吉野作造の業績伝える

「吉野作造記念館」(大崎市古川福沼)の開館30周年記念式典が1日、同市古川の大崎生涯学習センター・パレットおおさきであり、大正デモクラシーを支えた古川出身の政治学者、吉野作造(1878~1933年)の業績を伝え民主主義教育に取り組んだ歩みを振り返った。記念講演では同館特別顧問の猪木武徳大阪大名誉教授が、民主主義が直面している課題を解説し、吉野の思想の今日的意義について述べた。吉野作造記念館は、旧古川市が吉野の業績を伝えようと設置したもので、1995年の吉野の誕生日1月29日に開館。2002年にNPO法人古川学人が業務委託を受け、06年に同法人が指定管理者となり運営している。
雪はなくても…熱戦展開

第21回県雪合戦大会(同実行委主催)が1、2の両日、加美町のあゆの里スポーツ公園テニスコートで開かれ、選手たちは雪球を投げ合って熱戦を展開した。第36回昭和新山国際雪合戦(22~23日、北海道壮瞥町=そうべつちょう)出場の予選会も兼ねた大会。中学生以上の男子のみで構成する一般の部と、男女ミックスの部に合わせて29チーム、総勢約300人が出場した。チームは7人制で、競技は1セット3分間の3セットマッチ。3分間で90球を投げ合い、相手チームの選手に当ててアウトにしたり、チームフラッグを奪ったりして競う。昨年に続いて雪不足のため急きょ会場を変更し、薬莱山から約60㌧の雪をトラックで運び入れて開催にこぎ着けた。初日は粉雪が舞う厳しい寒さとなったが、各チームの選手たちは雪球を力強く投げたり、コート上に設けられた壁に身を隠して防御したりして白熱した攻防を繰り広げた。
いざ幼児教育の最前線へ
県北で唯一の保育系短大、宮城誠真短大の「第33回卒業発表会」が1日、大崎市民会館で開かれた。2年生45人が身体表現や音楽表現など、幼児教育に関わる学習の成果を披露した。毎年恒例の発表会で、4月から最前線で保育や幼児教育を担う学生たちが、授業や教育実習で学んだことを保護者らに公開している。1部ではピアノ演奏や身体表現、ハンドベルなどを発表。身体表現では、子どもたちに体を動かす楽しさを教えようと、ディズニー映画の劇中歌に合わせ思い思いの衣装やメークで、子どもたちがまねしたくなるようなダイナミックな踊りを披露し会場を沸かせた。
高校生が政策提言
高校生が政治や選挙、地域づくりなどに関する政策を提言する発表会が2日、大崎市地域交流センター・あすもで開かれた。吉野作造記念館開館30周年記念事業の一環で、市内外の4校8グループが発表し、市民ら約100人が耳を傾けた。発表会は18歳からの政治参加を支援することが目的で、共通テーマは「高校生からの人づくり、地域づくり、未来づくり」。同館主催の「高校生デモクラシー塾」で得た内容や各校の課題探究活動などを通し、同性パートナーシップ制度や地場産野菜を使った商品開発、視覚障害者から考える選挙などの政策を提言。慶応義塾大総合政策学部の清水唯一朗教授と中央大文学部の大川真教授がコーディネーターを務めた。
欅が初優勝果たす
「第39回大崎市ママさんバレーボール連盟会長杯・第9回岡崎杯争奪親善大会」が2日、市古川総合体育館で開かれ、欅が初優勝を果たした。第41回古川総合スポーツ大会も兼ねており、古川体育協会と大崎市ママさんバレーボール連盟が共催、大崎タイムスなど後援。大会には市内の6チームが出場。2ブロックに分かれてリーグ戦を行い、両ブロックの1位同士で優勝決定戦を争った。選手たちは仲間たちと声を掛け合いながら熱戦を展開。欅とフェニックスの対戦となった優勝決定戦は、欅が2セットとも大差で奪い、優勝を飾った。
涌谷高書道部書作展
涌谷高書道部の書作展が涌谷町くがね創庫くがね館で開かれている。力強くも滑らかに筆を走らせた作品が並び、訪れた人たちを引きつけている。15日まで。同部は本年度、生徒数に伴い、3年生2人と選択科目で書道を選んだ2年生2人の計4人で活動している。19回目となる今回の作品展では、4人がしたためた11点を披露。このほか、書道や教養書道を選択している生徒、卒業生が制作したろうけつ染めや表札、さらに町内の児童、園児の書き初めも並べた。
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