満開のサクラと青空満喫

約3200本のサクラが植えられている大崎市古川の化女沼ダム周辺で19日、「お花見ウオーキング」が行われ、参加者たちは広大な敷地を彩る満開の花に感激しながら散策を楽しんだ。主催したのは、サクラの植栽に取り組む「化女沼2000本桜の会」。12日に観桜会を兼ねたごみ拾いを行ったが、寒の戻りの影響でサクラは二分咲きだった。そこで、「ボランティアが1年間苦労して管理しているサクラを多くの人に見てもらいたい」と、ごみ拾い後に急きょ企画した。短期間での募集にもかかわらず、この日は市内外から約30人が参加し、青空の下、ダム湖周辺や高速道路沿い、愛宕山のサクラ植栽地を散策。佐々木会長から植樹を始めた2000年当時のエピソードを聞きながら、見頃となったソメイヨシノやカスミザクラ、ヨウコウなどを間近で観賞し、桜吹雪も堪能した。
厳かな本堂で対局

「第26期光明寺杯獲得将棋大会」が20日、大崎市古川荒谷の斗瑩山光明寺で開かれた。市内外から集まったアマチュア棋士が、厳かな本堂で将棋を楽しんだ。日本将棋連盟古川王将会支部が同寺の協賛を得て、30年ほど前から開いている。この日は20代から80代までの20人が、抽選で相手を変えながら5回対戦。段級差に応じて駒を落とすハンデを付け、持ち時間15分、切れた後は一手30秒未満で勝敗を競った。参加者は、線香の香りが漂う空間での対局を思い思いに満喫。持ち時間を使い切るほど慎重に駒を進める人や、互いに長考することなく指し合う人もいて、勝負がついた後は感想戦で互いの指し手を評価した。
町挙げ有機農業推進
加美町は21日、有機農業に地域ぐるみで取り組む「オーガニックビレッジ宣言」を行った。宣言自治体は県内4番目で、町が宣言するのは初めて。同町は昨年10月、県や町、加美よつば農協、有機農業生産者、企業などで構成する「加美有機農業推進協議会」を設立。「町有機農業実施計画」策定に向け、検討会や調査、有機米生産者らを対象にした栽培研修会などを行ってきた。実施計画は、本年度から2029年までの目標を設定。有機農業の面積を53・8㌶(23年現在)から60㌶に拡大。生産者数も17経営体(同)から20経営体に増やす。今後、新規・既存有機農業者を対象にした研修会や、アイガモロボといった先進技術を活用した栽培実践、有機JAS認証の促進、直売所や小売店などでの販売、農産物販促イベントへの出展、学校給食への提供などに取り組む。
県大会出場目指し熱戦
第19回春季県高校野球の北部、東部地区大会は26日開幕する。県大会出場を懸け、球児たちが熱戦を繰り広げる。地区大会は両地区とも5月6日までの予定。一次予選はリンク制で行い、各リンクで2勝したチームは同16日に始まる県大会の出場枠を獲得。一次予選1勝1敗で並んだ場合は、二次予選で代表チームを決定する。出場するのは前回大会より2減の11チームで、県大会出場枠は3減の5チームとなった。前回は単独だった古川黎明と黒川は、迫桜を加えた連合チームで挑む。会場は大崎市鹿島台中央野球場と加美町の陶芸の里スポーツ公園野球場。
特別賞の読売大賞受賞
成田山新勝寺(千葉県成田市)などでつくる実行委員会主催の「第41回成田山全国競書大会」で、宮城書芸院(本部・大崎市岩出山)に所属する涌谷町涌谷第一小5年、及川瑠菜さんの作品が特別賞の一つ「読売大賞」を受賞した。同大会は、全国の小中高生を対象に行っている書道大会。国内最大級とされ、今回は約11万点の作品が寄せられた。及川さんの作品は、小中学生の部・条幅(縦68㌢、横17・4㌢)に書いた「花咲く春」。特別賞は13点のみで、東北地方からは及川さん1人が選ばれた。同院は毎年1000点近くを出品しているが、特別賞受賞は2019年の成田山貫首賞以来3回目。加納鳴鳳会長は及川さんの受賞作について「大変美しい作品。今後がますます楽しみ」と高く評価していた。
地域おこし協力隊へ辞令
大崎市の地域おこし協力隊に本年度、氏家きららさん(28)=東京都国分寺市=、外崎真也さん(30)=札幌市=が加わった。課題解決のミッションに挑みながら地元定着や起業を目指す。任期は1年更新で最長3年間。活動開始に先立つ1日、市役所で辞令交付式があり、伊藤康志市長ら市幹部、3人の先輩隊員と笑顔で記念写真に収まった。
深夜徘徊多く減少
県警はこのほど、2024年の少年非行状況(暫定値)を公表した。20歳未満で刑法などに触れる行為をしたり、深夜徘徊などで補導されたりした少年の総数は、県全体では4208人で、前年から1250人(22・9%)減少。特に補導された少年の数が大幅に減っており、県警は、ゲームセンターなどへの深夜の立ち入りが大幅に減ったとみている。
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