2025/1/30


なぎなた東北大会準V

 古川黎明高なぎなた部1年の佐々木陽史さんが、第22回東北高校なぎなた選抜大会(12日、福島県会津若松市)男子個人試合で準優勝した。同部初の男子部員の1人。3月の全国選抜大会出場も決まっており、「格上の相手に怖がらず、実力を出し切りたい」と闘志を燃やしている。同部は本年度、初めて男子5人が入部。全員が初心者だったが、監督の久光重宏教諭や先輩女子部員の指導を受けて腕を磨いてきた。佐々木さんは中学でサッカーをしていたが、入学後の部活動見学で同部の和やかな雰囲気に引かれ入部。練習中は一転して気を引き締めて臨むめりはりも魅力だといい、めきめき上達。第30回県高校新人なぎなた大会(昨年11月2日、県武道館)で優勝し、宮城第1シードとして東北選抜大会への切符を手にした。18人が出場した東北選抜大会でも、相手の動き出しを狙う「出ばな技」や攻撃を避けて返す「抜き技」といった得意技を駆使し、準決勝までの3試合を難なく突破。しかし、強豪校として知られる会津学鳳(福島)の選手との決勝は、面を2本取られ敗退。「こちらの動きは封じられ、相手の速さにも追いつけなかった。力の差を感じた」と振り返る。

 

「森林どり」新商品ずらり

 鶏肉生産加工大手「ウェルファムフーズ」(東京都)のブランド鶏肉「森林どり」を使った新製品を紹介する「わくやチキンフェスティバル」が26日、涌谷町B&G海洋センター体育館で開かれた。町内外の事業者が新メニューを紹介、販売。さまざまな新商品を一度に味わうことができることもあり、約2500人の来場者でにぎわった。同社宮城事業所が昨年5月に同町で稼働を始めたのを機に、町や遠田商工会が初めて企画。同商工会を通して涌谷、美里両町の10事業者が開発に乗り出し、炭火焼きや親子丼、油淋鶏(ユーリンチー)などの新メニューをステージで紹介した。新メニューは各店舗で順次発売される予定。PRキャラクターの名称は後日公募するという。

 

移住者目線で魅力伝える

 東京から美里町に移住し8年目を迎える橋本和博さん(66)=同町駅東=が、移住者の視点でつづったエッセー集第2弾「こごた日和」を発行した。各地の興味深い地名や情景を、どこか哀愁を感じさせる率直な文体でつづっている。50㌻で、税込み880円。橋本さんは名古屋市出身。退職後の2018年に同町に移り住み、任意団体「私設こごた観光局」を創設した。折り畳み自転車を電車に載せて県外や近隣のまちを訪れ、見聞きした自然や風習、食べ物について全国の友人らにメールで配信している。メールの内容をまとめて22年にエッセー集「こごた便り」を初出版。23年には英語版も出した。「地元に住んでいるのに知らなかった」「興味深い」と好評だったといい、「面白いと感じてくれた人がいて勇気付けられた」と話す。第1弾発行後の3年間に送ったメールを第2弾にまとめた。

 

来春に向け早くも始動

 就職を考えている高校1、2年生に地元のものづくり企業を紹介する合同企業説明会「おおさきジョブフェア」が22日、大崎市古川総合体育館で開かれた。少子化で新卒者に圧倒的に有利な〝超売り手市場〟が今後も続くと予想され、参加企業は8カ月後の採用試験解禁を念頭にPRに努めた。地域に根差した企業を進路選択の候補にしてもらおうと、県北部地方振興事務所と古川公共職業安定所、市が主催。県北部の拠点で電子部品や機械部品、食品などを製造する49社がブースを構えた。各社の担当者は、パンフレットや映像を通して会社の事業概要や沿革、先輩社員の声を紹介。自社製品の特徴や強み、製造に懸ける思いやこだわりを訴えたほか、新卒者の離職率の低さや製品サンプルを手にアピールした。

 

「住みよいふるさと」へ

 大崎市内の市立中学校・義務教育学校の生徒会役員が集う「おおさき中学校生徒会サミット」は20日、市役所であり、全11校が「住みよいふるさと(大崎)をつくるために」のテーマで事例発表と意見交換を繰り広げた。話し合いの部では、それぞれ学区内の「良い点」「課題点」を発表後、「今、私たちができること」として取り組み計画を披露していった。「コメの生産量が多い」「自然豊か」「歴史がある」など世界農業遺産「大崎耕土」の魅力が生徒の口から次々飛び出した一方で、「人口減少」「遊び場が少ない」「公共施設を生かしきれていない」といった課題を中学生目線で洗い出す〝本音トーク〟も。地域ぐるみの清掃やイベント創出が改善策として挙がった。

 

美里で小中学生剣道大会

 小牛田山神社杯少年剣道大会が26日、美里町トレーニングセンターで開かれ、県北部の小中学生45チーム、総勢250人余りが団体戦で優勝を争った。実行委員会(大場博委員長)主催、大崎タイムスなど後援。17回目の今回は小学生20チーム、中学生26チーム(男子14、女子12)が4~6ブロックに分かれて予選リーグを行い、各ブロック1~2位が決勝トーナメントに臨んだ。中学2年生にとっては、初夏に控える中学校総合体育大会に向けて実力を試し、レベルアップに向けた課題を把握する好機となる大会。会場の冷え込みをものともせず、気迫あふれる試合を繰り広げた。