2025/04/17


開校祝う黒板アート

 大崎市鳴子温泉地域の小中学校4校が統合し本年度誕生した鳴子小中にこのほど、開校を祝う黒板アートが贈られた。閉校した鳴子小の隣に建つ鳴子ホテルの女将、髙橋弘美さん(66)が児童生徒の健やかな成長を願い、イラストレーターに依頼したもの。8日の始業式、9日の入学式で披露され、子どもたちの目を引いた。黒板アートは岩手県一関市のイラストレーター、有華さんが7色のチョークを使い、鳴子小中が建つ川渡地区の名所である菜の花畑とサクラを描いた。縦約1㍍、横約2㍍の移動式黒板を3枚並べた大作で、7日に6時間ほどかけて完成させた。鳴子ホテルと鳴子小は共に1873(明治6)年に創業、開校した。髙橋さんによると、黒板アートの寄贈は「共に紡いだ152年間の集大成」であるとともに、同ホテル大女将の尚子さん(96)が52年にわたって続けた同校への寄付がきっかけになったという。

火曜恒例「旬の市」始まる

 大崎市古川の四季彩通り(十日町)で15日朝、ことしの「旬の市」が始まった。周辺住民らが訪れ、地元産の野菜や総菜などを買い求めていた。11月18日まで、祝日を除く毎週火曜日の午前9時半から、黄色い郵便ポストが目印の「吉野ポケットパーク」で開かれる。地域ににぎわいを取り戻そうと、「四季彩通りおかみさん会」が20年ほど前に始めた。地元産の商品にこだわり、地域の農家や飲食店、福祉施設で作られたものを扱っている。初日はニラやネギなどの野菜、パンや弁当などの総菜を販売。一閑張りや虫よけのオニヤンマブローチなど、ハンドメード作品も並べた。

帯状疱疹ワクチン 定期接種スタート

 帯状疱疹ワクチンの定期接種が1日、始まった。帯状疱疹は帯状に水疱が現れ、激しい痛みで生活に支障を来すケースもあり、本年度から費用の一部を公費負担する定期接種となった。大崎地方の医療機関も接種を開始し、発症を防ごうと高齢者らが訪れている。定期接種は、法律により公費で市区町村が実施する。帯状疱疹ワクチンの場合、対象は年度内に65歳を迎える人。65歳以上については5年間の経過措置として、70歳から100歳まで5歳ごと(70、75、80、85、90、95、100歳)の人も対象とした(本年度に限り101歳以上は全員対象)。大崎ペインクリニック(大崎市古川)では10日までに、定期接種開始前の月平均と比べ10倍程度の接種・予約があったといい、渡邉秀和院長は「後遺症で悩むケースもあり、ワクチンで予防してほしい」と求めている。

 

繁華街で啓発活動

 大崎市古川の繁華街で11日夜、飲食店に対し飲酒運転根絶への協力を求める街頭啓発活動が繰り広げられた。根絶重点区域(古川北町1丁目、台町、東町)で酒類提供を伴う店が対象。古川地域飲酒運転根絶活動推進委員協議会と古川署の計7人が「飲酒運転しない!させない!許さない!」の標語入り大判ポスターを携え、軒並み配布していった。店の客に対し「帰りはタクシーか運転代行で」「酔った状態で自転車に乗っても厳罰」と念押しする場面も。精力的な活動ぶりで、用意した100枚が1時間ほどで〝完売〟に。

 

検問で取り締まり

 飲酒運転を取り締まる一斉検問が11日夜、県内各地であり、古川署は大崎市古川大宮の国道108号で約2時間にわたり、目を光らせた。歓送迎会シーズンでにぎわう繁華街から郊外へ向かう車両を1台ずつ停止させ、運転者に対するアルコール検知を実施。「ご協力お願いします」「帰路お気を付けて」。道の駅おおさき近くの国道沿いに、署員たちの声が響いた。終了までに飲酒運転での摘発はなく、シートベルト未着用が1人だった。

 

新年度最初の腕試し

 第37回県選抜少年野球志田大会が5、6の両日、大崎市松山、三本木、鹿島台の計4球場で開かれ、大崎地方を中心とする22チームが熱戦を繰り広げた。その結果、大崎市の大崎ジュニアドラゴン、鹿島台ロイヤルファイターズがそれぞれブロック優勝した。県野球連盟志田支部主催、大崎タイムスなど後援。出場チームは4ブロックに分かれて2試合ずつ行い、勝利数と総得点数別で2位までに入った8チームが2ブロックに分かれてブロック別決勝トーナメントを争った。多くの出場チームにとって新年度最初の大会となった今大会。選手たちは、気持ちも新たに仲間とのチームワークを確認しながら白球を追いかけていた。