サクラ各地で見頃

県内有数のサクラの名所、大崎市田尻の加護坊山(標高224㍍)は約2000本が咲き競っており、薄ピンク色の花が山肌を埋め尽くしている。ドーム型の山頂が特徴の同山は、頂へ続くなだらかな斜面にソメイヨシノやヤマザクラ、ベニザクラなどが植栽されているほか、日本三大桜と呼ばれる国天然記念物「山高神代桜」「根尾谷淡墨桜」「三春滝桜」の子孫樹もある。山麓では9日ごろ開花し、14日には満開を迎えた。山頂付近もほぼ咲きそろい、市田尻総合支所地域振興課によると、「今後1週間は楽しめる」という。加美町月崎にある町指定天然記念物エドヒガンザクラ「内海家の種まき桜」が見頃を迎えた。推定樹齢300年以上とされる堂々とした姿で、淡いピンク色のかれんな花が風に揺れている。同サクラは昔、種もみをまく時期の目安としたことから「種まき桜」と呼ばれ、人々の目を楽しませてきた。幹周り約5㍍、高さは約10㍍。1191(建久2)年、葛西氏の重臣が朝日山城を築城した際に植栽したもので約830年との伝承もある。
1年間を無事故で

だるまに片目を入れて交通安全を願掛けする目入れ式が16日、美里町北浦小であった。40年以上続いている県内でも珍しい取り組みで、1年間無事故を達成した際には残りの目を書き入れて成就を祝う。同校は、児童の交通安全意識を高めようと、地元特産「北浦梨」にちなんで「梨の実交通少年団」を全児童で組織し、月初めと週1回、黄色いスカーフを着用して登校している。「交通安全成就・祈願だるま」の試みは1979(昭和54)年に始まった。この日、児童96人全員が「道路は右側を歩きます」「自転車は正しく乗ります」など六つの誓いの言葉を唱和し、交通ルール徹底を誓った。
菜の花まつり19日から
菜の花の名所でもある大崎市三本木斉田の「ひまわりの丘」で花が咲き始めた。19日には「菜の花まつり」が始まり、県北屈指の観光地を盛り上げる。菜の花は、地主らでつくる「ひまわり観光花卉栽培組合」が前年の9月に種をまいて育てている。約200万本の花が6㌶の丘陵を黄色く染め上げ、大型連休期間中には約5000人が訪れる。ことしは17日現在、一分咲きだが、22日にかけての高気温で一気に開花が進む見込み。まつり期間は例年、大型連休までとしていたが、追肥を遅らせることで眺めを長く楽しめるようにし、5月11日までに延長した。
古川署で安全運転宣誓
ミヤコーバス古川営業所(大崎市古川)は14日、バス運転手らが飲酒運転と禁止薬物使用の根絶を誓う「安全運転宣誓書」と署名簿を古川署に提出した。署名は営業所と、隣接する宮交自動車整備古川整備工場の従業員合わせて48人分。署内で宣誓式があり、ミヤコーの山崎強所長が代表して「私たちは地域公共交通としての役割を果たし、子ども、高齢者、二輪車の弱者保護を優先し安全確保に努める」と力強く誓った。
おおさき日本語学校応援
コンクリート製品の製造、販売を手掛ける前田製管(山形県酒田市)は11日、大崎市に対し、企業版ふるさと納税制度活用で寄付を行った。金額非公表。関連会社の前田コンクリート工業が宮城工場(同市田尻八幡)を構えている縁で、「第2期まち・ひと・しごと創生推進計画」への目的寄付という。市側は同計画を踏まえて今春開校させた「おおさき日本語学校」の運営経費などに充てる考え。
図書コーナー新設
大崎市古川七日町にある商業施設「醸室(かむろ)」内の市観光物産センター「DOZO土蔵」にこのほど、図書コーナーが新設された。書店員の経験がある大友崇店長が大崎タイムスに掲載中のコラムで紹介した本やお勧め作品十数冊を並べ、貸し出しも行っている。店内の一角を模様替えし、絵本やエッセー、ノンフィクションなど、誰でも気軽に手に取れる作品を陳列。本は大友店長の私物で、感銘を受けた言葉や文章に貼り付けた付箋、書き込みが古書店に似た味わい深さを感じさせている。
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