2024/6/18


鳴瀬川ダム建設へ

 東北地方整備局鳴瀬川総合開発工事事務所は15日、鳴瀬川ダム(加美町漆沢)建設に向けた仮排水トンネルの着工式を同町のやくらい文化センターで行った。関係者がくわ入れを行い、工事の安全を祈願した。鳴瀬川ダムは洪水調節やかんがい、発電などを目的とした多目的ダム。現地の砂や水、セメントなどを配合して生成する日本が開発した新形式「台形CSGダム」で、ダム高は県内で一番高い107・5㍍を予定。鳴瀬川総合開発事業として行い、県が所有する漆沢ダム(同町)も多目的ダムから洪水調節専用ダムに再開発する。事業費は約1450億円で、事業完了は2036年を予定している。

県の主要施設説明

 県の主要施策について県北部地方機関代表と大崎地域選出県議が話し合う意見交換会が11日、大崎市古川のグランド平成で開かれた。北部地方振興事務所や北部保健福祉事務所、北部土木事務所、4警察署などの代表25人と県議6人が出席。各機関の代表が2024年度主要事業を説明し、今後の政策立案に向けて意見を交えた。中島源陽県議は、少子化や若年層の首都圏などへの流出を踏まえた人材確保や、AYA世代(15~30歳代)のがん患者支援について質問。北部地方振興事務所地方振興部の板垣博行部長は人材確保について「首都圏と県内の大学生を対象としたインターンシップを支援している。本年度は、『おおさきファクトリーテーマパーク』(小中学生対象のものづくり体験)や高校1、2年生向けの企業説明会に取り組みたい」とした。

一ノ蔵 グレートバリューに選出

 世界最大規模のワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2024」で、SAKE部門の各入賞酒がこのほど発表された。新澤醸造店(大崎市三本木)の「愛宕の松 県内本醸造」が本醸造酒の部で、「NIIZAWA KIZASHI2019」が熟成酒の部でそれぞれ最高賞の「トロフィー」に、一ノ蔵(大崎市松山)の「一ノ蔵 特別純米酒 辛口」が低価格市販酒の中で上位4銘柄に当たる「グレートバリュー・サケ」にそれぞれ選ばれた。

 

涌谷町 佐川急便と災害時協定

 涌谷町は11日、災害時の支援物資受け入れと配送に共同で取り組むことを定めた協定を宅配大手「佐川急便」(京都市)と結んだ。同社の配送網とノウハウを生かし、被災者の早急な生活安定化につなげるのが狙い。町は東日本大震災の際、富山県氷見市から応援職員を受け入れた。そこで能登半島地震の際は、町が同市に支援物資を届けようとしたが道路事情などで困難を極めたため、同社が代わりに配送した経緯がある。同社は東日本大震災以降、同様の協定を全国の市町村と相次いで結んでいて、県内では10市町目の締結となった。

 

栗原市議会 18~20日に一般質問

 栗原市議会6月定例会の一般質問が18~20日に行われる。3日間で合わせて16人が登壇し、子育て支援や教育、防災、農業振興策などについて執行部をただす。定例会は11日に開会し、17日まで休会していた。執行部は、定額減税の調整給付金事業4億9010万円、新型コロナウイルスワクチン接種経費1億2996万円、みちのく伝創館相撲場改修の設計費159万円を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案など29議案を上程している。会期は25日までの予定。