2025/05/16


「安全安心」な留学生活を

 外国人留学生に交通規則や防犯の心得を教える特別授業が14日、大崎市立おおさき日本語学校(同市古川保柳)であり、学生たちは「安全安心」な留学生活の過ごし方を学んだ。市防災安全課の交通指導員と古川署員が講師を務め、さまざまな交通標識の種類、横断歩道や踏切を渡る際の注意点、自転車の「ながら運転」禁止など母国と異なるルールについて手本を示しながらアドバイス。また高額報酬をうたう「闇バイト」やSNS絡みの特殊詐欺といった外国人が陥りやすい犯罪も紹介し「加害者にも被害者にもならないよう注意を」と呼び掛けた。留学生が車にひき逃げされたとの想定で、スマートフォンから110番通報する模擬訓練も。「日本語は話せますか」「少しなら大丈夫」などと県警本部通信指令室の質問に答えながら、けがの有無や逃走車両の車種とナンバー、犯人の身体的特徴を伝えていった。

公共施設に花苗植栽

 加美農業高と加美ロータリークラブ(RC)は14日、加美町中新田体育館前の花壇で植栽作業を行った。生徒と会員たちは、円形の花壇いっぱいに花が咲くことを期待しながら苗を植えていった。植栽活動は1978(昭和53)年、同RC創立10周年を記念して開始。同校は、授業で育てた苗を公共の場に植栽することで社会奉仕の心を育もうと、ボランティア活動の一環として実施。花苗は同RCが買い取っている。作業には、同校「耕心寮」の管理委員、先日行われた県高校総合体育大会大崎地区大会で団体、個人戦を制した相撲部員、丹精込めて苗を育てた生活技術科草花専攻班の生徒合わせて20人と同RC会員7人が参加した。花壇は、同RCが創立記念に寄贈した「加美ロータリー花壇」。この日はマリーゴールド、ベゴニア、サルビアの3種合わせて450株を用意。生徒たちが花苗のポットを花壇に置いて配置を決めた後、会員らと協力しながらポットから苗を取り出し、移植ゴテで掘った穴に丁寧に植えていった。

10年かけサクラ再生

 館山公園(大崎市三本木字西沢)のサクラを植え替えるなどの活動に取り組んでいる「館山公園を復活させる会」が4月2日、日本さくらの会(東京都)から「さくら功労者」として表彰された。市によると、市誕生後では初めての表彰で、住民や企業を巻き込んでの10年余りの活動が認められた。尾出会長らが12日に市役所を訪れ、伊藤康志市長に報告した。同公園は、戦国大名大崎氏の家臣渋谷相模守の居城「桑折城」跡地。所有者からの寄付を受けた旧三本木町が、1963(昭和38)年から開発整備し、サクラ約900本を植樹した。サクラの名所として住民に親しまれたが、近年は老木化や病害、鳥害が進んでいた。住民の「サクラ離れ」を恐れた住民20人が2012年に同会を設立。市によるサクラ約500本の伐採後、企業や各種団体、ボランティアと共に植え直しを進めた。これまでに植えたのはヤマザクラを中心に444本。併せて散策路と東屋の補修、手すり設置を実施し、訪れた人が利用しやすい環境整備も図っている。

 

「フランス語賞」受賞

 大崎市古川福沼の古川学園高非常勤講師、阿部澄江さん(71)が5日に静岡県浜松市のアクトシティ浜松音楽工房ホールで行われた「浜松シャンソンまつり2025」(同実行委主催)で、フランス語賞を受賞した。フランス語賞は、シャンソンの原語であるフランス語で歌った出演者の中から優秀だった人に贈られる特別賞。エントリー44人のうち対象者は22人で、6人が選ばれた。フランス語で日常会話ができる人や個人でシャンソンショーを開くようなプロが多く出演するため、受賞が難しい。阿部さんが歌った曲はアンリ・パコーリ作詞、エリック・サティ作曲の「ジュ・トゥ・ヴ(あなたが欲しい)」。シャンソンを習い始めた約30年前から歌い続けている思い入れのある1曲だ。