禿岳山麓で伸び伸びと

繁殖用雌牛の放牧が9日、大崎市鳴子温泉鬼首の市営鳴子放牧場で始まった。牛たちは市内各地の牧場からトラックで運び込まれ、禿岳(標高1261・4㍍)山麓に広がる約64㌶の牧草地を走り回ったり、天然の緑草を食べたりして半年間伸び伸びと過ごす。放牧は、牛の健康増進などが狙い。平地より涼しく、傾斜や起伏のある高原は運動に適しており、11月初旬の放牧終了までに筋肉が付いて60㌔ほど体重が増加。ストレスがかからない環境で受胎率も向上し、種付けの回数を減らす効果が期待できるという。初日は7件の農家から黒毛和種34頭を受け入れた。
生徒育てた野菜苗好評

南郷高の生徒が学習の一環で育てた苗の販売会が8日、同校で始まった。初日は、春野菜の苗を求める100人ほどが販売開始前から並ぶ盛況ぶりで、2日間でほとんど売り切れた。17日からは花の苗を売り出す予定。苗の販売会はこの時期恒例で、市価より安いこともあり、遠方からも購入希望者が訪れる。今回はズッキーニやシシトウ、トウガラシ、スイカ、オクラなど主にハウス栽培の野菜苗約30種を用意した。
ちょっと背筋ひんやり
妖怪づくしのイベント「みちのく妖怪ツアー展」が5日、大崎市古川福沼の吉野作造記念館で開かれた。人気の児童書「みちのく妖怪ツアー」シリーズ著者のトークショーや朗読劇、パネル展などがあり、訪れた約600人はちょっとだけ背筋がひんやりする休日を満喫した。パネル展は18日まで。「みちのく妖怪ツアー」は、20人の子どもたちが東北の妖怪ゆかりの地を巡るツアーに参加し、行く先々で一人ずつ消えていくという物語。これまで7刊が出版されている。著者の佐々木ひとみさん、野泉マヤさん、堀米薫さんのトークショーではシリーズ誕生秘話や「各地のおいしいもの、有名でなくても東北ならではの妖怪を登場させる」といった工夫を披露。クイズと解説でさまざまな妖怪を紹介し、「大崎市にも鬼ババ系最強の妖怪がいる。これからもシリーズをよろしく」と締めくくった。
絵画のような押し花 フジ、古川今昔写真
プレスフラワー仙台早川教室の第23回押し花作品展が8日から、大崎市民ギャラリー・緒絶の館で開かれ、三つのテーマに沿った絵画のような作品が訪れる人を魅了している。11日まで。この押し花は、専用の道具で開花したてを押して乾燥させるのがポイント。種類によって1週間ほど要する花もあり、大きなボタンは花びらを1枚ずつ離して乾燥させた後、元の形に組み直して立体感ある作品に仕上げるという。今回は約100点を展示。中には、イチゴやレンコンといった水分が多い食品を使った作品もある。古川中心街の100年をたどる「第23回ふじまつり古川今昔写真展」(大崎市生き活きまちづくり21委員会主催)が8日から、大崎市民ギャラリー・緒絶の館で開かれ、満開のフジや懐かしい風景が来場者の目を引いている。11日まで。緒絶川のフジの開花とともに開かれる「古川ふじまつり」に合わせて開催。千手寺橋から金剛不動尊まで約1㌔の川沿いに咲くフジの花や、明治から昭和初期までの街並みを収めた写真約250点を展示している。
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