2025/04/10


63年前の「火伏せの虎舞」

 防火を祈願する加美町の伝統行事「火伏せの虎舞」の写真展が、町中新田図書館展示ホールで開かれている。63年前の勇壮な虎舞を撮影した貴重な写真が並び、来館者の目を引き付けている。29日まで。中新田図書館は、演舞の最終地点となる舞い納め場所となっていることから、虎舞の由来や歴史に触れてもらおうと今回の展示を企画。題して「火伏せの虎舞の由来と写真展」。会場には、1962(昭和37)年に当時の町民が撮影したA3サイズの写真約60点を展示。現在も演舞場所となっているメーンの「寅や」屋根上や、酒造店中庭などで舞う雄々しい虎たちが写されている。建物や看板、自動車など当時の街並み、まつりの様子も確認できる。

 

金メダル手に凱旋

 2月のハルビン冬季アジア大会(中国)バイアスロン男子30㌔リレーで金メダルに輝いた小島清雅選手(26)=自衛隊体育学校、古川工業高-東洋大出=が3月31日、大崎市役所を訪れ、伊藤康志市長に喜びを報告した。旧鳴子町(現大崎市鳴子温泉)出身。学生時代は距離スキーの全国大会常連で、自衛隊入隊後、スキーとライフル射撃を組み合わせたバイアスロンの世界へ。幼少期から培った滑りの技術でめきめき頭角を現し、昨年9月の日本選手権では3種目の合計点数で総合優勝を飾った成長株だ。アジア大会では4人一組で争うリレーの第1走として勢いをもたらし、日本代表チーム優勝の原動力に。この日は日の丸と「TEAM JAPAN」のロゴ入りトレーニングウェアで故郷凱旋。高校時代の恩師でもある佐々木隆義校長ら古川工業高関係者も交え、懐かしい思い出話に花を咲かせるひとときも。

 

ミャンマー地震 大崎市が被災者支援へ

 ミャンマー中部での大地震発生を受け、大崎市は市役所本庁舎の市民課窓口と各総合支所(松山、三本木、鹿島台、岩出山、鳴子、田尻)市民福祉課窓口に募金箱を設置している。日本赤十字社経由で被災者の救援、復興事業に充ててもらう。伊藤康志市長は7日の定例記者会見で、東日本大震災時にミャンマーから支援が寄せられたことに触れ「恩返し」を強調。宮城・ミャンマー友好協会理事のスーザ・ミョータンさん(仙台市在住)と現地での学校建設プロジェクトを通じて個人的交流があることも明かし「一日も早い復旧復興を支援していきたい」と思いを寄せた。また赤十字経由とは別に、全庁的な取り組みも始まった。24日まで市病院事業含め職員らに募金を呼び掛け、宮城・ミャンマー友好協会へ浄財を託す。

 

新園舎完成し落成式

 新築工事が進められていた大崎市古川大宮の「こばと保育園」(三野宮いつか園長、園児数59人)新園舎がこのほど完成し、5日に落成式が行われた。同園は1968年5月、旧古川市前田町に、こばと保育所として設立。鉄筋コンクリート造2階建ての旧園舎は80年4月、現在地へ移転した際に建てたもので、老朽化に加え、東日本大震災などでダメージが蓄積していた。新築工事は24年5月に着工し、このほど完工。工事期間中は旧古川たんぽぽ保育所(古川小稲葉町)を仮園舎とし、保育を行ってきた。新園舎は木造2階建て。延べ床面積は810・71平方㍍で、旧園舎の約1・7倍の広さ。1階は0~2歳児の保育室や職員室、給食室など、2階は3~5歳児の広々とした保育室やホールなど。1階には階段下スペースを活用した「ひみつきち」、2階には本棚と読書用ベンチが並ぶ「ひだまり本棚」もある。

 

乗降客にサクラPR

 大崎市古川の「化女沼2000本桜の会」はこのほど、同市古川化女沼のサクラをアピールするポスターをJR古川駅2階コンコースに掲示した。同会は、化女沼を新しい観光名所にしようと、西暦2000年を記念し化女沼ダム周辺に3000本を超すサクラを植樹。下草刈りや清掃活動もボランティアで展開している。同会はポスター80枚とパンフレット200部を製作。このうちポスター25枚、パンフレット100部を大崎市に寄贈し、道の駅などで掲示、配布するなど広報に協力を求めた。古川駅では、同会が新幹線通路にポスターを張った掲示板を並べ、乗降客にアピール。

 

水仙ロード25年目の見頃

 大崎市古川宮沢地区の「水仙ロード」が見頃を迎えている。初開花から25年の節目を迎え、ことしも道路沿いを鮮やかに彩る黄色のスイセンが、通りかかるドライバーを楽しませている。水仙ロードは、宮沢地区から東北自動車道長者原スマートインターチェンジ(IC)方面へ向かう市道宮沢高清水線の沿道約1・5㌔の区間。地域の緑化推進と美化を目的に2000年、当時の宮沢北行政区長の発案で、地区民が球根を持ち寄り植栽した。道路の両側にたくさんのスイセンが植えられ、地区のちょっとした観光スポットになっている。