文化祭でファションショー
涌谷高(生徒数147人)文化祭の校内公開が10月25日、同校であり、生徒たちがドレスやタキシードを着てファッションショーを繰り広げ、会場を盛り上げた。本年度限りで定年退職する矢部鋼治校長(60)に対するサプライズ演出もあり、ビデオメッセージに乗せて感謝を伝えた。各クラスから選ばれた実行委員が企画し、夏休み前から打ち合わせを重ねた。衣装は、涌谷町地域おこし協力隊員で、衣装貸し出しや記念日演出などを手掛けている宮澤達さん(39)、順子さん(39)夫妻から借りた。ドレスやタキシード、和装に身を包んだ2~3年生ら6人がランウェイを優雅に歩き、模擬プロポーズを決めて笑いを誘った。自らも出演した実行委員長の久道蓮さん(3年)は「今までにない企画で忘れられない思い出になりそう」と話した。
四季の花や愛猫表現
大崎市鳴子温泉鬼首在住の日本画家、川村香月さん(32)の個展「花と猫」が、地元のホテルオニコウベ1階ロビーで開かれている。庭に咲く四季折々の花と愛猫や、鳴子温泉の夜桜を色鮮やかに描いた作品が宿泊客らの目を楽しませている。30日まで。川村さんは2019年、オニコウベスキー場近くの元ペンションへ移住し、自宅兼アトリエ「日本画工房マルコフ」を構えた。鑑賞者に花の香りや猫の手触りなどを疑似体験させるような東洋絵画の手法「写意」を大切に、写実的な描写を追究している。
秋の叙勲 県北部から20人受章
さまざまな分野で功績を挙げた人に贈られる「秋の叙勲」の受章者が決まった。全国3987人で、本県関係者は99人。県北部からは、元大崎地域広域行政事務組合消防正監の北舘善裕(70)さん=色麻町黒沢=や、加美町代表監査委員を務めた小山元子さん(73)=加美町宮崎=らが受章する。発令は3日付。天皇陛下への拝謁と省庁ごとの伝達式はいずれも8日から26日にかけてそれぞれ行われる。
園児に楽しく防災指導
中新田高で防災を学ぶ3年生が10月28日、加美、色麻両町のこども園や幼稚園などを訪れ、子どもたちに地震が起きたときに身を守る方法を楽しく教えた。高校生が先生になり、防災の知識を次世代に伝える静岡大「BOSAI(防災)ユースアンバサダー」事業で行われているプログラムを取り入れたもので、県内では初の取り組みという。
有効求人倍率1・01倍
古川公共職業安定所は、管内の労働市場を9月末現在でまとめた。それによると、求職者1人当たりに対する企業からの求人数を示す有効求人倍率は1・01倍だった。3カ月連続で上昇し、6カ月ぶりに1倍台に回復した。
障害者施設など交流
第18回大崎福祉夢まつり(大崎法人会主催)が10月26日、大崎市古川のあさひ中央公園で開かれ、障害者福祉施設などが参加して飲食物を販売したり活動を紹介したりして来場者と交流した。地域住民や企業、福祉施設が触れ合う場を設け、相互理解を深めようと開催。ことしは県内各地から約50団体が参加。各施設が製造、製作しているパンやハンドメード品のほか、豚汁や焼きそばなど飲食物を販売した。
除草作業の事故防止へ
大崎市シルバー人材センターは10月18日、安全な除草作業を学ぶ会員講習を同市古川の化女沼市民ピクニックエリア公園で開いた。受講した会員たちは草刈り機メーカーの社員から指導を受け、実習を兼ねて公園内の除草も行った。除草作業は、同センターが請け負う主な業務の一つ。講習会は会員のけがや事故を防ぐ目的で、毎年2回、依頼が増える夏と秋に行っている。この日は42人が参加。着用すべき保護具や日常的なメンテナンス方法のほか、作業中の飛び石、キックバックといった事故を予防する安全対策について指導を受けた。その後の実技では、ヘルメットやすねパッドなどの保護具を身に着け、持参した刈り払い機で雑草をきれいに刈り取った。
陸羽東線 乗客前年度から増加
JR東日本はこのほど、平均通過人員が1日2000人未満の路線の2023年度の経営情報を公開した。100円の収入を得るのに必要な費用を示す「営業係数」は、陸羽東線の鳴子温泉(大崎市)~最上(山形県最上町)間が1万3645で、久留里線の久留里(千葉県君津市)~上総亀山(同)間の1万3580、津軽線の中小国(青森県外ケ浜町)−三厩(同)間の1万3520に次いで3番目に低かった。21年度は最下位、22年度は2番目に低かったが、大崎市をはじめとした利活用策が功を奏している可能性がある。
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