「大崎耕土」をPR
鹿島台商業高の全生徒が力を合わせて作り上げた巨大なモザイク壁画が、JR鹿島台駅構内に掲げられた。10日に始まる鹿島台秋の互市に合わせて大崎市を訪れる人たちに世界農業遺産「大崎耕土」をPRする。壁画は同校の文化祭に向けて制作し、地域貢献の一環で鹿島台地域のアピールに一役買おうと、毎年、同駅に掲示している。今回は全校生徒83人が約1カ月半かけて完成させた。サイズは縦約4メートル、横約5メートル。2センチ四方の折り紙3万2349枚をA3用紙156枚に貼り付け、1枚の絵に仕上げた。デザインテーマは「ようこそ大崎へ」で、稲刈りを終えた大崎地方の田園地帯と市公式キャラクター「パタ崎さん」を描いた。稲穂がくい掛けされた田んぼが山々の裾野に広がる光景が印象的だ。
吉田孝幸さん陶展と古川地域中学生創作展
大崎市民ギャラリー・緒絶の館で6日から、「吉田孝幸陶展」(第2展示室)と「大崎市古川地域中学生創作展」(第4展示室・蔵)が開かれている。独自の技法とデザイン力が光る吉田さんの陶器、若い感性を生かした生徒たちの作品が、訪れた人の目を楽しませている。どちらも10日までで、入場無料。大崎市岩出山の陶芸家、吉田孝幸さん(73)の陶展は、5回目。自宅の陶工房「土ノ子」で制作した花器や一輪挿し、オブジェ、マグカップや湯飲みといった実用品、公募展の入選作など約60点を展示した。東京でのエンジニア職を早期退職し、京都で2年間、陶芸を学んだ吉田さん。京都から取り寄せた粘土を使った、白を基調とした陶器が特徴だ。今回のテーマは「再会と新しい出会い」。黒粘土の上に、ひび割れた模様の白い粘土を細かく貼り付けた高さ35㌢の花器は、ことしの東北現代工芸美術展で奨励賞を受賞。過去の作品に手を加えた作品が入賞し、〝再会〟を感じたという。古川ロータリークラブが青少年の健全育成を目的に毎年開いている「大崎市古川地域中学生創作展」は、ことしで47回目。今回もみずみずしい感性の光る力作が並んだ。古川地域の中学校と県立古川支援学校合わせて8校から寄せられた178点を展示。公開に先立ち、各校の美術教諭らによる審査会を行い、絵画、彫刻、木工・工芸、オブジェ、被服・手芸の5部門で最優秀賞や優秀賞、同クラブ会長賞などを決めた。
小・中学生平和作品コンクール
戦争のない平和な世界を願う大崎市「小・中学生平和作品コンクール」は10月30日、市役所で表彰式が開かれ、作文、絵画両部門の入賞者7人をたたえた。「平和希求のまち宣言」に基づく平和意識の普及啓発、次世代育成を目指す恒例事業。本年度は小中学生作文部門計51点、小学生絵画部門4点の応募があった。このうち作文では村上結香さん(古川北小5年)の「平和について考えたこと」、小島未希さん(鳴子中3年)の「私たちが作る平和への道」がそれぞれ最優秀賞に輝いた。
防災訓練と運動会一つに
防災訓練と運動会を組み合わせたユニークな「防災運動会」が10月27日、大崎市古川清滝地区で開かれた。住民たちは訓練と競技を通し、防災意識を高めながら親睦も深めた。同地区では、長く合同で地区民運動会を開いてきた旧清滝小が2021年に閉校。そこで、地域防災力を高めると同時に、住民交流の場も創出しようと考案したのが防災運動会で、昨年始めた。防災訓練は午前8時半、震度7の地震が発生したという想定で実施。各家庭は無事を示す黄色または白色のタオルを軒先に掲げ、自主防災組織と行政区長が1時間ほどかけて約380世帯を確認した。防災運動会は、ボールを水に見立てたバケツリレーや「防災・防犯○×クイズ」、炊き出しなどのほか、能登半島地震被災地で支援活動に当たっている厚生労働省災害派遣医療チーム(DMAT)事務局員で、小児救急看護認定看護師の上吉原良実さんによる講話を行った。
11月8日は「いい歯の日」
11月8日は「いい歯の日」。県歯科医師会が募集した「2024年度8020(はちまるにいまる)よい歯のコンクール」の入賞者がこのほど決まった。上位入賞者は、10日にTKPガーデンシティPREMIUM仙台西口(仙台市青葉区)で開かれる「第42回県歯科保健大会」で表彰を受ける。8020運動は、1989年から厚生省(当時、現厚生労働省)と日本歯科医師会が推進する「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動。治療済みを含む自分の歯が20本以上あると、ほぼ満足な食生活を送ることができるとされ、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」という願いを込めて始まった。よい歯のコンクールでは、今も20本以上の歯がある80歳以上の人を表彰する。大崎歯科医師会は20年度まで独自にコンクールを行っていたが、21年度から県歯科医師会に一本化。本年度は大崎地方から11人が入賞し、美里町の上野宏夫さんが特別賞、同町の鈴木けい子さん、岩渕克巳さんが8020推進財団理事長賞を受賞した。
地域と共に半世紀
大崎市三本木地域の企業でつくる「三本木企業協議会」がことし、創立50周年を迎えた。半世紀にわたり地方経済をリードし、市民活動にも加わるなど地域生活に密着した事業も積極的に進めている。節目に合わせて記念誌を発刊したほか、8日に記念式典をアインパルラ浦島(同市古川)で開き、関係者たちがこれまでの歩みを振り返るほか、一層の発展を誓う。
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