2025/05/02


鳴子ダム「すだれ放流」

 大崎市鳴子温泉の鳴子ダムで4月28日から3日間、恒例の「すだれ放流」が行われた。初日の夜には放流水を虹色の光で照らすライトアップが3年ぶりに実施され、訪れた観光客を楽しませた。すだれ放流は、高さ80㍍のダム上部にある開口部から雪解け水を越流させるもので、ダムが完成した1958年から行われている。アーチ型の堤体幅95㍍から一斉に流れる様子がすだれのように見えることから名付けられ、春の風物詩となっている。

フルートの音色響く

 「古川笛の会」のスプリングミニコンサート(大崎タイムスなど後援)が4月27日、大崎市図書館多目的ホールで開かれた。関東圏から駆け付けた地元出身メンバーを含め13人で童謡や歌謡曲、クラシック、アニメソングなど10曲を演奏し、アンコールにも応えた。同会は1990年、音楽教諭や吹奏楽部フルートパートの中高生らで活動を開始。メンバーたちは年に1度の演奏会などを通じ、30年余りにわたって交流を深めている。ミニコンサートは全員演奏で始まり、3~6人の編成を交え、誰もが聞いたことのある楽曲を中心に披露。100人余り集まった聴衆に急きょ客席を追加した会場では、知っている曲に合わせて歌詞を口ずさんだり、全身でリズムを刻んだりしながら楽しむ姿も見られた。

新緑映える鳴子峡

 大崎市鳴子温泉の景勝地「鳴子峡」を巡る二つの遊歩道が4月28日、オープンした。初日は平日にもかかわらず国内外から観光客が訪れ、新緑が映える深さ約100㍍のV字、U字渓谷を楽しんでいた。冬季閉鎖が明けたのは、「鳴子峡遊歩道」が鳴子峡レストハウスから回顧橋までの約350㍍と、鳴子温泉古戸前の大谷橋から約230㍍地点まで。「大深沢遊歩道」が同レストハウスを起点に中山峠の一部を含む1周2・2㌔の区間。初夏にかけては新緑のまぶしい緑、秋は赤や黄色、オレンジの紅葉に包まれ、外国人を含む多くの人が足を運ぶ。

 

本好き集まり交流

 本が好きな人たちが集まる「けやきの森の読書会」が、美里町南小牛田の田園カフェけやきの森で開かれている。1人の読書好きから始まった試みで、4月に丸1年を迎え、輪が広がりつつある。同カフェオーナーを父に持つ佐藤洋子さん(42)が昨年5月に始めた。2カ月に1回、3~5人が好きな本を持ち寄り、感想や出会ったきっかけを語ったり他の参加者の愛読書について尋ねたりして本や作者の世界観について見識を深めている。6回目の4月26日は、町内のほか大崎市から初めて参加した1人を含む5人が1~5冊を持参し集まった。本は、手軽に茶道や古文に親しむすべを紹介するガイドブックや、歴史上の逸話の矛盾を科学的に検証し、つまびらかにする本などさまざま。

 

企業間格差是正など要求

 連合系の第96回メーデー大崎地方大会が4月26日、大崎市古川のあさひ中央公園で開かれ、メーデー宣言を行ってデモ行進し、賃上げ、企業規模間格差是正などを求めた。大会には連合に加わる労働組合から180人(主催者発表)が参加。大会実行委員会の今野尊人実行委員長が「賃上げが物価上昇に追いつかず生存権が脅かされている。若者が生き生きと働ける環境をつくるのがわれわれの使命」とあいさつ。続いて平和運動の推進や企業間、雇用形態、男女間の格差是正などを求めるメーデー宣言を採択。終戦、被爆80年を迎え、平和の尊さを次代に継承することを誓う特別決議も行い、「団結頑張ろう」と気勢を上げた。