2024/8/9


「古川なす」知名度アップへ

 古川農協なす部会は「古川なす」のブランド力アップを目指して出荷包装のデザインを一新し、2日、大崎市古川のアインパルラ浦島で記念イベントを開いた。デザインの考案者が製作経緯などを説明したほか、同部会が生産したナスを使った料理を味わい、料理コンテストの表彰も行った。同部会は部員数43人。合計3・1ヘクタールでナスを生産しており、生産規模は県内一。昨年は約250㌧を生産し、県内の青果市場などに出荷した。プラスチックのナス包装資材は、同部会が発足した37年前から変わらなかったが、知名度を高めようと新しいものに変更。7月初めから順次、切り替えを進めている。白地に書かれた「ナス紺」色の文字は「コントラストがあり、見やすくなった」と好評という。記念イベントには、なす部会員をはじめ、古川農協、市の関係者ら50人ほどが参加した。デザインしたのは、東京でデザイン会社を経営し、古川に移住経験がある大倉しおりさん(36)。大倉さんは「生産に取り組む農家の姿勢から、文字は正直、真っすぐを表現し、マークは一筆書きのようにデザインした」と説明した。

就職試験に備え模擬面接

 来春卒業する高校生の就職活動が本格化する中、中新田高で2日、模擬面接が行われた。面接官を務めたのは地元の企業経営者ら。就職を目指す3年生が臨み、就職試験本番に備えた。PTAと同窓会が合同で企画しているもので、20年近く続く伝統行事。地元企業への就職希望が多い生徒たちを支援しようと、地域の経営者や官公庁職員が面接官役を引き受けている。本年度は3年生90人のうち55人が就職を希望しており、この日は18の企業や官公庁が協力。面接官役は2人ずつに分かれ、9会場で模擬面接を行った。時間は1人25分。生徒は身だしなみや姿勢を整えた後、緊張した面持ちで入室。面接官役に真っすぐ向き合い、自己アピールや高校で努力したこと、さまざまな世代の同僚とコミュニケーションを取る方法といった質問に、一つ一つ丁寧に答えていた。

熱中症に注意呼び掛け

 連日の猛暑で熱中症に伴う救急搬送増加が懸念されるとして、大崎広域消防本部は圏域住民に注意を呼び掛けている。昨年8月には熱中症発症者だけで109人に及び、年間搬送数を過去最多へ押し上げる要因となった。消防本部のまとめでは、圏域1市4町における今夏の熱中症救急搬送数は6月15件、7月56件、8月17件(7日現在)と推移。計88件のうち中程度以上が57件で、これまで死者はない。年齢別では高齢者が約6割を占める。状況別でみると、庭仕事を終えた後など自宅での発症が最も多い。7月2日に開かれた大崎地区中学校駅伝大会(大崎市田尻)で複数の選手が熱中症症状を訴えて病院へ運ばれるなど、若い世代の発症例も珍しくない。消防本部警防課は屋外作業(活動)者に対し▽作業時間帯の工夫▽小まめな休憩と水分、塩分補給-といった「予防と対策」を訴える。さらに「屋内でも室温、湿度の上昇に伴い熱中症リスクが高まっていく。エアコンの積極活用や窓からの日光遮断など高温多湿にならない環境づくりを心掛けて」(警防課)と。

 

宮城仙北ボーイズ日本一

 ボーイズリーグの全国大会「第55回日本少年野球選手権大会」は7日、大阪シティ信用金庫スタジアムで小、中学両部門の決勝があり、中学生の部では宮城仙北ボーイズ(東北中央支部)が愛知名港ボーイズ(愛知県中央支部)を7-3で破り初優勝した。東北勢の優勝も大会史上初。

 

コロナ大崎で県内最多

 県は8日、第31週(7月29日~8月4日)の感染症発生動向調査週報(速報)を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、新型コロナウイルスで合わせて212人の感染が報告された。前の週の約1・5倍で、1定点医療機関当たりでは県内最多。県全体も7週連続で増えている。圏域ごとの定点医療機関で診断された新型コロナ感染者報告数は▽大崎212人(1定点医療機関当たり21・2人)▽石巻201人(同20・1人)▽塩釜242人(同15・13人)▽気仙沼55人(同13・75人)▽仙南84人(同12人)▽仙台市435人(同9・89人)。前の週から少なくなったのは仙南だけで、県全体は11・2%増えて1229人(同13・51人)だった。

 

鵜澤、決勝進出ならず

 パリ五輪陸上男子200メートルの準決勝が8日未明(現地時間7日夜)に行われ、栗原市高清水出身の鵜澤飛羽選手(21)=築館高-筑波大4年=は第2組で20秒54の6着に終わり、決勝進出を逃した。観客席に最も近い9レーンに入った鵜澤選手は、隣の8レーンの300メートル世界記録保持者、レツィレ・テボゴ選手(ボツワナ)にコーナーで追いつかれて慌てたか、スピードに乗ったいつもの走りはみられなかった。決勝進出は各組の1・2位と、3位以下のタイム最速2人だけ。鵜澤選手は24人中13番目タイで、向かい風の影響もあったとみられるが、2日前の予選から0秒21遅れた。

 

夏休み中の事故防げ

 夏休み中の事故を防ごうと、古川署は7月31日、小学生向け交通安全教室を大崎市古川中央児童館で開いた。児童約100人が参加。講師役の署員は生活道路でのさまざまな注意点や、自転車乗車時のヘルメット着用義務化など新しい交通ルールについて説明したほか、車道飛び出しや交差点の事故を未然防止する「止まる(一時停止)」「見る(安全確認)」「待つ(安全確保)」の順守も呼び掛けた。児童館側の協力で児童一人一人の「交通安全の誓い」を模造紙に張り出す企画も。「ルールを守ります」「信号をしっかり見る」「道路は右、左、右を見て車が来ないことを確認してから渡る」など、どの子も事故から身を守る心構えができた様子。代表児童が全員分を署員に手渡し、無事故の夏休みを約束した。

 

あ・ら・伊達な夏祭り

 大崎市岩出山の「あ・ら・伊達な道の駅」で13日から15日まで、地域密着型の夏祭りイベント「あ・ら・伊達な夏祭り」が開かれる。メインの14日は午後6時半から盆踊り大会が行われるほか、景品が当たる抽選会なども実施。屋外ステージでは3日間を通して多彩なゲストが出演し、お盆の岩出山を盛り上げる。あ・ら・伊達な夏祭りは、お盆期間中の集客増につなげようと、施設を運営する第三セクター、池月道の駅が2014年に企画。地元と物心両面で結び付きを強めることも狙いの一つで、ステージには芸達者な住民有志や高校の吹奏楽部、ダンス部など、地元ゆかりの個人やグループが主に立ち、多彩な演目を披露する。ことしのステージショーは3日間とも午前10時スタート。出演者は、創作和太鼓駒の会、古川黎明高吹奏楽部、古川工業高ダンス部、氏家もと子一座。お笑い芸人コンビのバクコメやタレントのワッキー貝山さん、歌手の奈良姉妹、竹澤亜衣さん・遊佐夏子さんも出演する。日光さる軍団も猿回しを披露する。