ヒガンバナ見頃
大崎市古川小野の羽黒山公園に群生するヒガンバナが、見頃を迎えている。残暑の影響で開花は平年より1週間ほど遅れたが、約15万本の〝深紅のじゅうたん〟が小高い丘を染め、訪れた人たちの目を楽しませている。同公園はヒガンバナの群生地として知られ、1976年から地域住民が環境整備を行っている。今では県外から訪れる観光客も少なくない。ことしは長引いた暑さの影響で花芽の成長が遅く、「彼岸花の里まつり」が行われた9月23日時点で見頃になったのは、木陰の一画のみだった。その後、最低気温が20度を下回るようになり、開花が進んだ。まずまずの行楽日和となった1日は、平日にもかかわらず多くの地元民や観光客が訪れ、一面に広がる真っ赤な花々をじっくり観賞したり、写真に収めたりしていた。
東大寺の宝物紹介
金が日本で初めて涌谷町で取れた歴史を伝えている「涌谷町天平ろまん館」が、ことし開館30年を迎えた。節目を記念した特別展「東大寺展~東大寺と初代別当良弁僧正~」(町など主催、大崎タイムスなど後援)が同館で開かれている。産出された金が東大寺(奈良市)大仏の鍍金として献上された歴史的縁から、同寺所蔵の宝物を展示している。東大寺初代別当で、寺の創建に尽力した良弁(689~774年)にちなむ15点を並べた。同寺に伝わる説話を描いた縁起絵「東大寺縁起」2幅のうち「縁起幅」(縦152センチ、横83センチ)の副本には、ワシにさらわれた赤子の良弁や山中で修行する良弁のほか、陸奥国小田郡(現涌谷町など)で産出された金が東大寺へ届けられる様子が描かれている。目玉は、東日本での展示は初めてとされる「襟掛観音及び両脇侍像」。13世紀に作られた襟掛観音(十一面観音像)と脇侍像(執金剛神像、蔵王権現像)=江戸期作=のセットで、ワシにさらわれた良弁が母親と再会した際に親子の証しになったと伝えられている。
石破内閣が発足
自民党の石破茂総裁は1日、衆参両院本会議での首相指名選挙を経て第102代首相に就き、石破内閣を発足させた。就任後「国民の信を問う」として9日に衆院を解散し、15日公示、27日投開票の日程で衆院選を行うと表明。地方政界では新政権に対する期待と、野党との国会論争より政局を優先させたようにも映る早期解散への困惑の声が交錯した。大崎市の伊藤康志市長は「石破首相は初代地方創生相であり防災庁設置にも前向き。地方自治体、震災被災地の首長の立場で頼もしく感じる」と歓迎しつつ「自説を曲げて政局優先する動きは〝信念の人〟らしくない」とも。党人事で政調会長に就いた小野寺五典元防衛相=宮城6区=についても触れ「政権与党の政策立案を担う要職。この地域にとってプラスに働くはず」と期待感をにじませた。
有効求人倍率0・92倍
古川公共職業安定所は、管内の労働市場を8月末現在でまとめた。それによると、企業からの求人数を、仕事を探す人の数で割った有効求人倍率は0・92倍だった。前月から0・01ポイント持ち直し、2カ月連続で上昇したが、5カ月連続で1倍を割り込んだ。
大崎卓球選手権
第36回大崎卓球選手権大会(古川卓球協会主催、大崎タイムスなど後援)が9月14、15の両日、大崎市古川総合体育館で開かれた。松山三本木卓球スポーツ少年団に所属する選手が高校一般女子ダブルスと中学男女シングルス、同ダブルスで優勝するなど相次いで上位に入った。1ゲーム11点先取の5ゲームマッチで、全てトーナメントで行われた。県内の中学生から成人まで約160人が出場し、激しいラリーを続けたり鋭いスマッシュを打ち込んだりと白熱の試合を展開していた。
輪島の復興を後方支援
栗原市は9月30日、元日の能登半島地震に続き21日の能登豪雨で再び大きな被害を受けた石川県輪島市のふるさと納税に関連する業務の一部を代行する「代理寄付」を始めたと発表した。寄付した人への納税証明書の郵送などの業務を代行し、被災自治体に負担をかけずに復旧・復興の資金を集める。27日の受け付け開始からわずか3日で50万円を超える寄付が全国から寄せられており、年末まで寄付を呼び掛けて被災地に贈る予定。
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