2025/04/11


新設「鳴子小中」で入学式

 大崎地方の小中学校で8、9の両日、入学式が行われた。大崎市で2校目となる義務教育学校として本年度開校した鳴子小中では9日、新1年生が緊張した面持ちで式に臨み、9年間を過ごす校舎で新生活をスタートさせた。開校1年目の新入学児童は8人。2~9年生159人や保護者らが見守る中、児童生徒会の8、9年生に手を引かれて体育館へ入場。名前を呼ばれると、手を挙げて元気に「はい」と返事をした。旧鳴子中から続投した簗田智志校長は「小さい子は初めてなので先生も緊張しています」と話して子どもたちの笑いを誘い、「一日でも早く鳴子小中の生活に慣れ、学校を大好きになってください」とエールを送った。式後、教室に入った1年生たちは教科書や連絡帳などを受け取り、ピカピカのランドセルに詰め込んだ。髙橋璃桜君(6)は「式は緊張したけど、校長先生のお話が面白かった。友達と仲良くして、先生の言うことを聞いて勉強を頑張りたい」と話していた。

120の露店 軒連ねる

 春の訪れを告げる互市が10日、大崎市鹿島台中心部の昭和通りで始まった。JR鹿島台駅から続く約800㍍区間に東北最大級となる120の露店が軒を連ね、早朝から買い物客で混み合っている。12日まで。地場産業の振興を図ろうと、旧鹿島台村の鎌田三之助村長(1863~1950年)が1910(明治43)年に始めた。通算231回目を数え、大崎地方の伝統的風物詩として親しまれている。例年200軒前後に上る出店数はコロナ禍で激減したが、昨年から回復傾向にあり、ことしは昨年を10店上回った。旬の農海産物や花卉類、衣料品、日用品を中心に多種多様な品々が店先に並んでいる。

通学路に可搬式「オービス」

 小中学校の新学期スタートに合わせて8日朝、古川署と県警交通機動隊は大崎市古川第四小付近に可搬式「オービス」(速度違反自動取締装置)を設置し、通学路での悪質な違反車両に目を光らせた。速度超過を検知し自動で撮影する仕組み。主に高速道路や幹線道路に設置されている固定式と異なり、可搬式は持ち運び可能で少人数でも運用できるのが特徴という。この朝は小学校前の市道を行き交う車両に対し、にらみを利かせていった。

 

日本語学校へ100万円

 不動産建設業の古川土地(大崎市古川)は3月28日、市立おおさき日本語学校の運営経費として現金100万円を同市に寄付した。公設公営で全国2例目、認定日本語教育機関として初となるおおさき日本語学校を巡っては、同社の早坂竜太社長個人が事業者公募に応じる形で学生寮を整備。会社側と協力企業、市の支援で寮の管理運営までを担う。寮はJR古川駅近くに3月24日、開所した。市役所で贈呈式があり、早坂社長は「大崎市の果敢な挑戦に共感し、私個人、さらに会社としても事業に関わった。初めてのことで想定外もあると思う。留学生のケアに役立ててほしい」と語った。

 

安全運転アピール

 古川署管内の交通安全協会、安全運転管理者事業主会、安全運転管理者会、交通安全母の会は7日朝、大崎市古川穂波の国道4号交差点で合同街頭啓発活動を繰り広げた。年度始めの繁忙期に運転者らの緊張感を高めようと実施。署員と市職員を含む参加者約150人が「横断歩道は歩行者優先」「注意!高齢者」などの標語入りサインボードやのぼり旗を掲げ、行き交う車に安全運転をアピールしていった。また自転車利用者に対しては、ヘルメット着用と横断歩道を降りて渡るよう直接声掛けした。