鳴子峡の紅葉見頃
紅葉の名所として知られる大崎市鳴子温泉の鳴子峡が、見頃を迎えている。長引いた残暑の影響で平年より1週間ほど遅れたが、峡谷に自生するカエデやブナ、ナナカマドなどが赤や黄、オレンジに色付き、訪れた人たちを楽しませている。鳴子峡は、大谷川の浸食などで形成された深さ約100メートルの大峡谷。鳴子峡レストハウスの指定管理企業「オニコウベ」によると、10月17日前後からウルシが色付き始め、続いてブナの褐色がかった黄色が山頂から下っていった。場所によって色付き具合が異なるが、11月上旬まで楽しめそうという。国内外から多くの観光客が訪れており、鳴子峡レストハウスや国道47号大深沢橋の上から色鮮やかな景色に見入ったり、写真や動画を撮ったりしていた。
林の中の作陶展
加美町在住の陶芸家、小林千年さん(75)の作陶展が1日から、同町菜切谷の窯場「閑日窯」で開かれている。訪れた人たちは、彩られた木々や柔らかな土の感触とともに林の中に並ぶ作品を楽しんでいる。4日まで。小林さんは山梨県出身。中学時代から作陶を始め、京都の志野焼や岐阜の織部焼などを学んだ。伊達藩の御用窯として開かれた旧宮崎町(現加美町)の切込焼に魅了され、23歳のときに同町に移住。移住後、宮崎地区に第一工房、その後、同地に第二工房として敷地面積約1㌶の閑日窯を構えた。林の中の作陶展は2年おきに実施していたが、コロナ禍の影響もあり今回、6年ぶりに再開。鉢やつぼ、花器、大皿、陶板など約120点を林の中に点在させる形で展示した。
「ささ結」新米フェア 「ささ結」弁当に長蛇の列
今秋取れたての大崎市産ササニシキ系ブランド米「ささ結(むすび)」を提供する「新米フェア」が1日、市内33店舗で始まった。素材の良さが際立つ塩むすび、山形生まれのブランド米「つや姫」との食べ比べ弁当などフェアならではのグルメも。12月28日まで。「新米フェア」に先立つ10月31日、大崎市役所で「ささ結」を使用した特製弁当の販売イベントがあり、大勢の客でにぎわった。フェア本番にも参加する和洋の飲食店、すし店、カフェなど計6店舗が、それぞれの特色、自慢料理を弁当箱に詰め込み1000円で販売。正午のスタート前から売り場に長蛇の列ができる盛況ぶりで、用意された計150個は開始30分たたず〝完売御礼〟に。「ささ結」の新米販売コーナーも人気を集めた。市と古川農協などでつくる大崎の米「ささ結ブランドコンソーシアム主催。飲食店をはじめ軽食喫茶店、キッチンカー、菓子店など参加店のジャンルは幅広く、過去最大規模という。今回は姉妹都市提携40周年を記念し台東区役所(東京都)内食堂でも「ささ結」を提供してもらう。
秋の褒章 県北部から3人
産業や学術、社会奉仕などさまざまな分野で功績を残した人を顕彰する「秋の褒章」の受章者が決まった。全国の対象は812人で、本県関係者は12人。県北部からは3人が受章する。発令は3日付。省庁ごとの伝達と天皇陛下への拝謁は13、26の両日、東京都内で行われる。
世界平和を祈願
大崎市古川遺族会は先月23日、仙台市の青葉山山頂にある護国神社を訪れ、秋季大祭と併せて開かれた創建120年記念大祭に参詣した。遺族会は戦没者慰霊と世界平和活動を続けている。今回は護国神社に40人が参詣した。同神社には第2次世界大戦の戦没者遺影が飾られている。田中直彦宮司に参加した遺族全員がおはらいを受け、戦争のない世界平和を祈願した。また、遺族会員の佐藤雅子さん(82)は、戦病死した父佐藤正一少佐の記録冊子「ブリキの菓子箱-戦没者遺族への愛の手紙」を奉納した。
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