宮城仙北ボーイズ凱旋
ボーイズリーグ全国大会「第55回日本少年野球選手権大会」中学生の部で東北勢初優勝を成し遂げた宮城仙北ボーイズの優勝報告会は15日、大崎市役所であり、地元チームの凱旋に庁舎内が沸いた。今月上旬、大阪市などを舞台に全国各支部代表48チームが激戦を繰り広げた選手権大会。東北中央支部代表で2年連続出場の宮城仙北は、初戦で指宿(鹿児島県支部)に大勝すると勢いづき、過去6度跳ね返されてきた〝4強の壁〟超え。愛知名港(愛知中央支部)との決勝は最速140キロ右腕菅原駿(岩手・厳美中)から下手投げの山田悠月(中新田中)らにつなぐ変幻自在な継投策で相手打撃陣を翻弄。味方打線も着実に加点し7-3で歓喜の勝利。予選を含めリーグ加盟607チームの頂点に立った。
現役部員と心一つに
古川高吹奏楽部OB・OG会は12日、演奏会(大崎タイムスなど後援)を美里町文化会館で開いた。同校の共学化(2005年)に伴いOB会からOB・OG会になって初めての開催で、音楽教員として同部を長年指導した友川廣人さん(87)=大崎市古川=の米寿祝いを兼ねて企画。プロを含む幅広い世代の卒業生が国内外から集まり、現役部員約40人と息の合った演奏を響かせた。演奏会は、前身のOB会が1970(昭和45)年に第1回を催したのが始まり。今回、遠くは米国や関西圏、関東圏などから、昨年度卒業生から77歳まで64人が集結。友川さんのほか、元東京交響楽団首席トロンボーン奏者の金澤茂さん(77)らの指揮の下、クラシックやJポップなど10曲余りを演奏した。
空手「全中」へ挑む
第32回全国中学生空手道選手権大会(20日開幕、大阪市)に挑む大崎市古川東中の4選手が7月31日、市役所で出場報告を行った。市役所を訪ねたのは女子個人組手の柴田芽依那選手(3年)と、3人一組で争う男子団体型・組手の和野悠馬選手(2年)、熊谷利琉選手(同)、鈴木亮翔選手(1年)。県代表を率いる古空会の中村大貴さんが「柴田は全国レベルの高いポテンシャルを持つ。団体の3選手も心技体そろえば十分上位が狙える」と語る高評価の逸材ぞろいだ。
平和への願い改めて
戦後から79年を迎えた15日、大崎地方の各地で戦没者を追悼し、平和を願う行事が行われた。大崎市古川東大崎地区の昭忠碑前では「平和を願う会」が開かれ、青空の下、地域住民らが祭壇に玉串をささげた。昭忠碑は1955(昭和30)年、有志の寄付で建立。日清戦争、日露戦争、太平洋戦争で亡くなった同地区出身の約80柱を祭っている。婦人会が中心となって慰霊祭を年1回行っていたが、昭和50年代末ごろになくなり、石碑周辺は荒れ放題となっていた。そこで、同地区の新田中行政区自主防災組織と子松神社総代会は、約40年ぶりとなる慰霊祭を兼ねた同会を企画。碑周辺の草刈りを行い、碑には平和を象徴する黄色い幕を巻くなど準備してきた。大崎市古川の吉野作造記念館では「第25回大崎市平和のつどい」が開かれ、参加者約30人が恒久平和を願った。正午に鳴らされた「民本の鐘」に合わせ、出席者たちが戦没者に黙とう。続いて、出席者を代表して佐藤ミネ子さんが非核三原則堅持や恒久平和を訴えた「平和希求のまち大崎市宣言」と「核兵器廃絶・平和のまち古川市宣言」を朗読した。
経営戦略の策定学ぶ
若手経営者らを対象とした「77R&Cエグゼクティブ・スクール」の第2回が8日、古川商工会議所で開かれ、受講者は経営戦略の策定について学んだ。同スクールは、後継者らの育成を図り地域経済を活性化させようと、七十七リサーチ&コンサルティング(R&C)が七十七銀行と共催し、ことし初めて古川と仙台市内で開いている。2回目のスクールには25人が参加。第1回に引き続いて講師を務めたエムストリームコンサルティングの植田正樹代表取締役は、経営戦略を作る前提として現状分析の方法、会社の中長期的な方向性の策定について語った。
コロナ 2週続けて大崎が最多
県は15日、第32週(5~11日)の感染症発生動向調査週報を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、新型コロナウイルスで合わせて233人の感染が報告された。1定点医療機関当たりでは前の週に続いて県内最多。県全体は8週ぶりに減少に転じたが、大崎管内は増え続けている。圏域ごとの定点医療機関で診断された新型コロナ感染者報告数は▽大崎233人(1定点医療機関当たり23・3人)▽気仙沼70人(同17・5人)▽石巻132人(同13・2人)▽塩釜199人(12・44人)▽仙台市401人(同9・11人)▽仙南41人(同5・86人)。前の週から増えたのは大崎と気仙沼だけで、県全体は12・4%少なくなって1076人(同11・82人)だった。
菓子と茶で庭園を満喫
歴史ある庭園を満喫してもらおうと、大崎市岩出山の史跡名勝、旧有備館および庭園で10日から「有備館夏のおもてなし」が開かれている。9月29日までの土・日・祝日に同館主屋「御改所」の縁側で菓子と茶を楽しめる。岩出山町史などによると、岩出山伊達家の学問所として知られる同館の御改所は、客人をもてなす場でもあったとされる。歴史を感じさせる同館の新たな魅力を来場者に楽しんでもらいながら文化財を大切にする意識も育む狙い。地元菓子店の菓子と冷茶を併せて提供する。
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