銀メダル手に
パリ五輪スケートボード女子ストリートで銀メダルを獲得した仙台市出身の赤間凛音選手(15)=東北高1年=が8日、拠点とする大崎市内の民間練習場で取材に応じ、夢舞台を笑顔で振り返った。サーフィン好きな父竜児さんの影響で小学2年から競技を始め、現在は竜児さんが設計を手掛けた「ビーナッツ・スケートボードパーク」(同市古川栄町)に通い腕を磨く。鎖骨と骨盤が折れる昨夏の大けがを乗り越え、五輪初挑戦で表彰台まで駆け上がったシンデレラガールだ。現在の世界ランキングは2位。7月末に帰国後、すでに次の目標を見定め練習再開。この日も報道陣の前で大技を次々決めていった。市職員から祝いの花束が贈られると、ボードを操るときの真剣な顔から一転、少女らしい屈託ない表情をのぞかせた。
「かっぱブギ」でパレード
色麻町の「第35回かっぱのふるさと祭り」(同実行委員会主催)が4日、町役場前広場を中心に開かれた。同町の三大イベントの一つ。町内外から3500人余りの家族連れなどが訪れ、ステージショーやキッチンカーフェス、町テーマソング「かっぱブギ」の踊りパレードなどを楽しんだ。かっぱ伝説が残る同町ならではの夏祭り。会場では先着1000人に顎ひも付きの紙皿「かっぱのお皿」が配布され、頭に皿を乗せた大人や子どもの姿が見られた。祭りの終盤は、町民らによる「かっぱブギ」。各行政区やクラブなど25の団体が、法被やアロハシャツ、かっぱのコスプレなどそろいの衣装を身に着け、夏の暑さを吹き飛ばす圧巻の踊りを披露。沿道の見物客は、住民たちに大きな拍手を送っていた。
江合川かわまちづくり 支援制度登録
国土交通省東北地方整備局は8日、「江合川かわまちづくり」(大崎市)、「阿武隈川丸森地区かわまちづくり」(丸森町)両計画を「かわまちづくり支援制度」に新規登録したと発表した。自治体、住民との連携で「まちと水辺が融合した良好な空間形成」を進めていく。国交省管理の河川や周辺道路を地域活性化に生かす計画申請に対し、財政支援を行う制度。県内では石巻(石巻市)、閖上(名取市)などが先進事例で、今回の2カ所が加わり計7カ所に。同整備局管内で計30カ所となる。このうち「江合川かわまちづくり」は大崎市古川の桜ノ目橋-国道4号新江合橋間(約1・6㌔)の左岸が計画区域。河川敷を整備し、野外イベントや水辺を楽しむアクティビティの場としての利活用を思い描く。2030年度運用開始が目標という。
おおさき中学校生徒会サミット
「おおさき中学校生徒会サミット」は7月26日、大崎市役所で開かれ、市内11校の生徒会役員が学校単位で取り組むSDGs(持続可能な開発目標)について意見を交わした。市教育委員会主催の恒例事業。今回は同市が進める「SDGs未来都市」づくりへの参画を促そうと「私たち中学生の♯おおさき未来SDGs」をテーマに。参加各校の事例発表と意見交換で、より良い取り組みについて議論を深めていった。発表では「住み続けられるまちづくり」を目指す清掃活動(古川東中ほか)「ジェンダー平等実現」に向けた女子生徒のスラックス制服導入と校則改定の議論(岩出山中)など独自色あふれる取り組みが次々と飛び出した。古川南中は生徒、保護者ぐるみの古着回収活動で900着が集まったと報告。古川中と鹿島台中は給食の残食量を毎日「見える化」することで食品ロスに努めていると説明した。
戦没者らの冥福祈る
太平洋戦争の遺族でつくる大崎市古川の敷玉遺族会は7月20日、地元に立つ忠魂碑を清掃し、戦地で亡くなった親族の冥福を祈った。忠魂碑は1926(大正15)年9月、西南戦争で没した旧敷玉村の人々を悼むため、同市古川石森天王山に建立された。その後、太平洋戦争で戦死、病死した137柱の霊も慰めていたが、78(昭和53)年の宮城県沖地震で倒壊し、遺族や地元有志らの手で旧協和中学校跡地に再建された。清掃活動は毎年この時期に実施。この日は役員8人が参加し、熱中症に気を付けながら石碑周辺に植えられた樹木の剪定、雑草の除去に汗を流した。作業後は石碑に手を合わせ、刻印されている名前の中から親族を探していた。
児童書172冊 大崎市へ
TOPPANホールディングス(東京都)は2日、グループ会社フレーベル館の児童書172冊を大崎市へ寄贈した。市側は市役所本庁舎屋内広場「パタ崎さん家(ち)」キッズルームで活用する。ホールディングスの麿秀晴代表取締役CEO=旧松山町(現大崎市松山)出身=が宝大使を務める縁。事前に麿氏自ら市役所視察を行い、世界的童話「オズのまほうつかい」「ヘンゼルとグレーテル」や、世代をまたぎ根強いファンを持つ「アンパンマン」シリーズなど、親子らでにぎわうキッズルームにぴったりの本を選んだという。
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