2024/12/20


河川や道路の清掃継続

 県は、県が管理する河川や道路の除草、清掃を担うボランティア団体を「スマイルサポーター」に認定し、活動を支援している。県北部土木事務所は18日、管内で6年以上にわたり活動している3団体に村井嘉浩知事名の感謝状を贈り、継続的な活動をたたえた。認定制度は、住民参加型のまちづくりを進めようと2001年に始まった。県は▽活動に関する傷害保険への加入▽必要な物品の支給▽団体名が記された表示板の設置▽除草機械の無料貸し出し-などを支援している。今回、感謝状を贈ったのは、スマイルリバーサポーターのプラスチック加工等「東北小籏」(大崎市古川米袋)と土木建築等「仙建工業」(仙台市青葉区)、住宅建設等「櫻井建設」(大崎市田尻大貫)と、スマイルロードサポーターの食品製造「グリコマニュファクチャリングジャパン仙台工場」(加美町菜切谷)。

 

ガン類の日中行動調査

 宮城県北部や岩手県南部でガン類の日中行動を調べる活動「フライングギース」の今シーズン第2回調査が、9日に行われた。大崎市をはじめ各地の住民ら35人が種類や数、何を食べているのかを目視で確認した。大崎市田尻蕪栗の農業、齋藤肇さんが有志とともに2007年から毎冬実施。調査データを積み重ねることで、国や県が行うガン類の飛来数、生息数調査を補い、行動に影響を与える要因を明らかにするなど保護活動に役立ててもらうのが狙い。この日の調査エリアは、南北が仙台市から岩手県奥州市まで、東西は石巻市から加美町までで、24カ所で行った。

公立日本語学校へ財政支援を

 公立日本語学校開設など県の重要政策で生じる本年度経費について特別交付税措置を講じるよう求め、村井嘉浩知事は17日、総務省へ要望書を提出した。要望書では、県事業で取り組む▽公立日本語学校の開設に向けた環境整備▽震災復興に伴う防潮堤の維持管理と災害援護資金の負担-などを「特殊財政需要」だと訴え、特別交付税措置による国の財政支援を求めている。うち日本語学校に関する項目は、大崎市が県との連携で来年4月開設する「市立おおさき日本語学校」を見据えたもの。市側は「留学生数が学校経営の採算ラインを満たすまで当面、市一般会計からの繰り入れで費用負担していく」(財政課)方針で、県側も補助金含め支援を続ける構え。

 

「音楽の力 強く感じた」

 大崎市鹿島台のボランティア団体「出前コンサートそよかぜ」として活動していたメンバーたちが12日、解散後2回目の集まりを地元の「ランチ&コーヒー榛の木」で開いた。クリスマスにちなんだ歌などを歌い、旧交を温めた。そよかぜは2000年、ピアノ教室を主宰していた石川ちづ江代表(77)ら3人が立ち上げた。メンバーは一時13人に増え、鹿島台地域の高齢者施設や各種催しのほか、東日本大震災被災地に歌や演奏を届けた。20年以降はコロナ禍で活動が難しくなる一方でメンバーの高齢化が進み、今春解散した。石川代表は「スケジュールがきつくて大変な時期もあったが、楽しかった思い出のほうが大きい。音楽の力を強く感じた20年余りだった。志を継いでくれる人が現れたらうれしい」と話していた。