加美農高相撲部 女子チーム誕生

近年躍進を遂げている県内高校相撲の強豪、加美農業高相撲部に女子選手3人が入部し、女子チームが誕生した。3人は、今秋開かれる女子相撲大会の団体戦出場を目指している。ことし創部71年を迎える同部。これまでも女子選手が在籍したことはあったが、大会への参加は個人戦のみで、団体戦への挑戦は初という。入部したのは、いずれも生活技術科1年の星心々音さん(15)、早坂愛羅さん(16)、鈴木悠理さん(15)。3人はマネジャー志望だったが、顧問の教諭から選手を打診され、快諾。相撲未経験ながら選手のほか、マネジャー、大会でのアナウンスと〝三刀流〟に挑んでいる。部活動では、顧問教諭が大学時代の友人から提供してもらった女子レスリングのユニホームにまわしを着けて稽古。男子部員と一緒に、すり足や四股踏み、ぶつかり稽古など基礎練習を中心に取り組んでいる。
コーヒーと美術楽しんで

自作のチョークアート作品を展示しながら各地を回るキッチンカー「移動カフェと美術館Limbo(リンボー)」が、大崎地方などに出店している。救急救命士として昨今の地方を取り巻く社会問題に幾度も直面した男性が、地方活性化を目指して開業した。チョークアートの絵を掲げ、コーヒーやカフェラテを販売している。運営するのは美里町北浦の横山林太郎さん(38)。コーヒーやアートが好きで、20代のころから休日には県内外のカフェや美術館を巡り、首都圏にも足しげく通った。そこで「宮城県北にはアートに触れる場が少ない」と感じていたという。一方、消防職員として県北部に勤務。職務を通じ、限界集落や孤独死といった地方ならではの課題も目の当たりにしてきた。こうした経験を踏まえ、30代を迎えて一念発起し退職。大手カフェチェーン店に勤めてコーヒーのノウハウを身に付けたほか、登米市のチョークアート教室に通い、創作活動も開始。昨年は「おおさき日曜の起業塾」(おおさき産業推進機構主催)で起業のノウハウを学んだ。
「東大崎の地名と屋号」出版
大崎市の東大崎歴史研究会と玉造地名の会はこのほど、冊子「東大崎の地名と屋号」を出版した。住民への聞き取りなどで古川東大崎地区に残る地名、屋号を長年にわたって調査し、歴史を事細かにひもといている。内容は、元高校教員で郷土史などを研究している同市岩出山の鴇田勝彦さん(81)が、2009年から24年まで15年かけて行った調査に基づく。資料を基に調査地図を作成し、家々を一軒一軒訪ね歩いて地名、屋号を聞き取った。冊子作成に当たっては、両会でつくる編集委員会も1年間の追加調査を実施した。冊子はA4判、オールカラー68㌻。新田、大崎名生、大崎伏見、清水成田、清水三丁目の5エリアに大別し、地名、屋号一つ一つの意味や由来、名付けられた時期などを記載。件数は「古川市史別巻平成風土記」の約5倍に及ぶという。
1年かけ課題研究
国際的な科学技術人材育成を目指し、先進的な理数系教育を実践する文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている古川黎明高で29日、3年生230人が前年度取り組んだ「SS探究Ⅲ課題研究」の成果発表が行われた。課題研究は2年生の必修科目で、グループでテーマを決め、1年間かけて実験やフィールドワークに取り組む。前年度は外国人向け観光アプリを作った班、カラスによる害を減らす取り組みを行った班、製菓店とタッグを組み、古川の特産品「古川なす」を使ったパウンドケーキの開発、販売を実現した班などがあった。
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