繁殖用雌牛の体型調査
大崎地方西部の生産者でつくる「大崎和牛改良推進組合」は24日、繁殖用雌牛についての調査会を美里町のみやぎ総合家畜市場で開いた。初めての試みで、「第13回全国和牛能力共進会(全共)」(2027年、北海道)を主催する全国和牛登録協会の調査員が牛の体型を調査。組合員たちが全共に向けて改良の参考にした。同組合は、自ら造成した県基幹種雄牛「勝美桜1」産子の大会出場を目指して出品対策を進めている。勝美桜1は、脂肪質の遺伝的能力が高いのが特徴という。この日調査したのは、管内で飼養している母牛と勝美桜1産子の雌牛計11頭で、いずれも県の和牛生産の礎となった「茂重波」を血統に持つ。
正月の食材など販売
大崎市古川の「日曜朝市」(古川八百屋市運営委員会主催)を締めくくる「暮市」が29日、「道の駅おおさき」で開かれ、正月の食材を買い求める市民らが出店者と「いいお年を」とあいさつを交わしていた。同道の駅では、ことし420年目を迎えた伝統の古川八百屋市(やおやまち)が4月から6月までの3と7の付く日に開催。7月からは日曜朝市に衣替えし、地場産の野菜や漬物などを販売している。暮市には9店が出店。餅をはじめ、ホタテやコンブといった海産物などが売り出され、野菜を販売する店舗ではダイコン、ニンジンを千切りにした雑煮用のひき菜も並んだ。
有効求人倍率1・03倍
古川公共職業安定所は、管内の労働市場について11月末現在でまとめた。それによると、仕事を探す人1人当たりに対する企業からの求人数を示す有効求人倍率は1・03倍で、前月から0・01ポイント、前年同月からは0・11ポイントそれぞれ下がった。下落に転じたのは5カ月ぶり。
お年寄りに絵手紙届く
大崎市社会福祉協議会岩出山、鳴子両支所はこのほど、地域で見守りが必要な高齢者世帯を訪問し、絵手紙などを届けた。歳末たすけあい募金を財源に、安否確認も兼ねて毎年この時期に実施している。子どもたちの絵手紙などを受け取ると、お年寄りの笑顔がはじけた。岩出山支所の「歳末まごころ訪問」は20日に行われた。岩出山中の生徒会役員や環境委員など生徒12人が民生委員とともに1人暮らし高齢者や高齢者のみの世帯を訪れ、絵手紙を手渡した。鳴子支所の「見守り訪問事業(歳末訪問)」は23日に行われた。79歳以上の1人暮らし高齢者と、81歳以上の高齢者世帯計310人に絵手紙とロールケーキ、缶詰が配られた。
石山町長ら嘉義市(台湾)訪問
加美町は、台湾の嘉義市(かぎし)と姉妹都市提携の実現に向けて準備を進めている。21~22日には、石山敬貴町長はじめ関係課職員ら7人が同市を訪れ、黄敏恵(コウ・ビンケイ)市長と意見交換したり、現地視察したりして交流と理解を深めた。嘉義市は台湾西南部に位置し、人口約26万人。農林業が盛んで自然景観は同町に似ており、親日で音楽やスポーツの取り組みが活発という。巨人軍会長などを歴任し、9月に同町の政策アドバイザーに就任した久保博さんと日本台湾交流協会などから紹介を受け、10月に同市を初めて訪問した。今回の訪問は、台湾最大規模の吹奏楽イベント「国際バンドフェスティバル」が同市で開かれることから、嘉義市が加美町を招待したもので、バンドフェスのほか、市立博物館や観光施設、国際少年野球大会などを視察。石山町長と黄市長の会談では産業、芸術、教育、文化などの人材交流と協力体制について意見交換し、連携強化していくことを確認し合った。
喪中でも飾れる花を
さまざまな事情で正月祝いを慎む家庭でも飾れるフラワーデザイン講座が26日、大崎市古川敷玉地区公民館で開かれた。喪中のため正月に飾る花が作れないといった声を受けて企画したもので、参加した女性8人は正月飾りを使わず、縁起が良いとされる花を主としたアレンジに挑戦した。講師を務めたのは、同市古川深沼のフラワーアレンジメント教室「futaba」代表の佐々木みゆきさん。舟形の花器に2色のカーネーションや洋菊、フリージア、スターチス、葉物などを生ける、白と緑色を基調とした作品作りを指導した。
「味付けうまくいった」
大崎市古川高倉地区の児童を対象にした「高倉っ子食育教室」が24日、市古川高倉地区公民館で開かれた。参加した児童10人はバランスの取れた食事を学び、冬野菜を使った調理にも挑戦した。生活リズムが崩れがちな冬休みを健康で元気に過ごしてもらおうと、同館が毎年この時期に開催。市健康推進課の栄養士と地元の食生活改善推進員が講師を務めた。児童たちは白菜やブロッコリーといった冬野菜を食べやすい大きさに切ったり、具材を混ぜ込んだ熱いおにぎりをにぎったりと奮闘。出来上がった料理は早速会食し、「おいしい」「味付けがうまくいった」など感想を言い合いながら味わっていた。
準優勝の副賞を福祉に
大崎市の田尻バレーボールクラブは26日、コメ45㌔を大崎市社会福祉協議会に寄贈した。児童らが市社協を訪れてコメを届けた。同クラブには、同市田尻地域の1~6年生12人が所属。11月23、24日に大和町総合体育館で開かれた第36回県スポーツ少年団バレーボール大会で準優勝した。寄贈したコメは、同大会準優勝の副賞としてクラブが受け取ったもの。児童たちが話し合い、福祉の向上に役立ててもらおうと社協に贈ることにした。
県北10大ニュース
大崎タイムスが選ぶ2024年「県北10大ニュース」が決まった。トップは大崎中央高出身、麦谷祐介選手(22)=富士大4年=のプロ野球オリックスによる1位指名。以下、大崎市が整備を進める日本語学校の文科省認定、南原穴堰(大崎市鳴子温泉)の世界かんがい施設遺産登録、名蓋川(同市古川)の復旧工事着工などのニュースがランクインした。
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