念発起して自ら引き取り、保護犬や保護猫と共に飼育している。

和装で日本文化満喫

 「あでやかな姿でハイ、ポーズ」-。おおさき日本語学校の留学生を対象とする着付け体験が5月28日、アインパルラ浦島(大崎市古川)であり、学生たちは伝統的な和装でのひとときを楽しんだ。日本文化に触れてもらう取り組み。参加対象1年課程16人のうち、この日は男女6人が衣装選びから式場スタッフによる着付けの手ほどき、専属カメラマンによる記念撮影までを体験していった。羽織はかまや振り袖に身を包み、建物内外のフォトスポットでポーズを決めた留学生たち。ベトナムから留学の女性2人組は「かわいい。アオザイに負けないぐらい」「花柄がすてきね」と大はしゃぎ。

 

竹林伐採し竹炭作り

 大崎市古川西小中の9年生40人は5月30日、屋敷林「居久根」の保全作業を体験した。同校と学校周辺の行政区、市古川志田地区公民館が共同で行う総合学習で、生徒たちは竹林伐採や竹炭作りを通じ、居久根の歴史や役割、地域貢献の大切さに理解と関心を深めた。これは、世界農業遺産「大崎耕土」を学ぶため、旧古川西中時代の2018年から継続している学習。昨年度は高齢化などで途絶えていた竹炭作りを復活させた実績が評価され、市内小中高生の地域貢献活動を顕彰する「第7回おおさき社会貢献大賞」(NPO法人古川学人主催)で最優秀賞に選ばれた。

 

田植えで「大崎耕土」体感

 世界農業遺産「大崎耕土」の魅力を体感しようと、おおさき日本語学校の留学生28人が5月23日、加美町内の田んぼで昔ながらの田植え作業に挑戦した。〝先生役〟は毎年作業に励んでいる同町鳴瀬小の5年生5人。小学校近くの農事組合法人KAMIX(カミックス、近田利樹代表)が営む広さ3㌃の田んぼに全員はだしで入り、慣れた児童が留学生へ手ほどきする形で銘柄米「つきあかり」の苗を次々植えていった。「うまく植えられない」「足が抜けない」などと泥まみれでおっかなびっくりだった留学生も、小さな〝先生〟から植え方、歩き方のこつを教わると「できたよ」「ありがとう」と思わず笑顔に。交わす言葉は全て日本語。国籍も年齢も超え、新しい絆が生まれていた。