2024/10/11


衆院解散 総選挙へ

 石破茂首相は9日午後、衆院を解散した。政府は同日、臨時閣議で衆院選の日程を15日公示、27日投開票と決めた。衆院選区割りが見直されて初めての選挙で、三つの区に分断されていた大崎地方は、小選挙区制導入から初めて一つの選挙区(5区)としてまとまる。石破内閣は1日に発足したばかりで、8日後の解散は戦後最短。「裏金」、旧統一協会の関係などが大きな問題となる中、国民の審判を問う与野党の戦いが始まる。5区では自民前職に維新、共産の新人2人が挑む。

来年の年賀はがき到着

 2025年用年賀はがきが10日、大崎市の古川郵便局に到着した。年賀はがきの販売は11月1日に始まり、年賀状の引き受けは12月15日から行う。午前9時ごろ、同局の搬入口に配送業者のトラックが着いた。佐藤局長以下局員12人がバケツリレーでかご付き荷台や台車に積み込み、局内へ搬入。直接搬入する12局を除く大崎地方の25局には、この日のうちに配送した。古川郵便局総務部の尾形満課長は「手書きでしか伝わらないぬくもりがある。大切な人やお世話になった人へ、思いを込めたあいさつを送ってほしい」と呼び掛けていた。

選挙の自由と公正確保へ

 衆院解散に伴う総選挙(15日公示、27日投開票)を前に県警は10日、本部捜査2課と25警察署に選挙違反取締本部を立ち上げた。古川署も同日朝、玄関前へ看板を掲げた。「1票の格差」是正を目指す小選挙区の区割り改定により、大崎市は発足後初めて全域同一選挙区の新5区に。発足以来続いていた分断解消の一方、市内では選挙戦での混乱も懸念される。捜査2課によると、9日時点の違反警告件数は4件で、いずれもポスター掲示方法が正しくないなど文書掲示違反。

 

手作りオーナメント贈る

 小学校生活最後のハロウィーンの思い出にしてもらおうと、大崎市松山のボランティア団体「結いの会」(加藤寛会長、会員数21人)は4日、手作りオーナメント32点を地元の松山小の6年生32人に贈った。市社会福祉協議会松山支所主催のハロウィーンイベント(25日)に合わせて企画。加藤会長(76)ら8人がスギ材を電動糸のこぎりで縦約15センチ、横約20センチのカボチャ型に切り出し、オレンジ色に塗って仕上げた。この日は加藤会長ら2人が同校を訪れ、「思い思いの絵を描いて飾り、小学校生活の思い出の一つにしてほしい」と、6年生代表児童2人にオーナメントを手渡した。

 

合理的な指導法学ぶ

 県高体連柔道専門部は9月27日、講道館(東京都文京区)から講師を招待し、古川学園高で指導者講習会を開いた。講道館から講師を招いての講習会は初めてで、参加者たちは「柔道の父」と呼ばれる嘉納治五郎の教えや合理的な指導法を学んだ。講師を務めたのは、講道館図書資料部次長の向井幹博さん(62)。向井さんは、1986年のブルガリア国際など国際大会で優勝した経験がある。引退後はリオデジャネイロ五輪(2016年)男子90キロ級金メダルのベイカー茉秋さん、東京五輪(21年)男子100キロ級金メダルのウルフ・アロンさん、21年の世界選手権女子78キロ超級金メダルの朝比奈沙羅さんなどを指導した。この日は高校で柔道を教える教員ら25人が参加。嘉納の国際的感覚を持った教育観や柔道を通じた人間形成について講義を受けた後、道着に着替えて道場へ。実際に組み合って技を掛けたりしながら、試合前後の礼法を含めた高校生向けの指導法を学んだ。