2024/9/11


気軽に健康チェックや相談

 医療や健康づくりに関する気軽な相談の場となっている「フラッといしかいサロン」が7日、大崎市図書館多目的ホールで開かれた。拡大版の今回は市民らが次々と訪れ、心身の健康状態を再確認していた。同サロンは大崎市医師会、市、市図書館が主催し、2018年にスタート。6月から翌年2月まで毎月1回、多くの人が利用する市図書館を会場に血圧測定や健康相談、関連図書を並べる「ミニ図書館」を行っている。このうち9月と2月は拡大版として実施。体組成や骨密度、血管年齢、歯周病などを確認できる専用機器が並ぶほか、健康体操、健康や栄養、薬の相談コーナーも設けている。この日は開始と同時に、職員らの呼び掛けで立ち寄った図書館利用者を含め100人近くが来場。専用機器で健康チェックを受けたり、専門家に相談したりしていた。

幼年消防クラブ結成

 ことし4月に開園した色麻町の幼保連携型認定こども園「わくわくゆめの樹こども園」で6日、幼年消防クラブの結成式が行われ、1期生となる年長児36人が防火を誓った。式では、加美消防署の板垣英明署長が代表園児に任命証を手渡すと、そろいの法被を着た園児たちが「火遊びしません」「マッチやライターを持ちません」などと大きな声で宣誓。この後、大崎広域消防本部が考案した「ぼうさい体操~ぐらぐらステップ~」で防災を学習。同署署員が扮するヒーロー「消防戦隊タスケンジャーZ」、同町のマスコットキャラクター「かっぺい君」「まこちゃん」と一緒に楽しく踊りながら、地震発生時の行動を確認した。

 

大崎市人口 前月比162人減少

 大崎市は、今月1日現在の住民基本台帳人口を発表した。人口は12万2491人(男6万327人、女6万2164人)で前月比162人減り、世帯数も5万3155世帯で同21世帯減少。いずれも外国人(世帯)含む。このうち人口動態について、自然増減は出生52人(男24人、女28人)に対し死亡145人(男67人、女78人)で差し引き93人減。社会増減は転入206人に対し転出275人で69人減の転出超過。人口を旧市町別(7地域)でみると、多い順に古川7万5588人(前月比102人減)、鹿島台1万751人(同3人増)、田尻9497人(同14人減)、岩出山9297人(同28人減)、三本木7270人(同11人減)、松山5256人(同2人減)、鳴子温泉4832人(同8人減)。微増の鹿島台を除く6地域で前月より下回った。

 

職員の名札 姓名外す

 大崎市は10月1日から、全職員の名札からフルネームを外して顔写真と役職名のみの表記とする。職員名指しのカスタマーハラスメント(カスハラ)事案があり、個人情報保護とトラブル回避のため変更に踏み切った。複数職員に対するインターネットの外部サイトでの誹謗中傷を踏まえたもの。SNSが普及する中で、カスハラ対策で名札表記を名字のみ、名前のみとする動きは官公庁、民間問わず全国的に拡大しつつあるが、フルネームを外すのは珍しい。市人財育成課は「特徴的な名字や名前への配慮」と理由を明かす。

 

石井桃子と鶯沢の縁とは

 みやぎ県民大学開放講座が8月29日、大崎市古川福沼の宮城誠真短大で開かれた。「クマのプーさん」や「ピーターラビット」、「うさこちゃん(ミッフィー)」といった著名な海外児童文学を翻訳した作家で翻訳家の石井桃子さん(1907-2008年)と栗原市鶯沢との関わりが紹介された。元鶯沢小校長で国語の専任講師の大塚初美さん(62)が講師を務めた。大塚さんによると、石井さんは太平洋戦争が終わった1945年8月15日、友人の狩野ときわさんとともに、狩野さんの古里である鶯沢村で農場を開業。鶯沢小で児童に本の読み聞かせも行っていた。村での経験は著作「ノンちゃん雲に乗る」が生まれるきっかけとなり、農場は「ノンちゃん牧場」と呼ばれて親しまれたという。

 

3年連続で最優秀酒蔵

 香港で開かれている日本酒コンクール「オリエンタル・サケ・アワーズ2024」の審査結果がこのほど発表され、最優秀酒蔵賞に新澤醸造店(大崎市三本木北町)が3年連続で選ばれた。9部門のうち2部門でチャンピオンに輝いたほか、金賞11点、銀賞13点、銅賞36点と各部門で軒並み入賞。〝世界一の蔵元〟の実力をあらためて海外に示した。

 

エコツアーで大崎へ

 武蔵野大(東京都)の学生18人が5日、学外での体験を通し社会の課題を探る「フィールド・スタディーズ」で大崎市古川の大崎広域中央クリーンセンターを訪れ、ごみ焼却熱を発電に利用する循環型システムに理解を深めた。「フィールド・スタディーズ」は全学生を対象に、学生がメニューを選択し、地方の現場などを訪れ学んでいる。訪れたのは「世界農業遺産大崎耕土エコツアー」を選んだ1年生。選択した約40人が2班に分かれ、第1班は8月27~30日に市内を訪れた。今回の第2班は3日から6日までの日程で、第1班と同じ内容で行われた。市世界農業遺産未来戦略室の職員から、同遺産に選ばれた伝統的な水管理などについて説明を受け、「大崎耕土」の水田を潤す大堰頭首工(大崎市岩出山)や屋敷林の居久根(いぐね)を訪れたほか、伝統食の「ずんだ」を作る体験も行った。