女性への暴力根絶訴え
「女性に対する暴力をなくす運動」(12~25日)普及啓発のパープル・ライトアップが全国各地で始まった。大崎市役所前の並木も期間中、紫色に染まる。内閣府が提唱する運動で、ライトアップはシンボル「パープルリボン」にちなんだ取り組み。日没後に建物やランドマークを紫の光で照らし、DV(ドメスティック・バイオレンス)、性犯罪、セクハラ、ストーカーなど女性への暴力行為、人権侵害に警鐘を鳴らす。大崎市内でも、市役所のほか不動産建設業の古川土地(古川駅前大通)、あ・ら・伊達な道の駅(岩出山池月)など複数の企業や団体がパープル・ライトアップに賛同。運動の輪は広がり続けている。
735人 田園地帯駆ける
第29回ひとめぼれマラソン(美里町など主催、大崎タイムスなど後援)が3日、同町トレーニングセンター周辺コースで開かれ、735人が晩秋の田園地帯を舞台に健脚を競った。種目は、男女別小学生から60歳以上までと親子ペアの計16種(2~10キロ)。選手たちは沿道の声援を受けてコースを力強く駆け、720人が完走を果たした。
温泉総選挙で全国1位
投票で温泉の人気ランキングを決める「温泉総選挙2024」で、加美町の「やくらい薬師の湯」が「レジャー/街ぶら部門」で全国、東北エリアともに1位に輝いた。このほか、「秘湯/名湯部門」で同町の「陶芸の里ゆ~らんど」が東北1位に選出。大崎市鳴子温泉郷は、「湯治ウェルネス部門」で全国4位、東北2位だった。「加美富士」と呼ばれ親しまれている名峰、薬莱山の麓にあるやくらい薬師の湯は、昨年創業30周年を迎えた日帰り温泉施設。年間の来館者数は約10万人。泉質はナトリウムやカルシウム塩化物泉で、切り傷ややけど、慢性皮膚病、神経痛、筋肉痛、関節痛などに効能があるという。食堂では薬莱本ワサビを使用した「やくらいワサビフ丼」などを提供しているほか、年間を通して多彩なイベントを実施している。周辺には健康増進施設やくらいウォーターパークやコテージ、パークゴルフ場、旅の館があり、一日を通して楽しめる施設となっている。
資材価格高騰対策など
農業と農村の持続的発展への支援を求め、大崎市農業委員会は1日、伊藤康志市長に「農業振興策に関する政策提案書」を提出した。現場の声と年2回実施の「一日女性農業委員会」席上での意見を踏まえ、委員会の総意としてまとめた。内容は▽有害鳥獣駆除▽新規就農者、女性農業者の確保と育成▽生産資材と肥料の価格高騰対策▽食料安全保障の体制強化-など7項目。このうち価格高騰対策については「高齢化と相まって、生産者の離農に拍車が掛かる危機的状況」と訴え、市側の独自支援と国への働き掛けを求めている。
格安の農産物20分で完売
南郷高の1~3年生6人が9日、自ら育てた農産物を大崎市図書館で販売した。市価より安価ということもあって開始前から約20人が列をなし、20分ほどで完売した。16日には同校で販売する予定。生徒たちが学習の一環で丹念に育てたシクラメンや長ネギ、寄せ植えのパンジー、ハボタンを売り出した。産業技術科3年の栁田挨絆さん(18)は「ことしは夏の暑さと雨不足で水やりの量を調節するなど大変だったが、予想以上の売れ行きで驚いた。卒業後はこの学校で学んだことを生かして就農したい」と話した。
澄んだハーモニー披露
古川女声合唱団「アイリス」の第34回童謡コンサートが3日、大崎生涯学習センター・パレットおおさきで開かれ、団員19人が澄んだハーモニーで170人余りの聴衆を魅了した。同団は1975年に結成。古川中央公民館の講座がきっかけで、「ママさんコーラス」「古川あやめコーラス」を経て86年、現在名に改称。「子どもに日本の美しい歌を伝えよう」をモットーに、毎年、コンサート開催や市民文化祭出場など精力的に活動。ことしは4年ぶりに県北合唱祭(石巻市)にも参加した。コンサートは4部構成で実施。団員が作詞したオリジナル曲「アイリスの花」でオープニングを飾り、童謡「てるてる坊主」「雨降りお月さん」など雨の歌、風をテーマにした合唱曲、「東京ブギウギ」「瀬戸の花嫁」「愛燦燦」といった愛に関するヒットメドレーなど24曲を披露。同団指揮者でマリンバ奏者の菅野有希子さん(同市古川)によるソロ演奏もあった。
日頃の練習成果発表
古川工業高吹奏楽部の「第20回定期演奏会」が3日、美里町文化会館で開かれた。部員14人が日頃の練習成果を披露し、バラエティーに富んだ表現で聴衆を楽しませた。心を一つにして協力し合うという意味の四字熟語「戮力協心」をテーマに、11曲を演奏。ファーストステージでは栗原・大崎地区大会(7月20日、栗原市)の銀賞受賞曲「沢地萃」をはじめコンクール課題曲を届けた。ゲームミュージックやアニメ主題歌を中心としたセカンドステージは、原曲を勇壮な雰囲気にしたり、にぎやかにしたり趣向を凝らして表現。このうち米津玄師さんの「地球儀」は、重厚でゆったりとした演奏を披露した。大崎市を拠点に活動する「おおさき吹奏楽団」も賛助出演した。
読み聞かせで心豊かに
社会を明るくする運動田尻地域推進委員会は1日、地元の保護司会と更生保護女性会を対象にした研修を大崎市田尻スキップセンターで行った。参加者約40人が、読み聞かせを通して児童の健全育成に努めた前沼部小校長で宮城いきいき学園大崎校教授の吉田浩之さん(62)の話を聞き、活動の参考にした。「沼部小では児童からのリクエストを受け付けた。読んでもらうと子どもはうれしくなる」と。ラジオDJ風のブックトークにも挑戦し、「子どもたちにわくわくさせたいという思いで原稿を作った」と振り返った。その上で地域のおはなし会に触れ、「家庭の枠を超えて子どもと地域の大人との関係をつくるほか、絵本の楽しみを知ることにつながり、家庭で読み聞かせを始めるきっかけになる」と語った。
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