英語で観光ガイド
大崎地方の小中高校生が2日、大崎市岩出山で、英語による観光ガイドを体験した。岩出山の史跡や名所を外国人にPRし、自らも地域の魅力を改めて学んだ。地元に関心を抱いてもらおうと、県北部地方振興事務所が初めて企画した。参加した小学5年生から高校2年生まで10人が9月に岩出山を巡って台本を作り、この日を迎えた。コースはJR有備館駅から岩出山城址、商店、旧有備館までの2・5㌔を2時間ほどかけて歩く。ツアーガイドの齋藤理さん(34) =同市鳴子温泉川渡=と共に県国際交流員や大学院留学生ら3人を案内した。子どもたちは、台本をもとにたどたどしい英語ながらも精いっぱい見どころを紹介。旧有備館では概要や成り立ちのほか、畳など日本の伝統文化についても説明し、外国人たちから同館が最も美しい季節などについて質問を受けた。
標語入選の児童生徒表彰
青少年のための大崎市民古川会議主催の「第17回青少年健全育成古川大会」は2日、大崎生涯学習センター・パレットおおさきで開かれ、標語入選者の表彰や意見発表が行われた。管内の小中学生から募った「青少年健全育成標語」の入選者に賞状を授与。その後、児童生徒、保護者を代表し、古川第三小6年の中條健さん、古川北中3年の堀江龍輝さん、古川工業高2年畠山月聖さん、古川西小中応援団の佐藤祐希さんが意見発表した伝統芸能の継承に取り組む子どもたちによる発表もあり、長岡地区の「長岡太鼓の会」は躍動感あふれる演奏、宮袋地区の「宮袋枡取り舞保存会」は一升枡を持ち五穀豊穣を祈る舞をそれぞれ披露。最後は「明るい家庭づくり、青少年を取り巻く有害環境の浄化、非行防止などに取り組む」とする大会宣言を拍手で採択した。
濃厚ジェラート好評
地場産の食材をふんだんに使ったジェラートを提供するアイスクリーム店「鳴子農園」が10月24日、大崎市鳴子温泉和田の江合川沿いにオープンした。素材を生かした食感や濃厚な味わいが、好評を得ている。経営するのは、金融業界に22年間身を置いていた山口慎一さん(45)。前職で事業承継の仕組み作りに携わる中、「農業は事業を次世代に継がせるのが難しい」と感じ、2022年にユナイトを起業し就農。小黒ヶ崎山を一望できる約3・3㌶の耕作放棄地を購入、開墾し、ブルーベリーとヘーゼルナッツを育てている。ジェラート店を開業したのは、農産物を加工することで長期保存できることに加え、多くの地場産品を材料に使えるため。フレーバーは、鳴子上原牛乳の「ミルク」、川渡温泉の地酒雪渡りを使った「日本酒&酒粕」、県産ひとめぼれを練り込んだ「お米」など現在12種類。「ブルーベリー」と「ヘーゼルナッツ」は材料の一部に自社農園で育てたものを使っており、収穫が本格化する25年以降は自社産の割合を増やすことにしている。
神札配布 神前に告げる
年末を控え、神宮(伊勢神宮、三重県伊勢市)の神札「神宮大麻」を配るのを神前に告げる神事「神宮大麻頒布始奉告祭」(じんぐうたいまはんぷはじめほうこくさい)が県内でも各地の神社で行われている。県神社庁古川志田支部は10月30日、大崎市古川中島町の園八坂神社でしめやかに挙行した。神宮大麻は、皇室祖神の天照大御神(あまてらすおおみかみ)をまつる神宮の札。神社本庁と都道府県神社庁、各神社を通して年末にかけて全国各戸へ配られ、神棚などにまつられる。この日の奉告祭には、古川志田神社氏子総代会(鈴木淳也会長)の会員ら14人が参列。新たな神宮大麻を頒布することを神前に告げた後、同支部の渡邊昭彦支部長(69)=衹園八坂神社宮司=が同会の亀ケ川勇一副会長(71)に神宮大麻を手渡した。
新型コロナ低水準続く
県は7日、第44週(10月28日~11月3日)の感染症発生動向調査週報(速報)を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、新型コロナウイルスで31人の感染が報告された。前の週からほぼ横ばいで、落ち着いた状態が続いている。圏域ごとの定点医療機関で診断された新型コロナ感染者報告数は▽気仙沼16人(1定点医療機関当たり4人)▽石巻38人(同3・8人)▽塩釜51人(同3・19人)▽大崎31人(同3・1人)▽仙台市53人(同1・20人)▽仙南5人(同0・71人)。大崎と塩釜、気仙沼で前の週を上回ったが、県全体では7・2%減って194人(同2・13人)だった。
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