2024/9/13


県畜産共進会始まる

 家畜改良および飼養技術の向上に研さんした成果を披露する2024年度県総合畜産共進会(県畜産協会主催)が6日、美里町のみやぎ総合家畜市場で開幕した。7日にかけて肉用牛の部が開かれ、大崎地方などの畜産農家が肥育技術の成果を競った。県産黒毛和種延べ64頭が月齢や出産経験の有無別に五つの区分に出品され、うち46頭は大崎地方を含む県北部の出品者が占めた。個体審査に続いて比較審査が行われ、月齢に応じた発育状態や体つき、毛並みを審査員が確かめた。最高賞の農林水産大臣賞に次ぐ農林水産省畜産局長賞・県議会議長賞に輝いたのは大崎市田尻字町の後上藤三さん(39)の「ゆりあん6」(1歳2カ月)。県基幹種雄牛「茂福久」を父に持つ自家産で、高い評価を受けた。乳用牛の部は25日に同市場、肉豚の部は10月23~25日に県食肉流通公社(登米市)でそれぞれ行われる。

 

鉄道模型や駅のジオラマ

 鉄道にちなんだ企画を集めた初めての催し「ココだ!鉄道フェスティバル」(実行委員会主催)が7日、美里町のJR小牛田駅構内と駅東地域交流センターを中心に開かれた。鉄道ファンらが鉄道模型や関連グッズを出展。四半世紀前の同駅構内を再現したジオラマが並び、親子連れなどが鉄道に親しんだ。同駅東西自由通路いっぱいの80メートル間にトイトレイン(プラレール)のレールを設け、東北新幹線と東北本線を再現。持ち込んだ車両を走らせた子どもたちが「小牛田駅通過」「終点、新青森」などと声を上げながら長大なコースをひたすら走る姿を追いかけた。「関東学生鉄道研究会連盟」などに加盟する15大学の学生は、精巧な鉄道模型(Nゲージ、HOゲージ)を走らせ、魅力をアピール。1999年ごろの小牛田運輸区(現小牛田統括センター、仙台車両センター小牛田派出所)を表現したジオラマでは、当時運行されていた車両が4路線別に並び、懐かしいカラーリングが関心を集めた。

 

菱取り唄全国大会

 大崎市鹿島台に伝わる民謡「菱取り唄」の継承を図る「宮城菱取り唄全国大会」(鹿島台観光物産協会主催、大崎タイムスなど後援)が8日、同市鎌田記念ホールで開かれた。鹿島台町長杯を経て全国大会になってから20回目の節目で、県内外の74人が年齢別3部門でのどを競った。菱取り唄は、干拓前の品井沼(同市鹿島台)に自生していたヒシを取る際に歌われていた。大会は、地域の文化振興や活性化につなげるのを狙いに1993(平成5)年に始まり、2004年に全国大会に拡大。ことしは県内一円と山形県から80人がエントリー。一般の部は、予選会を通過した15人が決選会に臨み、「はあ~」という歌い出しで始まる菱取り唄を声高らかに歌い上げた。

 

男女そろって全国へ

 中学生バレーボールチーム「INSISTCLEAN(インシストクリーン)」の部員たちが10日、大崎市役所を訪れ、県代表として男女で出場する第27回全国ヤングクラブ優勝大会(14日開幕)に向けて健闘を誓った。男女とも同市三本木小と三本木総合体育館が練習拠点。地元にとどまらず県内外からバレー好きの中学生が集まっている。男子(部員数16人)は創部3年目で初の全国大会、14年目の女子(同22人)は4年連続6回目の出場で、おととしに準優勝、昨年8強と大会上位常連の強豪だ。県予選(7月上旬)でアベック優勝を達成し、夢の舞台への扉をこじ開けた。

 

コロナ 大崎3週続けて県内最多

 県は12日、第36週(2~8日)の感染症発生動向調査週報(速報)を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、新型コロナウイルスで合わせて251人の感染が報告された。前の週から36・4%増加。1定点医療機関当たりでは25・1人と、3週連続で県内で最も多かった。圏域ごとの定点医療機関で診断された新型コロナ感染者報告数は▽大崎251人(1定点医療機関当たり25・1人)▽仙南166人(同23・71人)▽石巻187人(同18・7人)▽気仙沼66人(同16・5人)▽塩釜247人(同15・44人)▽仙台市331人(同7・52人)。仙台市以外の5圏域で前の週を上回り、県全体では15・5%増の1248人(同13・71人)だった。