2024/11/26


ササ系の出来栄え競う

 新米の出来栄えを競う「第8回全国ササニシキ系『ささ王』決定戦2024」は22日、大崎市の県古川農業試験場で最終審査会があり、田村欽作さん(68)=同市三本木=のささ結(むすび)が第8代「ささ王」に輝いた。生産者自慢のササニシキ55点、ささ結38点が県内外から集まり、機械判定を経て各5点が最終審査へ。学識経験者、米穀販売業者ら6人が炊きたてと酢飯シャリを試食しながら味わいや香り、つやなどを採点していった。ささ結栽培に取り組み2年目のことし「倒伏に強く、とても育てやすい」と作付面積を増やした田村さん。「検査員から『良いコメだから』と勧められて」決定戦に初挑戦し、いきなり王座へ上り詰めた。こだわりは収穫後に手間暇かける3段乾燥。審査委員長の大坪研一・新潟薬科大特任教授は「あっさりとしたササ系の特徴が感じられ、酢飯でも極めておいしい」と高く評価した。

「たき火まつり」楽しむ

 たき火やまきを使った料理など、火に親しむ活動を通して交流する「第11回たき火まつり」が17日、加美町鹿原のオーガニックレストランGENJIROで開かれた。町内外の有志でつくる「やくらい薪の会」主催。同会は約10年前、国の事業を受けて「薪の駅実行委員会」として発足。薬莱山近くの森林資源を活用し、里山の保全や地域活性化などを目的に、森林やまきに関する講習やイベントを行ってきた。国の事業から離れ現在名になってからは、楽しく緩やかに火やまきに親しむ同まつりを年に1回開催。同レストランは、裏手に約1万7000平方㍍ものコナラ林が広がり、敷地内にはピアノを設置したホールや菜園、有志らで製作したかまどなどがあり、さまざまな催しの会場として活用している。この日は、秋色に彩られた林の中の散策、かまどを使ったピザ作り、同町のクラリネット奏者やピアニストによる音楽会などが行われた。

米軍訓練12月1日から

 沖縄駐留米軍の実弾射撃移転訓練が12月1日から陸上自衛隊王城寺原演習場(大和町、色麻町、大衡村)で行われるのを前に、東北防衛局は24日、演習場内に米軍や地元自治体との調整などを行う現地連絡本部を開設した。訓練は今回で21回目。同本部は、訓練の実施に関する事務を適切に行い、地域住民らの不安解消を図ることなどを目的に設置。関係機関との連絡調整や報道対応といった総括班、米軍への物品や役務の調達支援、演習場周辺の巡回や警備などの業務班に分かれ、約35人の職員が24時間体制で任務に当たる。設置期間は18日まで。

 

芸人張りの話芸も

 お笑い芸人らから学んだ話し方などを生かして児童生徒が自己紹介する「加美町志教育〝スイッチオン〟町民向けライブ」が16日、中新田バッハホールで開かれた。児童生徒に将来の生き方を主体的に求めさせる志教育として、町が本年度立ち上げた「加美・志・探究・総合(KKTS)プロジェクト」の一環。同プロジェクトの一つ「スイッチオン」は、やる気スイッチをオンにすることを目的に、小学5、6年生と中学生を対象に実施。吉本興業所属のお笑い芸人ぜんじろうさんと、吉本興業の元専務取締役で現在は地域活性化事業に関するコンサルティング業務などを手掛ける竹中功さんを講師に、8月から授業を行ってきた。この日は、ぜんじろうさんが司会を務める中、小学生10人と中学生12人が発表。児童生徒たちは、マイク一本で堂々と自分自身を紹介。自分の名前から巻き起こった笑いや恥をかいた話、将来の夢などを滑舌良く語り、中学生の中には1人でノリツッコミするなど芸人張りの話芸で観客を引き付ける生徒もいた。

 

陸羽東線「早期復旧を」 

 JR陸羽東線の存続、利用促進を目指し活動している市民団体「りくとうサポーターズ」(会員20人)は22日、鳴子温泉-新庄間の早期復旧を求める1万7919人分の署名簿をJR東日本東北本部に提出した。7月の大雨で山形県側の陸羽東線は、崖崩れのため線路が寸断された状態が続いている。JR東日本は、同区間でバスによる代行輸送を行っている。「りくとうサポーターズ」は山形、宮城両県の住民らが5月31日に結成。豪雨災害後、早期復旧を求め8月から両県沿線などで署名活動を進めていた。

 

時疾風6勝9敗負け越し

 大相撲九州場所が24日に閉幕した。栗原市瀬峰出身の西前頭15枚目、時疾風(28)=小牛田農林高-東京農大-時津風部屋=は6勝9敗で負け越した。再び一場所で十両に陥落する恐れがある。時疾風は幕内2場所目となった九州場所で、3月場所優勝の尊富士を寄り切りで下すなど3日目までに2勝1敗と好スタートを切った。しかし4日目から4連敗を喫し、13日目までに6勝7敗まで戻したが、14、15日目で再び連敗した。幕内での勝ち越しは今回もならなかった。一方、幕内下位陣で大きく負け越した力士が多かったほか、十両から昇格する見通しの力士も限られており、複数の番付予想サイトは、時疾風を幕内残留と予想している。