伊達武者行列練り歩く
青年期の12年間、現在の大崎市岩出山を治めた仙台藩祖・伊達政宗(1567~1636年)をたたえる「第61回政宗公まつり」が8日、岩出山地域中心部で開かれた。騎馬武者をはじめとした「伊達武者行列」など総勢約700人が目抜き通りを練り歩き、豪華な戦国絵巻を繰り広げた。行列は、豊臣秀吉の朝鮮出兵に際し、兵3000人を率いて上洛した様子を再現したもの。漆黒のよろい、かぶとに身を包んだ伊達政宗をはじめ、片倉景綱や留守政景ら伊達家家臣、岩出山高生徒が操る姉妹都市宇和島市の山車「牛鬼」などが、旧有備館前から通丁交差点までの約1・2キロを2時間かけて行進した。
伝統の味と技術伝承
ライフスタイルの多様化に伴い伝承の機会が失われつつある精進料理について、調理技術や工夫を見直すのを狙いにした研修会が5日、加美町宮崎福祉センターで開かれた。同町と大崎市古川の女性農業者でつくる「大崎地域農村生活研究グループ連絡協議会」の会員ら合わせて約30人が、地元で伝えられてきた料理を披露、情報交換した。県によると、農村には古くからの慣習や風習、行事があり、このうち葬儀は女性が中心になって支えてきた。法要に合わせて出されるのが精進料理で、分量や調理技法は主に口伝で受け継がれてきた。近年、葬儀は会館で営まれることが増え、精進料理の伝承が危うくなってきている。そこで各地で長年培われてきた技術や知恵を見直そうと、同会と県大崎農業改良普及センターが研修会を初めて企画、開催した。
新酒の仕込みへ
大崎市松山の酒蔵会社「一ノ蔵」(鈴木整社長)は5日、新酒向けに自社栽培している酒米わせ種「やまのしずく」の収穫を始めた。栽培面積は、農業への参入から20年で12倍に拡大。この日刈り取ったコメをもとに24日に今期の酒造りを始め、11月13日の新酒発売を目指す。2004年に農業部門を立ち上げたときの栽培面積は2ヘクタールほどで、年々少しずつ増やしてきたほか、殺虫剤使用量をほぼゼロに抑えるなど環境負荷軽減も図ってきた。ことし作付けした24ヘクタールのうち酒米は17ヘクタールで、やまのしずく5ヘクタールのほか、酒造好適米の「吟のいろは」と「蔵の華」。好天に恵まれ、例年より1週間ほど早く生育。これまで培ったノウハウを基に水や施肥量を管理し、刈り取り時期を見極め、高温障害も見られないという。
宮城仙北ボーイズ準V
中学硬式野球5団体の頂点を決める「2nd(セカンド)エイジェックカップ中学硬式野球グランドチャンピオンシリーズ」は8日、阪神甲子園球場で決勝が行われ、宮城仙北ボーイズ(ボーイズリーグ代表)はポニー筑後リバーズ(ポニーリーグ代表)に2-3で敗れて準優勝となった。二回に先制点を挙げた宮城仙北は終盤追いつかれ、1-1のまま最終7回で決着がつかず1死満塁状態でイニングが始まるタイブレークの延長へ。八回は両軍無得点で九回表、併殺崩れの間に1点を挙げたものの、その裏の守りで押し出しから適時打を浴び、逆転サヨナラ負けを喫した。
読書で健やかな成長を
生命保険協会宮城県協会(仙台市青葉区)は5日、大崎市古川宮内のえがおの保育園に図鑑や絵本10冊を届けた。読書を通じた子どもたちの健やかな成長に期待を込める。保護者の子育てと仕事の両立を支援する社会貢献活動で、県内各自治体から推薦された保育園や幼稚園、認定こども園に毎年絵本を寄贈している。東日本大震災の復興支援として2012年度に始まり、ことしで13年目を迎えた。寄贈先から希望された本を1カ所当たり2万円分、協会員が直接届けている。財源は協会に所属する保険会社の社員約6000人の募金で、本年度は15カ所に計172冊を贈った。
古川学園 北部制す
「第18回秋季県高校野球」北部地区予選は7日、大崎市鹿島台中央野球場で第1代表決定戦と敗者復活代表戦の計3試合を行った。北部地区優勝を懸けた第1代表決定戦は、今夏4強の古川学園が東北学院榴ケ岡に逆転勝ち。また、敗者復活代表戦に挑んだ古川と3校連合(黒川、古川黎明、迫桜)が県大会出場の切符をつかんだ。敗者復活代表戦は、古川が粘りを発揮して富谷に競り勝ち、2大会ぶりに県大会出場を決めた。3校連合は4-3で築館を破り、県大会に進出。古川黎明は、部員不足により初めて連合として参加した。連合チームが秋季県大会に出場するのは初めて。
磨き上げた声で吟ずる
詩吟の宮城岳風会は8月31日、加美町中新田公民館で「県北(大崎・栗原)地区吟道大会」を開いた。両地区の9教場から約50人が出場し、磨き上げた声で朗々とうたい上げた。詩吟(吟詠)は、漢詩や日本古来の和歌、俳句を特有の節回しで詠じる伝統芸能。同大会は、昇段試験前の腕試しも兼ね、日頃の練習成果を発表しようと年1回実施している。この日は、古川黎明高の吟詠剣詩舞愛好会が幕開けを飾り、「心に太陽を持て」を吟じたほか、剣舞「白虎隊」をりりしくも華麗に演じた。このほか、特別演奏として東六教場(仙台市)の石垣線岳さんが沖縄地方の民謡を披露した。
親子で作った力作ずらり
夏休みに児童が保護者と共に作り上げた作品の展示会が、涌谷町くがね創庫で開かれている。自由な発想を創意工夫で形にした作品が会場を埋め尽くしている。13日まで。涌谷第一小PTAが主催し、同校の児童たちが手掛けた約300点が学年別にずらり。台座に何十本ものくぎを打ち付けたパチンコ台や、さまざまな色紙をちぎって黒い台紙に貼り付けて打ち上げ花火を表現した力作などが並ぶ。
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