西古川駅を有人化

大崎市は1日、市立おおさき日本語学校の最寄りで、これまで長く無人駅だったJR陸羽東線西古川駅を有人化した。地域と留学生との交流、にぎわい創出の拠点化を目指す。市の職員と地域おこし協力隊員が平日午前9時~午後4時半、交代で駅舎に詰めて券売と案内役を担う。古川駅に近い学生寮から列車通学する留学生たちの見守りと、利用客減少が目立つ陸羽東線沿線に活気をもたらす〝一石二鳥〟が狙い。駅業務の将来的な地域移行も検討していく構え。現地で有人化開始セレモニーがあり、市とJR、地元関係者らがテープカット。伊藤康志市長は「期待と同時に不安も抱く留学生をもてなし、大崎に良い印象を与えたい。西古川駅前のにぎわいも復活させる」と述べ、西古川地区振興協議会の鬼沢和雄会長は「陸羽東線存続を目指し、日本語学校とも連携を深める」と力を込めた。
ランドセル150個発送

大崎倫理法人会は3月26日、アフガニスタンの子どもたちへとランドセル150個を送った。同会が協賛する「ランドセルは海を越えて」の取り組みで、会員企業の事業主ら7人が発送作業に汗を流した。「ランドセルは海を越えて」は、使い終えたランドセルを全国から募り、物資が不足しているアフガニスタンの子どもたちに届ける活動。ランドセル用素材を生産する化学メーカー「クラレ」(本社・東京都)が2004年に始めた。同会は05年から協賛し、一般家庭などからランドセルを集めて毎年発送。ことしは企業からの寄贈もあり、割り当て分の150個を大きく上回る約400個が寄せられた。超過分は来年以降に送る。
中学バスケ強豪が熱戦
変革期を迎えている中学校部活動の在り方についての情報交換を兼ねた中学生バスケットボール大会「〝絆〟キャンプ」が3月29、30の両日、大崎市三本木総合体育館で開かれた。東北地方を中心とするバスケットボール部とクラブチームの強豪が、対戦を通じレベルアップを図りながら今後の活動の在り方を模索した。同市古川中男子バスケットボール部が技術向上と選手間の親睦を図るのを狙いに2016年に始めた。休日部活動の地域移行を巡って全国的に試行錯誤が続いていることから、他県チームとの情報交換の場としての側面も大きなウエートを占めるようになっている。7回目の今回は宮城、秋田、山形、岩手の東北4県のほか、新潟、栃木両県の6チームが総当たり戦で熱戦を繰り広げた。初日夜には懇親会を開催。少子化による部員減少が続く中、各チームの指導者たちが活動継続に向け、部活動の地域移行の現状や課題について情報、意見を交わした。
「地域食堂」にぎわう
子ども食堂を拡大した「地域食堂」が3月31日、大崎市岩出山の西大崎地区公民館で開かれた。ちらしずしが無料で振る舞われ、子どもからお年寄りまで約50人が昼ご飯を味わいながら会話に花を咲かせた。西大崎地域自治協議会福祉委員会(今野信治委員長)が企画したもので、少子高齢化による人口減少とコロナ禍のダブルパンチで減った住民交流を再活性化させる狙い。「地域食堂西大崎すまいるキッチン」と題し、昨年8月、地区の小学生親子を招いて第1回を開いた。2回目となるこの日は、対象を地区の全住民に広げた。同委員会役員が材料を持ち寄り、ちらしずし、ホウレンソウとキノコのお吸い物を調理。デザートのゼリーやプリン、飲み物も振る舞った。
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