岩出山の「武士六芸」紹介

江戸時代の武士が修めた武芸を紹介する企画展が、大崎市岩出山の国指定史跡・名勝「旧有備館および庭園」で開かれている。旧家に伝わる甲冑や古文書など実物20点を含む約50点が展示され、訪れた人たちの目を引いている。6月22日まで。日本刀展示会が6月に市役所などで開かれることにちなみ、例年この時期に開いている端午の節句展を拡大し、「近世岩出山の武士六芸」と題して開催。岩出山伊達家の武士たちが修得に励んだ剣術、馬術、軍学、槍術を、古文書やパネルなどで詳しく解説している。実物資料の中でひときわ目を引く甲冑は、岩出山伊達家の旧臣濱田家に伝来するもので、総重量約20㌔。かぶとからすね当てまで全てそろっており、漆黒に光る鉄板が重厚な雰囲気を放っている。兜の中にかぶる鎖帷子や水筒、火薬入れなども並んでいる。
〝奥ゆかしい魅力〟紹介

古川植物愛好会主催の「春の野草展」が26日、大崎市古川長岡地区公民館で始まった。会員が大切に育ててきた約150種類が会場を彩り、来場者の目を楽しませている。27日まで。「山菜と毒草」がテーマの一つ。毎年のように流れる誤食のニュースに心を痛め、〝身近な危険〟を認識してもらおうと企画した。ギョウジャニンニクと似ているバイケイソウ、かれんな花のスズランなどの毒草に「悪人面」はなく、「詳しい人と一緒に採りに行き、知識を深めることが大切」と注意喚起。一方、庭や道端にある「実は食べられる野草」も紹介。タンポポは茶や天ぷらとして味わえるという。
陸羽東線沿線活性化へ
赤字が続くJR陸羽東線古川-鳴子温泉区間の鉄路存続に向けて大崎市は21日、行政とまちづくり団体、交通・観光事業者らで構成する「市陸羽東線地域活動協議会」を立ち上げた。官民連携で利活用促進に取り組む。アクションプランを練る「市陸羽東線利活用促進検討会議」に対し、同協議会は〝実働部隊〟の位置付け。具体的な活動指針は▽住民らのマイレール意識醸成▽沿線活性化▽鉄路の魅力発信-など。2023年度のJR線区別収支によると、1㌔当たり1日での利用者を示す平均通過人員(輸送密度)は同区間726人で、11億5100万円赤字。通過人員増を目指す市側は本年度1000人、将来的な2000人達成の数値目標を掲げる。
コシアブラ集荷制限解除
県は25日、福島第一原発事故に伴う大崎市と栗原市、登米市のコシアブラ出荷制限が国から一部解除されたと発表した。非破壊装置で基準値を下回れば、登録された販売施設の店頭に並ぶ。出荷制限は2012年5月に出されていたが、最近は基準の100を超えるものはなかった。試料を細かく切り刻んでから測る破壊式装置は正確な反面、売り物にならなくなるデメリットがあるが、大崎市などが導入している非破壊装置での側的結果が破壊式装置と大きく差がないことが認められ、3市それぞれで検査体制が整ったとしてことし4月10日付で国に一部解除を申請していた。
改正雇用保険法の説明会
改正雇用保険法が1日に施行された。新たな給付金が設けられ育児支援が強化された一方、高年齢雇用継続給付の支給率上限が引き下げられ、高齢者の就業環境整備促進が求められている。宮城労働基準協会古川支部は22日、改正に伴う給付金関係の説明会を大崎市古川の大崎建設産業会館で開き、約70社75人が話を聞いた。説明会では、古川公共職業安定所雇用保険課の伊藤亜弥課長が法改正のポイントや留意点に触れ、「改正に伴い書類が増えたことから発行年月日や不備に注意してほしい」と訴えた。このほか、在職中に職業教育訓練を受けるために休暇を取得した場合に給付を受けられる「教育訓練休暇給付金」(10月創設予定)にも触れた。
カーネーション手作り
母の日を前に、社会福祉法人優愛会(大崎市古川福浦)が運営する就労継続支援B型事業所しあわせカフェでは、厨房や接客に立つ施設利用者が、モールを使った深紅のカーネーション作りに取り組んでいる。大切な人に感謝を伝える贈り物として、クッキーと組み合わせたギフトもPRしている。カーネーションは古川福浦の本店と市図書館内の2号店の10人ほどで、定休日や手が空いたときに集中して製作。花びらだけで3種類あり、葉やがく、茎も合わせるとパーツが複雑なため、作業は分担して実施。モールの巻き方一つで、満開からつぼみまで微妙に変化する。
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