赤、白、ピンク…ウメ見頃

大崎市岩出山下野目にある「佐藤農場」の梅林が見頃を迎えている。赤や白、ピンク色の花が広大な敷地に咲き誇り、訪れた人たちの目を楽しませている。同農場は、約10㌶の敷地に白加賀や紅梅など約20種類を栽培。収穫した実を使った梅干しや梅エキスを販売しているほか、同市三本木の新澤醸造店が造る梅酒も人気を博している。開花シーズン中は農園を無料開放しており、見て回ることができる。ことしの開花は平年並み。月初めの寒の戻りで足踏みしたが、早咲きの紅梅は今が満開。中咲き、遅咲きの品種も開花が進んでおり、4月半ばまで楽しめるという。
〝和空間〟での撮影満喫

数寄屋造りの建物と日本庭園で知られる祥雲閣(大崎市古川)で3月30日、アニメやゲームのキャラクターに扮して写真撮影を楽しむコスプレイベントがあり、施設は愛好者たちの熱気であふれた。その名も「祥コス」。刀剣を擬人化した美形男子に「怪異」と呼ばれる物の怪(もののけ)、中国漫画の主人公、忍術学園の師弟−。さまざまな作品の登場人物になりきったコスプレーヤーと、彼ら彼女らを追うカメラマンが県内外から集結。春本番の日差しが降り注ぐ庭園、風情漂う茶室など施設内あちこちでポーズを決める光景は、さながら異世界に迷い込んだよう。
古川東バイパス全線開通へ
仙台河川国道事務所は1日、2025年度事業を公表した。当初予算は97億5600万円で、前年度当初と比べ3億5700万円増えた。県北部では、国道108号古川東バイパスが全線開通予定で、事業開始から35年で完成を迎える。県北部関係分の事業は▽築館バイパス(栗原市築館)▽中山平地区線形改良(大崎市鳴子温泉)▽西原付加車線整備(同)▽築館地区電線共同溝(栗原市築館)▽前田町地区電線共同溝(大崎市古川) ▽諏訪地区電線共同溝(同)-など。古川東バイパス(大崎市古川鶴ケ埣-古川稲葉間、延長5・1㌔)は1990年に事業開始。本年度は調査設計や舗装工事を進め、全線2車線での開通を目指す。北上川下流河川事務所は1日、2025年度事業の概要と予算を公表した。県内を流れる国管理の北上川下流と鳴瀬川沿い地域の安全や良好な水辺環境の保全に向け主要事業に取り組む。また、「流域治水プロジェクト」をさらに進め、地域の安全、安心をより高めるのを目指す。主要事業のうち北上川下流と鳴瀬川の改修事業費は36億円で、うち本年度当初予算は17億円。昨年7月の洪水で漏水が発生した江合川に浸透対策を施し、堤防の安全性向上を図る河川等災害復旧事業費は6000万円で、うち1000万円を当初予算に計上した。新たに、大崎市古川桜ノ目地区で「江合川かわまちづくり事業」に着手する。護岸や管理用通路を整備して交流拠点を設け、水辺の景観や親水空間などにぎわい創出を図るのが狙い。本年度は調査、設計を行う。
2園統合「おのだ園」開園
加美町小野田地区の二つの認定こども園を統合した「おのだ園」が5日、開園した。同園幼稚園部ホールで開園式が行われ、5歳児28人が園歌などを披露した。同園は、認定こども園「おのだひがし園」と「おのだにし園」を統合して開設。2011年に開園した両園は、それぞれ14年の歴史に幕を閉じた。統合は、町教委方針による園の規模や配置の適正化を受け22年、保護者などへの説明会を開き、統合準備委員会が検討、協議を重ねてきた。園舎は、おのだひがし園(同町長檀)を使用。保育園部と幼稚園部合わせて延べ床面積約1070平方㍍の平屋で、トイレや手洗い場などを改修した。
小中学校で始業式
大崎地方の小中学校で8日、1学期の始業式が行われた。大崎市古川第五小(児童数823人)は新たに着任した教職員の披露式と合わせて行い、2~6年生が気持ちを新たに2025年度のスタートを切った。同校には新任、異動合わせて23人の教職員が着任。仙台教育事務所から異動した星和彦校長は「皆さんの頑張りと、先生方の温かい指導、励ましで、思い出に残る1年にしていきましょう」とあいさつした。その後、各クラスの担任や教科担任などを発表。星校長が名前を発表するたび、児童たちの中からざわめきや歓声、拍手が上がった。
20周年祝い、次の発展へ
栗原市誕生20周年記念式典が5日、栗原文化会館で開かれた。国会議員、県内外の首長、市内関係者ら合わせて約500人が出席。これまでの歩みを振り返り、さらなる発展へ引き続き努力を続けることを誓った。佐藤智市長は式辞で「2度の大規模地震や新型コロナウイルスなど、困難を乗り越えられたのは市民や関係者の尽力のおかげ」と感謝し、「市を取り巻く環境は大きく変化し少子高齢化が進むが、課題にしっかり対応していきたい」と決意を述べた。高橋渉・市議会議長、小野寺五典・自民党政調会長らも祝辞を述べた。栗原市は2005年4月1日、旧栗原郡10町村が合併し発足した。面積は805平方㌔㍍で、県内自治体で最も広い一方、人口は5万9183人(3月31日現在、住民基本台帳、外国人を除く)と合併当初から28・4%減少。人口減少、少子高齢化対策が大きな課題となっている。
いつもと違う栗駒山
普段見かけることが少ない栗駒山の姿を撮影した写真が、栗原市の尾松郵便局に展示されていて、訪れた人の目を引いている。展示されているのは、同市栗駒在住の佐藤貢さん(81)が撮影した2枚。1枚は、世界谷地を通る大地森コースから撮影した、山全体が赤く彩られた紅葉の栗駒山で、一般的な登山道の中央コースより険しく見える。もう1枚は、栗駒文字地区から日没直前に撮った姿で、藍色に染まっている。
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