国税庁長官賞に輝く
中学生を対象に税の役割や大切さについて考えてもらうのを狙いとした「税についての作文」(全国納税貯蓄組合連合会、国税庁主催)で、古川学園中3年、守谷凰甫さん(14) が最高賞の国税庁長官賞に輝いた。本年度は全国6489校から43万5572点の応募があった。うち県内からは76校2722点で、8点が入賞。長官賞を受賞したのは全国46人で、古川税務署管内からは2017年度以来となった。守谷さんの作品「生きるための大切な会費」は、今夏亡くなった祖父(秋田県)の火葬費用が税で賄われたことから税の用途について調べ、学んだことや自らの考えをつづった。「日頃生活する中で税のことを意識することは特になかったが、今回の体験を通して多くの恩恵を受けていることを知った」という。
遊び通し地域に愛着
こま回しやストラックアウトなど昔懐かしい遊びからニュースポーツまでさまざまなゲームを集めた子ども向けイベント「キッズフェスティバル鹿島台」が23日、大崎市鎌田記念ホールで開かれた。地元の高齢者らが用意した遊びを親子連れら約300人が共に楽しみ、触れ合いと地域への愛着を深めた。鹿島台子ども会育成連合会が主催し8回目。鹿島台地域の民生委員・児童委員協議会や連合婦人会、市社会福祉協議会など10余りの団体が、郷土の偉人鎌田三之助(1863~1950年)の生涯や功績をテーマにしたかるたや空き缶積み、だるま落としなど15の遊びを用意した。
多賀城創建に瓦供給
多賀城創建1300年記念講演会が24日、大崎市図書館で開かれた。大崎市教育委員会と県多賀城跡調査研究所の職員、研究員が多賀城設置前の蝦夷と律令国家との緊張関係、瓦の供給地として創建を支えた大崎地方の役割について述べた。多賀城は724(神亀元)年、大野東人によって建設され、律令国家が東北地方の政治、軍事の拠点とした。多賀城市は節目の年に合わせて南門の復元工事を進めており、来年4月に一般公開する予定。講演会は、多賀城創建時に大崎地方が担った役割について考えようと開催。市内外から100人ほどが聴講に訪れた。
東北大などの留学生と交流
中国やモンゴルなど四つの国と地域からの留学生を招いた国際親善交流会が21日、大崎市岩出山小(児童数318人)で開かれた。児童は留学生とともに日本の遊びを楽しんだり、模擬授業を受けたりして国際理解を深めた。訪れたのは、民間の奨学財団「ロータリー米山記念奨学会」の奨学金を受け、東北大や仙台高専などで学んでいる留学生6人。同会は、日本全国のロータリークラブ構成員からの寄付金を財源に奨学金を支給し、これまで世界133の国と地域から約2万4000人を受け入れてきた。岩出山ロータリークラブが2003年から、留学生と地元小中学生の交流事業として、コロナ禍の2020~22年を除き毎年、開いている。国際社会に対する理解を深め、互いを尊重する気持ちや外国人とのコミュニケーション力を高める狙い。
実習ベッドと車椅子寄贈
病院や福祉施設などを運営する東北医療福祉事業協同組合(SGグループ)は27日、職業講座や企業説明会などで協力している古川学園高の創立70周年を記念し、同校に新品の介護用電動ベッド3台と車椅子2台を寄贈した。同校普通科総合コースには希望職種ごとに四つのカリキュラムがあり、福祉・看護系列では介護職や看護職を目指す生徒が学ぶ。卒業時に「介護職員初任者研修修了証」が取得できるが、そのためには介護ベッドや車椅子を使った実習が必須。どちらも老朽化や破損が進み、少ない備品をやりくりしている状態が続いていた。
コロナ1・6倍に急増
県は28日、第47週(18~24日)の感染症発生動向調査週報(速報)を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、新型コロナウイルスで55人の感染が報告された。前の週の1・6倍に急増しており、県全体も2週連続で増えている。圏域ごとの定点医療機関で診断された新型コロナ感染者報告数は▽気仙沼35人(1定点医療機関当たり8・75人)▽大崎55人(同5・5人)▽石巻53人(同5・3人)▽仙南30人(同4・29人)▽塩釜52人(同3・25人)▽仙台市59人(同1・34人)。大崎と石巻、気仙沼、仙南で前の週を上回り、県全体は19・3%増の284人(同3・12人)だった。
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