2025/04/06


「バレルサウナ」オープン

 たるのような形のサウナルーム「バレルサウナ」が2日、美里町木間塚の宿泊施設「交流の森・交流館」(でんえん土田畑村)に新設され、営業を始めた。関係者は近年のサウナブームに加え、周辺に集積された各種スポーツ施設と合わせ、交流人口の増加に期待を寄せている。施設を管理運営する建設コンサルタント「オリエンタルコンサルタンツ」(東京都)の提案を受け、町が昨年8月から敷地内(屋外)に整備を進めた。整備費は約450万円で、ふるさと納税を活用。県北部では大崎市鳴子温泉に次いで2カ所目という。サウナ発祥地で本場のフィンランド製。直径2・2㍍、奥行き3㍍の円筒形。電気式で、ガス式やまきストーブ式と比べ二酸化炭素中毒の恐れがない。最高温度は100度を超えるという。定員は6人で、4人まではゆったりくつろげる。施設宿泊者が対象だが、今秋までに日帰りへの利用拡大を目指す。

書家の円熟した技光る

 大崎市古川の書家4人でつくる「墨凜会」の書展が、大崎市民ギャラリー・緒絶の館で開かれている。円熟した技が光る書家とその門下生の多彩な書がずらりと並び、訪れた人たちの目を引き付けている。6日まで。墨凜会は、同市鳴子温泉出身の書家、高橋樹石さん(1930~98年)の門下生らが2016年に結成。4人はそれぞれ30~40年以上の書歴を持ち、各教室で指導している。書展は3年ごとに開いており、今回で4回目。漢字、かな、近代詩文のほか、各教室で学ぶ小中学生75人の半紙作品もあり、合わせて150点余りを展示した。

加美町議会 議長に味上氏選出

 加美町議会は4日、改選後初の臨時会を開き、議長に味上庄一郎氏(58)=4期、無所属=、副議長に髙橋聡輔氏(45)=5期、無所属=を選出した。正副議長選は議員全員15人による無記名投票で行い、議長選には味上氏、副議長選には髙橋氏のみが立候補した。味上氏と髙橋氏はそれぞれ14票を獲得し、正副議長に決まった。ともに初選出。任期は4年。

 

ウェールズの日常風景24点

 大崎市古川の写真家、落合英俊さん(67)の写真展「我が心のウェールズ」(大崎タイムスなど後援)が、同市古川七日町のしあわせ美じゅつ店で開かれている。40年余り撮り続けている英国ウェールズの日常風景が、訪れる人たちの目を引いている。26日まで。落合さんは1980年代に写真家を志して渡英し、ウェールズ中心都市カーディフ市の美術学校で学んだ。その後、英国で何度も個展を開き、2002年には英国王室の依頼で、即位50周年を記念して同市を親善訪問したエリザベス女王を撮影。ウェールズでの活動はライフワークとなっている。写真展には景勝地バリーの風景や酒場に集まる男声合唱団員など、83~05年に撮影したモノクロ作品24点が並ぶ。

 

小川涼佳さん2作目出版

 大崎市古川十日町出身の作家、小川涼佳さん(本名・小林良子、旧姓・細川)はこのほど、約4年ぶり2作目となる青春恋愛小説「SWEET EMOTION(スウィートエモーション)」を幻冬舎(東京)から出版した。1作目「人間関係貧乏性」のスピンオフ作品で、物語を新たな人物の視点から描いている。小川さんは古川女子高(現古川黎明高)から上智短大英語科に進み、卒業後、都内の貿易会社で働きながら執筆活動を行っている。デビュー作は自身や長男のバンド経験を参考に、〝人たらし〟男子高校生、椎名結城の恋や軽音楽部での活動を書いた。スウィートエモーションは、椎名に一目ぼれして同部へ入った女子高校生の平野真侑が主役。椎名や、椎名が好意を寄せるサワとの三角関係をはじめとした友人たちとの交流、部活動でさまざまな洋楽、邦楽に触れる体験を通じ、真侑は自身の恋愛観を見つめ直していくという内容。