2024/11/13


バイパスと駅結ぶ

 大崎市鹿島台の二線堤バイパスとJR鹿島台駅を結ぶ市道「鹿島台駅東東西線」(延長440メートル)が8日、全線で供用開始した。開通式が同日、現地で開かれ、市や住民代表が6年間に及んだ工事の完成を祝ったほか、まちのさらなる発展を期待した。同線は、都市防災総合推進事業として国の補助金を活用し、2019年に着工した。20年に鹿島台福芦住宅北側の209メートルを拡幅し一部開通。幅員は歩道部を含め14メートル。総事業費は2億1000万円。開通により周辺交通量軽減や渋滞解消、通勤・通学の利便性向上のほか、観光スポットや商業施設へのアクセス性向上を通して地域全体の活性化が見込まれるという。

児童が命守る行動学ぶ

 秋の全国火災予防運動(9~15日)の一環で、鳴子消防署は8日、大崎市鳴子小(児童数47人)で火災防御訓練を行った。子どもたちは命を守る行動を学び、消防隊員らによる消火、救助活動も見守った。訓練は、住民の防火意識向上、関係機関の連携強化を狙いに、市消防団鳴子支団や地域住民とともに毎年この時期に実施。ことしは本年度末で閉校が決まっている同校と合同で開催。署員と消防団員計45人と児童たちが参加した。1階の給湯室から出火したという想定で開始。教室にいた児童たちは煙が充満したトンネルを通って避難。教職員や消防隊員の指示を聞き、身をかがめてハンカチで口を覆いながら約6メートルのトンネルを脱出した。消防車や救急車、消防団の軽積載車など7台が集結した校庭では、消防隊員が逃げ遅れた要救助者役の教職員をはしご車で救助したほか、3方向から校舎に向けて放水。隊員によるロープを使った3階からの緊急脱出も行った。

大崎市人口 前月比64人減少

 大崎市は、今月1日現在の住民基本台帳人口を発表した。人口は12万2335人(男6万273人、女6万2062人)で前月比64人減。一方、世帯数は5万3144世帯で同5世帯増えた。いずれも外国人(世帯)含む。このうち人口動態について、自然増減は出生52人(男26人、女26人)に対し死亡139人(男74人、女65人)で差し引き87人減。社会増減は転入267人に対し転出244人で23人増の転入超過。人口を旧市町別でみると、多い順に古川7万5536人(前月比2人減)、鹿島台1万734人(同9人減)、田尻9493人(同2人減)、岩出山9266人(同28人減)、三本木7261人(同2人増)、松山5235人(同13人減)、鳴子温泉4810人(同12人減)で、三本木を除く6地域で前月を下回った。旧市町別の世帯数は多い順に、古川3万3493世帯(同1世帯減)、鹿島台4606世帯(同7世帯増)、岩出山4044世帯(同6世帯減)、田尻3648世帯(同9帯増)、三本木2764世帯(同2世帯減)、鳴子温泉2416世帯(同5世帯減)、松山2173世帯(同3世帯増)。ほか直近調べの大崎圏域各自治体の人口は色麻町6129人(10月末現在)、加美町2万1043人(同)、涌谷町1万4322人(9月末現在)、美里町2万2933人(10月1日現在)。

 

ガンカモ類3万羽余減

 県は7日、県内に今季飛来したガンカモ類について本年度1回目の生息調査を行い、結果(速報値)を公表した。それによると、生息数は21万411羽で、前年同期と比べ3万2932羽減ったが、過去7番目に多かった。11月の調査は1972(昭和47)年度に始まり53回目。県職員や県自然保護員ら107人が飛来地約500カ所を調査した。県によると、平年並みの飛来状況とみているが、今秋は暖かい日が多く、宮城県より北の地域でとどまっていて、依然南下していない群れがあるため全体として昨年と比べ少し減少したと考えられるとしている。

 

5市町の協力隊員が交流

 大崎地方1市4町の地域おこし協力隊員が一堂に会するイベント「Chiocollection(ちおこれくしょん)2024」が10月28日、大崎市地域交流センターあすもで開かれ、隊員が日頃の活動や今後の目標を互いに共有した。県北部地方振興事務所が隊員同士の情報交換と親睦を図ろうと企画。隊員や自治体関係者ら約40人を招いた。はじめの「ちおトーク」には、北海道弟子屈町で10月上旬まで隊員として活動し、そのまま定住しているという大崎市出身のアナウンサー川上椋輔さん(29)がオンラインで自身の活動を紹介。任期が終わった後も動画配信などで町をPRする活動を続け、安定収入があると語った。その後は大崎地方で活動する隊員が、それぞれの活動や目標をスライドで報告。昼食会で交流も深めた。

 

めでたく100歳の誕生日

 大崎市三本木字南町の髙橋靖(せい)さんが10月31日、満100歳の誕生日を迎えた。市と市社会福祉協議会は6日、祝詞と花束を髙橋さんにそれぞれ贈り、健康長寿を祝った。髙橋さんは三本木字南町生まれ。1940年代前半に父に付いて台湾に渡り、終戦と共に引き揚げた。都内で警察官や気象庁職員などさまざまな職を経て40年代後半に帰郷。古川工業高や南郷農業高、古川女子高で事務長などとして勤務した。75歳のときに食道がんで余命3カ月と診断されたが、放射線治療で寛解。入浴や排せつなど身の回りのことを自ら行うことができ、1キロほどであれば自分の足で歩く。趣味は庭の手入れで、脚立に昇って剪定する。子3人、孫5人、ひ孫8人、やしゃご1人に恵まれた。

 

高山植物や連峰 大判で

 大崎市田尻の山岳写真家、舞嶽公敬さん(73)の写真展「山と花旅日記」が、市田尻総合支所市民ギャラリーで開かれている。高山に咲くかれんな花や鳥、険しくも雄大な峰々の姿を捉えた作品が並び、訪れた人の目を楽しませている。16日まで。2年ぶりに開いた6月の作品展が好評だったことから、「アンコール展示会」と称して実施。長野、富山、新潟の3県にまたがる白馬岳(標高2932メートル)の植物ヨツバシオガマやコマクサ、北海道・利尻島の固有種で在来種は1種のみという貴重なリシリヒナゲシ、天敵がいない時期に雪の上を悠々と歩くライチョウなどを撮影した25点を展示。縦60センチ、横80センチの大判写真が見る人を引き付けている。