地図で探る松山の変遷

江戸期から明治期にかけて作られた地図をもとに大崎市松山の移り変わりを紹介する企画展「地図で探る松山~『鎌倉街道』をあるく!」が市松山ふるさと歴史館で開かれている。23日まで。展示品は、明治政府が明治前期に地理や人口を県別にまとめた「皇国地誌」(未完)の地図の写しなど約20点。現代の松山地域を構成する旧村間を結んだ道路や水路、ため池、田畑など現代に続くまちの基盤の一方、大きく様変わりした箇所もある。
「立春朝搾り」各地へ出荷

立春に合わせて醸造された純米吟醸酒「立春朝搾り」が3日、大崎市松山の酒造会社「一ノ蔵」から県内外に向けて一斉に出荷された。今回は昨年の猛暑の影響で原料米が硬かったが、製造工程を工夫。春の始まりを祝う縁起酒にふさわしい、華やかな香りとうま味を感じられる酒に仕上がったという。酒販店団体「日本名門酒会」(東京都)が1998年に始めた取り組みで、出荷日に合わせた調整が欠かせないことから「杜氏泣かせ」ともされる。ことしは35都道府県の41蔵元が26万本を出荷した。一ノ蔵は県内の酒蔵で唯一、取り組みに参加している。21回目の今回は昨年12月に醸造を始めた。今期の原料米「蔵の華」は例年以上に硬く、醪で溶けにくかったが、精米法や麹造り、発酵管理を工夫したという。
規格外の「古川なす」活用
先進的な理数系教育に取り組むスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校などが、取り組んできた研究について発表する「黎明サイエンスフェスティバル」が1日、古川黎明中高で開かれた。このうちSSH指定校3期目の古川黎明高のAD7班は、「古川なす」の規格外品を使ったパウンドケーキ開発の経緯を披露した。古川黎明高AD7班は「加工品で大崎の農業を盛り上げたい」というテーマで、大崎市古川のブランドナス「古川なす」の規格外品を使ったパウンドケーキ「ナスンドケーキ」を開発。古川農協や農協と取引している市内の菓子店と協力し、商品化した。同班によると、大きさや形が規定を満たさずに廃棄される規格外品の古川なすは毎年、収穫量全体の約2割に上る。研究はフードロス削減や農家の収入増に加え、土産として買ってもらうことで大崎市のPRにつなげることも目的という。ナスンドケーキは、ラ・パレット古川店(大崎市古川李埣)や同市岩出山のあ・ら・伊達な道の駅などで2月下旬発売予定。
有効求人倍率1・05倍
古川公共職業安定所は管内の労働市場を昨年12月末現在でまとめた。それによると、仕事を探す人1人当たりに対する企業からの求人数を示す有効求人倍率は1・05倍で、前月から0・02㌽上がったが、前年同月からは0・19㌽下がった。上昇は6カ月連続。
バレーの基礎磨く
リオデジャネイロ五輪女子バレーボール日本代表の佐藤あり紗さん(35)=古川学園高卒=を講師に招いての「バレーボールスキルアップ教室」が1日、大崎市鹿島台中で開かれた。競技に打ち込んでいる近隣の小中学生と高校生が、佐藤さんの指導を通して基礎の大切さを改めて学び、技術を磨いた。市体育協会鹿島台支部が主催。地元のバレーボールチーム「鹿島台クラブ・アントラーズBC」に所属する中高生10人のほか、同市松山や涌谷町から約50人が参加した。佐藤さんは、攻勢の重要な足がかりとなるレシーブなどについて実演を交えて指導。床に落ちるボールの下に手を差し入れて手の甲でボールを上げる「パンケーキ」や、肩から前方に倒れながらレシーブして立ち上がる「回転レシーブ」など華麗な技を見せた。
1年間の無災害誓う
大崎市建親会の工事安全祈願祭が1月30日、大崎市古川のアインパルラ浦島で開かれた。会員の建設業経営者らが出席して神事を行い、ことし1年間の無災害を誓った。祈願祭には会員のほか伊藤康志市長、関係者合わせ約100人が出席。神事では同会の早坂竜太副会長が「労働災害ゼロ実現へ全員の英知を結集し、一層努力する」とする宣言文を神前で読み上げ、伊藤市長や髙橋克幸会長らが玉串をささげて安全を祈った。昨年、古川労働基準監督署管内で発生した労働災害(休業4日以上)のうち、建設業の死傷者は39人で前年比15人増加し、1人が亡くなった。
12月宿泊者数 10カ月ぶり回復の兆し
県ホテル旅館生活衛生同業組合はこのほど、昨年12月の加盟施設の宿泊者数調査結果を発表した。県全体は前年同月比で99・4%と5カ月連続で前年同月を下回ったが、鳴子5地区は104・8%と10カ月ぶりに上回り、ようやく回復の兆しを見せた。鳴子温泉郷観光協会によると、12月はキャンセルにつながるような雪の影響がなかったほか、特に大規模施設で集客が好調だった。インバウンドの観光客が鳴子にも増えつつあるほか、ハンバーガー店、バー、ジェラート店といった新しい店舗の充実が宿泊につながっている可能性もあるという。
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