3年生が政策提言

古川学園高で23日、「校内政策提言発表会」が行われ、普通科総合コースの3年生が「2040年問題」「JR陸羽東線ウォークツーリズム」をテーマにした探究活動の成果を披露した。提言したのは、文系系列を選択する5グループ21人。2年間で学習した内容を踏まえ、昨年11月からグループで探究してきた内容を、模造紙やパソコンを使ってそれぞれ5分程度で紹介。吉野作造記念館の氏家仁館長をはじめ、市やJR東日本の職員、地元経済団体代表など7人が講評した。2040年問題グループは大崎市における子育て支援の現状や課題解決策、各自治体や海外の子育て支援について披露。陸羽東線グループは「GW(ゴールデンウイーク)に駅から歩いて楽しめる」をコンセプトに、岩出山コースや鳴子温泉の魅力を紹介した。
「フレイル」予防し健康に

加齢によって心身の働きが弱る「フレイル」の予防について学ぶ健康管理研修会が23日、大崎生涯学習センター・パレットおおさきで開かれた。大崎市シルバー人材センターが主催したもので、会員や市民約70人が講師の話に耳を傾け、健康への意識を高めた。この日は市健康推進課の保健師や栄養士らが講師を務め、「フレイルは放置すると、要介護状態になる可能性が高まる」と解説。運動不足や栄養が偏りがちになる食生活を指摘し、椅子に座ったままでの軽い運動や普段の食事にたんぱく質を加えるといった、日常生活でできる予防法をアドバイスした。
多田川 特定都市河川指定へ
近年、大規模水害が相次ぐ多田川流域7河川(大崎市、加美町)について東北地方整備局は23日、年度内にも国の「特定都市河川」指定を受ける見通しを示した。指定後に協議会を立ち上げ、2026年3月までの流域治水計画策定を目指す。両市町と関係機関による流域治水推進の準備会が国土交通省大崎地域水管理センター(大崎市古川米袋)であり、整備局側が指定を前提とする河川整備計画案を説明。林雄一郎河川部長は「ハード整備とともに〝みずから(自ら、水から)〟守る流域治水を加速化させていく」と力を込めた。
交通死亡事故ゼロ500日
美里町内で交通死亡事故が起きなかった日数が16日、連続500日に達した。県は村井嘉浩知事名の「褒状」を町に贈り、関係機関が一体になっての事故防止に向けた取り組みをたたえた。町内では、遠田地区交通安全協会や遠田署、交通安全母の会連合会などが年2回の交通安全運動や二十歳を祝う会などの機会に合わせ、あらゆる世代の交通安全や飲酒運転根絶に向けた意識啓発を図っている。500日到達は2022年6月以来。22日に伝達式が町役場で開かれ、県地域交通政策課の花釜隆弘副参事が相澤清一町長に褒状を手渡した。
刑法犯認知件数1443件
県警はこのほど、県内における昨年の刑法犯認知・検挙状況(暫定値)をまとめた。それによると、県北部3市4町の認知件数は1443件で、前年と比べ126件増えた。特殊詐欺の発生件数(暫定値)は40件(前年32件)。被害額は1億6605万円で、前年の3倍余りに上った。刑法犯認知件数を罪種別にみると、7市町全てで「窃盗犯」が最も多く、色麻町を除く6市町で全体の半数超を占めた。大崎市の認知数は628件で、前年比93件増。検挙数は271件で、検挙率は43%だった。特殊詐欺は10件(前年比2件減)で、うち半数がオレオレ詐欺だった。
受験シーズン到来
県内私立高のトップを切って25日、古川学園高で一般入試が行われた。受験生たちは〝サクラ咲く春〟を目指して、筆記や面接に臨んだ。入学学力検査は同校と仙台市、登米市、石巻市の4会場で実施。午前に英語、国語、数学の順で筆記試験、午後にグループ面接を行った。受付時間の午前8時になると、受験生たちは次々と試験教室に入り、受験票や筆記用具を用意したり、試験官から受験上の注意を聞いたりして、静かに精神統一。試験開始の合図とともに、真剣な表情で問題に取り組んでいた。
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