2024/11/7


男女共同参画社会実現へ

 有識者と市民代表らでつくる大崎市男女共同参画推進審議会は5日、市が庁内横断で取り組む「第3次男女共同参画推進基本計画アクションプラン」27事業の検証と評価を伊藤康志市長へ答申した。8月の諮問に基づき検討を重ねたもの。答申では「年齢や性別の違い、病気や障害の有無、社会的立場にかかわらず全ての市民が安心して豊かに生きるための総合的な施策が展開された」と高く評価。一方で「区長に男性、健康推進委員に女性を割り当てるなど市職員や市民全体に考え方が浸透しているとは言い難い」「宝(人材や地域資源)を発掘し、男女共同参画につなげる企画、具体的事業が実行されなかった」などと厳しい指摘も。「妥当」20事業に対し、残る7事業は「変更すべき」と結論づけた。

社会的自立へ経験積む

 「伊達な音楽祭」と題したイベントが10月27日、大崎市岩出山の有備館の森公園で開かれた。企画、運営には県内のフリースクールに通う児童生徒も携わり、会場の準備や出店などで活躍。多くの家族連れらでにぎわった。フリースクールに通う児童生徒たちに多様な学びの場を提供するとともに、音楽を通した多世代交流も図ってもらおうと、岩出山のフリースクール「フリースペース道」(橋雅道代表)などでつくる実行委が主催。大崎タイムスなど後援。公園の一画に設けた特設ステージでは、アマチュアバンドや岩出山武将隊伊達者など8団体がパフォーマンスを披露。会場には地元パン屋やハンドメード雑貨などの出店、キッチンカーが並び、紙灯籠作りや甲冑の着付け体験も行われた。フリースクールに通う児童生徒たちは会場設営や出店の手伝い、ステージの司会などに奮闘。大人たちに見守られながら、訪れた人たちと交流も深めていた。

高泉淳子さん華やかに

 大崎市古川出身の役者・劇作家・演出家、高泉淳子さんの「恋する秋の音楽祭Vol.12」

が4日、同市古川の祥雲閣で開かれた。紅葉に彩られた日本庭園で、高泉さんらがジャズやシャンソンを歌い、華やかなステージを繰り広げた。伝統的な茶庭と現代音楽のコラボレーションが織りなすステージは、おおさき宝大使の高泉さんが演出。チケットはすぐに完売し、この日は約100人が来場した。演奏を務めたのは、フランス生まれのアコーディオン奏者で歌手のパトリック・ヌジェさんはじめ、国内外で活躍する実力派のギタリストやベーシスト4人。「ケ・セラ・セラ」「アイ・ラブ・パリ」といったシャンソンの名曲などを次々と披露。

 

「火の用心」地域ぐるみで

 本年度の「秋季全国火災予防運動」が9日に始まる。住民の生命と財産を守ろうと、大崎地域広域行政事務組合消防本部は管内(大崎市、色麻町、加美町、涌谷町、美里町)自治体と消防団、婦人防火クラブとの連携でさまざまな取り組みを講じる。運動は15日まで。重点項目は▽住宅用火災警報器・消火器の設置推奨▽焼却行為による火災発生防止の推進▽放火火災防止対策の推進▽事業所での防火安全対策の徹底-など。運動開始に先立つ8日には、県内を拠点に活動するコミックバンド「仙台貨物」のボーカルで、おおさき宝大使のイガグリ千葉さんを古川消防署が一日署長に委嘱し、署と大崎市役所での防火広報に一役買ってもらう。

 

カラスの被害軽減へ

 文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている古川黎明高(生徒数711人)の2年生230人は10月24日、SSHに基づく授業「SS探究Ⅱ課題研究」の中間発表会を同校で行った。このうち11a班は、大崎市役所周辺地域で問題となっているカラスによる害を減らす取り組みについて報告。市民からの情報提供も呼び掛けている。内藤恭子さん(17)と横山穂乃さん(17)の11a班が設定した研究テーマは、「市民参加型カラス情報共有システムによる鳥害緩和を目指して」。カラスの行動や被害を書き込むマップをインターネット上に作成した。目的は、長期的なカラスのモニタリング調査で、カラスによるごみ荒らしやふん害、夕方の集合場所、群れの数や移動方向といった記録を蓄積。すでに行われている行政や民間による鳥害対策と照らし合わせて効果を確認し、より有効な対策につなげるとしている。

 

お菓子求め仮想パレード

 栗原市の築館聖マリア幼稚園の園児が10月31日、ハロウィーンの仮装パレードを同園周辺の商店街で行い、立ち寄った商店などでお菓子を受け取った。季節の行事を楽しみ、地域の人に園の教育活動に理解を深めてもらう狙い。3~5歳児27人が保護者とともにパレードに参加し、園周辺の約2㌔を歩いて店舗や郵便局など4カ所に立ち寄った。魔女や映画のキャラクターに変身し、正装して紳士の姿になった園児も。近くの新聞販売店では「トリック・オア・トリート(お菓子をくれないといたずらするぞ)」とねだり、キャンディーをもらっていた。