MAO選手を「宝大使」に
大崎市は17日、ことしデビュー10年目を迎えた同市松山出身のプロレスラーMAO選手(27)=本名・井上麻生=に観光大使「おおさき宝大使」を委嘱した。国内外での興行などを通して大崎のPRに努めてもらうことを期待した。MAO選手はプロレス団体「DDTプロレスリング」(東京都)所属で、2015年にデビュー。同団体王座などのタイトルを獲得し、5月に行われた同団体のシングルマッチトーナメント「キングオブDDTトーナメント」では初優勝を果たした。委嘱状交付は、6年ぶりの凱旋試合会場となった松山B&G海洋センターアリーナで行われた。伊藤康志市長と、地元有志でつくる後援会「松山出身MAO選手を支援する会」(会員13人)の齋藤有司会長が委嘱状と花束を手渡した。
大物自然薯1・8メートル
大崎市古川小稲葉町の三浦忠さん(74)と同所で日本料理店「亀乃里」を経営する義弟の亀谷二男さん(66)はこのほど、長さ約1・8㍍の天然自然薯を掘り当てた。自然薯掘りをして60年になるという三浦さんも「これほどの長さは初めて」と驚いている。2人は毎年この時期、自然薯を探しに市内の山へ出掛ける。ことしも10月20日から11月7日にかけて通った。約1・8㍍の自然薯は真っすぐ伸び、最も太い部分は直径約10㌢。重さは約2㌔あり、10~15年ものと推測。三浦さんによると、ゆがんだり分岐したりせず伸びるには土の柔らかさや栄養状態に加え、イノシシに食べ荒らされない運も必要という。
地場産耕畜連携に注目
大崎市古川産の子実トウモロコシ配合飼料で育った肉牛(仙台牛)の披露会が25日、同市古川のアインパルラ浦島で行われた。半世紀の間、「忘れられた作物」だった同トウモロコシを、古川農協が3年かけて復活させた。飼料作物の生産、その作物を使った配合飼料を地元肉用牛へ給与するという地域一体の耕畜連携の取り組みが「古川モデル」として注目を集めている。飼料用トウモロコシは輸入依存度が高く、気候変動や国際情勢、為替などに価格が左右されやすい。そこで、国産飼料の確保や拡大する耕作放棄地の解消に向け、古川農協は2022年から国や県、全国農業協同組合連合会(JA全農)などと協力し、水田輪作の中で栽培する子実トウモロコシの大規模実証試験に取り組んできた。子実トウモロコシの栽培は北海道に次いで全国2例目。初年度は31の経営体が91㌶を作付けし、全体収量は330㌧。害虫などの課題を解決しながら栽培を進め、本年度は28経営体が107㌶を作付けし、全体収量約700㌧と初年度の2倍以上あり、1㌧以上の収量を上げた生産者もいた。石巻工場で肉牛向けの配合飼料を生産しているJA全農くみあい飼料は、5月に古川産子実トウモロコシを300㌧導入。輸入していた15%を古川産に置き換え、古川農協管内20戸の畜産農家が利用してきた。
宮崎郵便局で模擬訓練
金融機関を狙う犯罪が増える年末を前に加美町の宮崎郵便局は21日、加美署の協力を得て強盗模擬訓練を行い、事件発生時の対応を学んだ。この日は2人組の犯人が静かに入店すると、窓口の局員に「金を出せ」と書かれた紙を見せ、ナイフを出して現金を要求。一人は無言でナイフを突きつけてバッグを差し出し、もう一人は「壁を見ていろ、こっちを見るな」と大声で局員たちを威圧した。局員たちは慌てず防犯通報装置を作動させたり、手作りの紙の札束が入ったバッグを犯人に渡したりしながら、犯人たちの特徴を捉える情報収集に努めた。さらに逃走した犯人を追い駆け、逃げた方向を確認した。
水質事故に対応
暖房向けに灯油を使う時季を迎え、油類が水路や河川に流れ出す事故に備えた講習会が19日、涌谷町の涌谷地区河川防災ステーションで開かれた。北上川と江合川、鳴瀬川各水系の市町村や国、県、協力業者ら計120人が被害拡大を防ぐための迅速適確な対応について確かめた。油類や有害物質の流出に伴う水質事故は、魚のへい死や水道の取水停止などの河川環境悪化、住民生活への悪影響を及ぼす。水質汚濁事故の原因の7割が油で、流出させた者(原因者)が復旧などの費用を全て負担する。講習会は、沿川自治体や警察、消防などでつくる「北上川水系水質汚濁対策連絡協議会下流支局」と「江合川及び鳴瀬川水系水質汚濁対策連絡協議会」が主催した。
小学生が科学に興味津々
古川黎明高の「高校生とふれあう実験教室」が13日、大崎市古川千手寺町の古川中央児童館で開かれた。同館に通う小学生たちがドローン操縦や化学反応などを体験し、科学に興味を深めていた。同校スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の成果を地域に広めるとともに、児童の科学的探究心を育もうと、市チャレンジデーに合わせた初めての取り組み。SS探究の授業を受けている1~2年生と同校自然科学部、パソコン部の一部合わせて28人が同館を訪れ、ドローン操縦や、回転すると色が見えるベンハムのこまなど四つの実験、体験講座を行った。
創業60周年の節目祝う
大崎市古川中里の仙北建設の創業60周年記念式典が16日、同市古川のアインパルラ浦島で開かれた。式典には社員や取引業者など合わせて約150人が出席し、これまでの歩みを振り返り、今後の発展を誓った。髙橋克幸代表取締役はあいさつで「建設業は冬の時代もあったが、民間の事業に支えられた。地域に愛される企業を目指し、市の発展に貢献したい」と決意。続いて伊藤康志市長、小野寺五典自民党政調会長が祝辞を述べ、インフラの整備や災害時の復旧、復興支援など同社の活動に感謝した。その後、1964年に創業した髙橋孝取締役会長と妻のきゑさんに花束が手渡された。髙橋会長は「仙北製材所を経営していた父から独立を勧められ事業を始めた。有能な社員に支えられ、感謝している」と語った。
親子らネギ収穫体験
古川農協青年部は17日、大崎市古川富永地区で、消費者らを対象にネギの収穫体験を行った。参加した親子は好天で大きく成長したネギを引き抜く作業を楽しみ、市内で生産されている農産物に理解を深めた。収穫体験には大崎市のほか仙台市、富谷市などから未就学児や小学生、保護者合わせて9家族、約30人が参加した。参加者は、農協青年部の活動について説明を受け、注意事項を聞いた後、約13㌃の畑で収穫開始。青年部メンバーから「ネギは真っすぐ上に引いて抜くように」とこつを教えてもらい、作業も手伝ってもらいながら収穫を進めた。ことしは好天の影響でネギの生育が進み、昨年より2倍ほど太く成長したという。
60年の歩み振り返る
伊豆沼・内沼自然保護協会の60周年記念研修大会が17日、栗原市の若柳総合文化センターで開かれた。自然保護活動に取り組んだ同協会の歩みを振り返ったほか、シジュウカラガンの渡り復活や伊豆沼・内沼の自然保護をテーマにした記念講演も行われた。同協会は1963年、若柳町愛鳥会として発足。2011年に栗原市若柳自然保護協会としたが、市外の会員の増加などもあり、ことし名称をさらに改めた。現在の会員は39人で、渡り鳥の保護、沼の環境保全などに取り組んでいる。
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