伝統の古高・築高定期戦

古川高と築館高の「第66回紫臙定期戦」は4月24日、古川高を主会場に開かれた。各運動部が力を尽くして戦った結果、古川高が8勝7敗で4連覇を果たし、ホームグラウンドで凱歌を高らかに歌い上げた。両校はかつて、旧制宮城県第三中学校と栗原分校という兄弟校だった。定期戦は1956年からコロナ禍などを除き毎年続いている伝統の戦いで、名称は古川高「紫」、築館高「臙脂」のスクールカラーにちなんでいる。ことしは9競技15種目を実施。開会式では名物となっている生徒会長同士の「ゴキブリ」「山猿」といったやじの応酬や応援団による応援合戦などを繰り広げ、闘志を燃え上がらせた。
事故、犯罪に気を付けて

小学生を対象にした交通安全と防犯の講座が2日、大崎市古川宮沢地区公民館で開かれた。参加した児童18人は市交通指導員の紙芝居や古川署宮沢駐在所員の講話を通し、楽しみながら命を守る大切さを学んでいた。子どもたちが地域と関わり、地域に見守られていることを実感しながら学びを深める同館主催事業「宮沢おもしろ塾」の一環。本年度最初のこの日は、各種団体との顔合わせも兼ねて行った。交通安全教室では市交通指導員が昔話の桃太郎に交通ルールを絶妙に絡め、「道路を歩くときは右側、歩道がないときは端っこ」などと注意点を紹介。鬼ヶ島へ向かう途中、ルールが分からず道路の真ん中を歩こうとする場面で、子どもたちは「だめ、端っこだよ」と声を上げていた。
数々の名刀を間近で
日本刀展示会「見どころ学べる! 目で観る刀の教科書展」が6月7~15日の9日間、大崎市役所と市地域交流センター・あすもで開かれる。「刀に触れる体験」や講演も企画。入場券1500円(各日とも会場でのみ販売)。市役所本庁舎開庁記念で開催された2023年以来2度目で、同じく市と日本刀剣博物技術研究財団の共催、ブレストシーブ(大阪府茨木市)協力。前回は展示数でギネス世界記録を樹立している。各日とも午前9時~午後5時(最終入場午後4時)。目玉は仙台藩祖伊達政宗ゆかりの本打刀「大倶利伽羅広光」=重要美術品=、名工粟田口吉光が鍛えた短刀「乱藤四郎」、蜂須賀家伝来の打刀「蜂須賀虎徹」など。体験用含め名刀約150点が集結予定。財団公式X=https://x.com/hakubutugizyutu=で詳細情報を提供中。刀装具や甲冑の展示もある。
社内勉強会 節目の100回
電子部品製造装置や多様な生産設備の設計、製造販売などを手掛ける加美町の「トラスト・メカ」は2日、大崎市古川のグランド平成で「社内木鶏会100回記念大会」を開いた。社内木鶏会は、致知出版社(東京都)が発行している月刊誌をテキストに感想を発表し合う勉強会。著名人や経営者の言葉や生き方を学び、仕事や人生に生かして人間力を高めることが目的。県内で27社、全国では1380社が実践していて、コミュニケーションの円滑化や離職率の低下、生産力の向上などの効果を上げているという。同社の木鶏会は2016年にスタート。毎月1回、全社員が参加し社内で実施しているが、節目の今回は移動大会とした。
新隊員らに委嘱状
都市部から過疎地域などに移住し、農業や文化、地域づくりなどに取り組む「地域おこし協力隊」。本年度、加美町に2人、色麻町に1人の隊員が新たに加わった。1日、両町役場で隊員に町長からそれぞれ委嘱状が交付された。色麻町の地域おこし協力隊に新たに加わったのは、不動産買い取りなどを手掛けるイスト(仙台市泉区、菅野光宏代表取締役)社員の齋藤真紀さん(41)。町とイストはことし2月、空き家を活用した移住定住の促進などを盛り込んだ包括連携協定を締結。協定は町の「空き家バンク」に寄せられた情報をイストと共有して空き家の改修を進め、移住希望者に住所の選択肢を提供するといった内容。協力隊では、空き家リストの管理や古民家を改修した宿泊施設の運営、インターンやお試しツアーなどで訪れた人への対応など幅広く活動。「建物に関する勉強をしながら住みやすい家造りや楽しい施設運営を目指したい。自分の言葉で情報発信もしていきたい」と意欲を語った。
加美町の新隊員2人は、会計年度任用職員として農業振興や中新田地区商店街の活性化に取り組む。このうち大崎市古川在住の涌井敬志郎さん(56)は、町内でコメの栽培や農畜産物の製造販売などを手掛ける「結心ファーム」で活動し、農業の活性化に努める。町役場で石山敬貴町長から委嘱状を受け取った涌井さんは「まずは活動先での仕事を早く覚える。コメ栽培の勉強をしながら、ミッションを最優先に頑張っていきたい」と熱を込めて語った。
スマホと上手に付き合って
スマートフォン(スマホ)のSNSやアプリゲームとの上手な付き合い方を考えてもらおうと、大崎市教育委員会はこのほど、中学校と義務教育学校後期課程に標語を募り、優秀作品2点を選んだ。優秀作は古川北中生徒会の「スマホOFF/笑顔みんなの/笑顔ON!」、三本木中生徒会の「楽しもう/スマホ見るより/青春を!」。4月30日に市役所で表彰式があり、両校の代表に賞状を手渡した。標語入りののぼり旗も制作。小中学校と義務教育学校(計26校)で掲示し、学校ぐるみで周知する。
県大会出場校決まる
第19回春季県高校野球北部地区大会は6日、大崎市鹿島台中央野球場で二次予選を行い、古川工は富谷に敗れ県大会出場を逃した。今月16日開幕する県大会の出場校が決まった。前回大会より3チーム少ない25チーム(南部6、中部8、東部6、北部5)が出場する。北部地区から出場するのは、古川学園(7大会連続40回目)、大崎中央(2大会ぶり13回目)、築館(7大会ぶり37回目)、利府、富谷。東部地区の県北部勢は地区大会で姿を消した。
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