2025/05/04


GW田植え作業進む

 ゴールデンウイークは後半となり、米どころ大崎地方では田植え作業が各地で進められている。コメの価格が急騰した昨年の状態が続くのか、米国との関税交渉の行方もあり、コメ農家にとっては期待と不安の入り交じった中での作業が続いている。大崎市古川宮沢の地方公務員、平地邦徳さん(50)は3日、近所の人の手伝いを受け、耕作する2・3㌶の水田にひとめぼれを田植え。同日中に作業を終えた。兼業農家の平地さんは例年、連休を利用し田植え作業を行っているという。収穫したコメは農協のほか米穀業者や個人取り引きで販売している平地さん。昨年はコメの販売価格が急騰。社会問題ともなったが、「さまざまな資材も値上がりしており、農家にとってはこの状態がベスト」と語る。

春を彩る山野草300点

 春を彩る山野草の展示会が3日、大崎市田尻地区公民館で始まった。地元愛好家が手塩に掛けて育てた300点余りの草花がずらりと並び、訪れた人たちの目を引いている。4日まで。主催した大崎市田尻山野草愛好会(会員10人)は、同館が開講した山野草教室の受講者らで1997年に発足。毎年春に展示会を開いている。29回目となる今回は、会員が育てたイタドリやヤグルマ、ヤシャゼンマイなど約50種を展示。岩に複数種類の草を定着させ、10年から数十年かけ育成した労作もある。花物はちょうど今が見頃で、漢字の「人」に似た形の花びらを持つジンジソウなど珍しいものも。

就職内定率が過去最高

 宮城労働局は、3月に県内の高校を卒業した人たちの就職内定状況を取りまとめた。それによると、県全体の内定率は99・5%で、過去最高を更新。古川公共職業安定所管内では99・8%に上り、希望者ほぼ全員が卒業までに就職先を決めた。古川職安管内では、就職志望者499人(男子290人、女子209人)の8割に当たる401人が県内での就職を希望。女子1人を除いて全員が内定を手にした。管内企業からの求人数は818人分で、前年同月と比べ98人分減った。

 

小学生選手400人躍動

 小学生ハンドボール東日本ブロック最大規模の大会「第6回おおさきさくらカップ」(大崎市ハンドボール協会主催)が4月26、27の両日、大崎市田尻総合体育館などで開かれた。総勢約400人の選手が日頃の練習成果を発揮し、熱戦を展開した。全国小学生ハンドボール大会(7月31日開幕、京都)予選会に向けて新チームが試合経験を積み、親睦も深めることが目的。今回は東北や関東から小学5、6年生で構成する男子16チーム、女子12チームのほか、4年生以下の「U−10」8チームが出場。大崎市内からは古川GOLDEN EGGS、大崎ハンドボールクラブの2チームが参加した。選手たちはチーム一丸となってパスをつないでゴールに迫ると、素早い動きでシュート。ディフェンスの選手は体を張ってシュートをブロックするなど、白熱した戦いを繰り広げていた。

 

設立50年迎え「語る会」

 剣道「育心会」の「50年を語る会」が4月26日、大崎市古川のグランド平成で開かれ、半世紀の歩みを振り返るとともに、会を設立した佐竹会主の指導に感謝した。同会は、旧古川電報電話局に勤務していた佐竹和彦会主が、職場の同僚とともに剣道部をつくったのが最初。その後、会員の子どもや地域の児童も加わり、スポーツ少年団にも加入して活動を広げ、県内外の大会で団体、個人優勝を果たす活躍を見せた。電報電話局はNTTとなり、佐竹会主が県外転勤後も指導を続けたが、児童の減少でスポーツ少年団を4年前に脱退。現在は小学生3人と大人2人が、古川第二小体育館で毎週1回、練習を行っている。佐竹会主は「ポイント制を導入した大会を開催し、専門誌に取り上げられたことが思い出深い。保護者らの支えに感謝したい」と語っていた。