2025/1/16


公共4施設の愛称決定

 大崎市は9日、ネーミングライツ(命名権)導入に伴う公共4施設の愛称と命名権者を報道公開した。同市初の試みで4月1日から運用。契約料収入を施設の維持管理に充てる。愛称と命名権者は▽古川総合体育館=「タカカツアリーナ大崎」タカカツグループホールディングス▽市民会館=「村田工務所パタ崎さんHallおおさき」村田工務所▽新世紀公園三本木パークゴルフ場=「ケーエス三本木パークゴルフ場」ケーエス▽加護坊山自然公園パークゴルフ場=「加護坊さくらパークゴルフ場」おおさき未来エネルギー。

町勢発展功労者ら表彰

 2024年度加美町表彰式・新年祝賀会は9日、町やくらい文化センターで開かれた。例年11月の「文化の日」に合わせて行っている表彰式を、初めて新年会と合同で開催。町の文化や地域振興に貢献した個人47人に表彰状を贈り、新年とともに祝った。講演会、表彰式、新年祝賀会の3部構成で実施。総勢240人が参加した。春秋の叙勲受章者2人を礼遇者に加えたほか、町の自治や環境、防災、文化、スポーツなどの発展に尽力した町民33人を表彰し、叙勲や大臣表彰、県文化の日表彰を受けた9人を顕彰。また、スポーツ大会や文部科学大臣特別賞を受けるなど各分野で活躍した児童生徒、大学生を対象にした「特別表彰」を新たに設け、5人をたたえた。講演会は、巨人軍会長などを歴任し、昨年9月に町の政策アドバイザーに就任した旧中新田町出身の久保博さんが、「地域のスモール・スポーツクラブの時代」と題して講演。久保さんが携わっているプロ野球独立リーグ「佐賀インドネシアドリームズ」、福岡県うきは市の地元密着型ラグビーチーム「ルリーロ福岡」などを紹介し、「プロ野球やサッカーといった大都市圏のビジネスとしてのスポーツではない、スポーツの力を活用した自治体による町おこしが増えている。地方時代の一つの在り方だ」と主張。その上で「日本のスポーツを学びに訪れる外国人もたくさんいる。アジアの成長と一体となってスポーツの力を生かし、地方を盛り上げていくことが私の役割」と述べた。

消防職員が意見発表

 「大崎広域消防職員意見発表会」が10日、大崎地域広域行政事務組合本庁舎で開かれ、若手から中堅までの職員7人が日頃の職務を通じて考えた防災や救命について主張した。その結果、最優秀賞には加美消防署の髙橋悠乃消防士(25)が選ばれた。発表したのは、大崎広域消防本部にある古川、鳴子、加美、遠田各消防署に勤務する25歳から29歳までの消防職員。火災防御や防災の訓練、救急現場での体験を踏まえて考えた、防火・防災の意識や救命率を高める手だて、後輩消防職員の育成、指導の在り方などを5分の持ち時間で提案した。髙橋消防士は「明日への糸口」と題し、救急要請時を想定した高齢者福祉施設での訓練について発表した。きっかけとなったのは施設の救急現場に臨場した際、傷病者の詳細な情報を職員が分からず病院手配に時間を要した経験。これを踏まえ、救急要請から救急車到着までの対応を示した「救急ガイドブック」を署を挙げて作成。その上で行った訓練では、職員が救急車到着までに応急手当と傷病者の情報を共有して搬送準備を実施。この流れを各施設が訓練することで早期搬送が可能になると主張するとともに、高齢化が進み増加する救急需要の課題に向け、取り組みが広がることを期待した。

 

秋田の標識鳥が宮城に

 蕪栗沼やその周辺のガン類の行動を調べる「フライングギース」の今季第3回調査が12日に行われた。昨年11月に秋田県で標識を付けられた亜種オオヒシクイ3羽が伊豆沼周辺で確認された。3羽は昨年11月12日に秋田県大潟村で標識、うち2羽はGPSも付けられていた。日本雁を保護する会の呉地正行会長によると、オオヒシクイの多くが日本海側で越冬するが、宮城県内で過ごす群れの国内における移動ルートや時期が分かったという。

 

県中高総体スキー 大崎勢が距離全種目V

 第74回県高校総体スキー競技会と第73回県中総体スキー競技会が10日から12日にかけて、大崎市鳴子温泉のオニコウベスキー場と上野々クロスカントリーコースで行われた。大崎勢は中学、高校ともに距離競技の全種目を制覇。アルペン競技中学男子回転では、鳴峰の渡辺悠大が優勝した。