2024/7/12


創作活動でストレス緩和

 創作活動を通じてストレス緩和などを目指す「臨床美術」の教室が4日、大崎市古川清滝地区公民館で開かれた。参加者は自分の手で作品を作り上げていく楽しさを味わった。臨床美術は、絵を描いたりオブジェを作ったりすることで脳を活性化させ、認知症予防やメンタルケア、子どもの感性教育などにつなげる芸術療法の一つ。創作経験がない人でも参加できるよう、制作プロセスや指導法が工夫されている。同館では高齢者向けの講座として2019年に始め、現在は対象年齢を問わない教室として年1回開いている。講師は東北福祉大社会貢献・地域連携センター「仙台元気塾」の臨床美術士、古瀬布美子さんが初回から務めている。

 

異なる音楽ジャンル競演

 大崎市出身で米国在住のソプラノ歌手青木麻奈美さんら音楽家5人による「クロスオーバーコンサート」が6月30日、市図書館であり、会場いっぱいの観客たちはオペラ、ジャズ、日本民謡、ロックなど異なるジャンルの競演に酔いしれた。ピアニスト及川久美子さん(仙台市在住)の優雅な調べに乗せた青木さんのオペラ曲に始まり、津軽三味線奏者小野越郎さん(白石市在住)とロックバンド「admires(アドマイヤーズ)」ドラマー室谷碧来さん(大崎市出身)は息が合ったセッションとそれぞれ自慢のソロを披露。ジャズシンガーMIKAさん(栗原市在住)も加わると五つの個性のクロスオーバー(混じり合い)状態となり、ステージと客席の一体感は最高潮に達した。

 

 

一ノ蔵(松山)と佐浦(塩釜)コラボ

 県内の酒蔵で出荷量1位の一ノ蔵(大崎市松山)と2位の佐浦(塩釜市)が共同で純米吟醸酒の開発を進めている。昨年に続き2年目の取り組みで、ことしが最後。両社は9日、検討会を佐浦で開き、10月22日の発売に向けてアルコール度数を決めた。ロナ禍に伴う日本酒の消費低迷を受け、日本酒になじみが薄い若年層に訴求しようと、2年間限定プロジェクトとして始めた。昨年は「うららとくらら」と名付けて1万2000本余りを販売し、1週間ほどで完売した。ことしは、前回のテーマ「日本酒文化を変える」に「基本に帰る」を追加。1986(昭和61)年に県酒造組合が全国に先駆けた「みやぎ・純米酒の県宣言」を踏まえ、県産ササニシキ100%の純米酒をうたう。両社の蔵でそれぞれ醸造し、同量ずつ調合する。20~40歳代半ばを主要客層に想定し、昨年産並み本数の出荷を目指す。県内一部の酒販店で扱う。720ミリリットルで税込み1980円。

 

美しいまちづくりへ

 美しいまちづくりの実現を目指し、業界団体の大崎市建親会(68社)は5日、市内7地域(古川、松山、三本木、鹿島台、岩出山、鳴子温泉、田尻)で道路清掃のボランティア活動を繰り広げた。「市道路クリーンキャンペーン」と銘打ち会の発足初年度(2006年)以来、恒例の取り組み。公道整備を含む市発注工事、協定に基づく災害支援活動に加え、環境美化面でも市に貢献している。

 

記者の仕事に触れる

 大崎市古川中2年の佐藤一芭さん(14)と谷口彩羽さん(13)が4、5の両日、職場体験で大崎タイムス社を訪れた。記者や新聞発行の仕事に触れ、やりがいなどを味わった。取材体験では、美里町総合案内所で開催中の写真展「追憶のC58」を取材。作品作りを始めた経緯や懸ける思いについて出展者の話を聞き、ノートに書き留めた。併せて訪れた人たちが作品に見入る姿を撮影し、一眼レフカメラ操作の基本も学んだ。佐藤さんは「何となく新聞を読みがちだが、取材では質問内容や撮影角度を考えておかないといけないと知り、奥深いと感じた」と感想。谷口さんは「取材もコミュニケーションが大切で、初対面の人に話しかけるのは緊張したが、良い勉強にもなった」と話していた。

 

大崎中央、古川黎明圧勝

 第106回全国高校野球選手権宮城大会は5日目の10日、石巻市民球場などで1回戦7試合を行い、県北部勢は大崎中央、古川黎明、小牛田農林が2回戦進出を決めた。大崎中央は加美農に13−1で六回コールド勝ちした。ビッグイニングになったのは2−1で迎えた四回、犠飛と適時打で2点を加え、なお二死二、三塁の好機に3番山口の適時打で走者2人が生還。さらに4番菅原、5番小野の適時三塁打で2点を追加した。小牛田農林は6−4で宮城農に勝利。古川黎明は昨夏8強の塩釜に10−3で七回コールド勝ち。

 

手足口病が警報水準に

 

 県は11日、第27週(1~7日)の感染症発生動向調査週報(速報)を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、新型コロナウイルスで51人の感染が報告された。前の週から増減はなく、県全体は3週連続で前の週を上回っている。圏域ごとの定点医療機関で診断された新型コロナ感染者報告数は▽塩釜83人(1定点医療機関当たり5・19人)▽大崎51人(同5・1人)▽仙南35人(同5人)▽気仙沼20人(同5人)▽仙台市189人(同4・30人)▽石巻39人(同3・9人)。大崎以外の全圏域で前の週を上回り、県全体は20・2%増の417人(同4・58人)だった。